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魔法少女シリアスアーク  作者: あまねゆい
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カレイドスコープ

時は戻らないだから私達は、進むしかない。止めていた時が今動き出す。

 私は、夢を見ていた。フワフワと浮かんでいて心地が良い。スキルとは違う力だけど温かい。魔力?まさかね。目の前にあった万華鏡に手を伸ばし万華鏡を覗いた。万華鏡だ綺麗…私こういうの結構好きなんだよね。

「全ては、貴方のために」え、私に言ってるの何、なに!!どこからか声が聞こえた。とても聞き覚えのある声だった。

 「目覚めて、早く目覚めて私!!!」

 そこには、私らしき魔法少女がいた。「私!?」

「ぶぁ…ブグブク…」その瞬間私は、水の奥深くへと沈んだ。

 

 「はぁ、はぁ、…夢?」次に目を開けたら見慣れた天井があった。どうやら夢だったようだ。

 「ももー。」と下からママの声が聞こえた。

 「はーい起きてるー。」と寝起きの声で返事をした。

 今日は、入学式。 

 私の名前は、藤ノ宮 桃樺(ふじのみや ももか)今日から国公立土気高校の一年生だ。

 「おはよう。ももちゃ〜ん。」外から声が聞こえてきた。「おはよう。しおちゃん。」

 鮮やかな紫の髪を2つに分けドーナツのような髪型にアメシストの瞳の彼女は、清水 詩織(しみず しおり)。同じく今日から高校一年生だ。

 「待って、今行く!」といい私は、茶色い髪を三つ編みに結い鏡を見て前髪を整えた。鏡には、蒼く透き通るような碧眼の少女が写っていた。

 「行ってきます!」元気よく飛び出しって行った。



 「人が多いね。」「そうだね。」

「なんか、皆頭良さそう。」「分かる。」

と歩きながら二人で話していた。真っ白いお城のような校舎に綺麗に整備された庭園らしきもの。

 国公立土気高校 少し特殊な高校だ。

 勉強と運動の2つの部門に分かれていて、それぞれのトップが成績優秀者として生徒会長を務めている。そのトップこそが、

 「キャーー!」「響錦(ひしき)様だ!」

(とどろき)様もいるわ!」「お二人共今日も麗しい。」「王宮(おうみや)様はいないのかしら?」

勉強の成績トップの生徒会長 響錦 葵(ひしき あおい)

運動の成績トップの生徒会長 轟 光輝(とどろき ひかり)だ。

 「あの二人は、オーラが違うよね。」としおちゃんはつぶやいた。

 「あんな人には、届かないよ。私は、のんびり平穏な生活を過ごせればそれでいいや。」

 「なに言ってるの。この運動も勉強もトップの首席が。」あっ、ちょ、おい、バカ。

 「ちょっとしおちゃんそれ言っちゃ…」あ~~ほら皆こっちみてるよ。なんか奥にいた二人もこっちに近づいてきているし。よし、逃げよう。

 「さっ、さぁーしおちゃん入学式に遅れちゃうから早く行かないと間に合わないね~。」とりあえず私の平穏な生活を守るためにはあの二人に近づいちゃだめだ。

 「えー。待ってよ〜ももちゃん〜。」と私は、その場から逃げることを選択した。

 「えー、であるからして新入生の皆さん是非我らの高校が誇る生徒会長の二人のように理想高く持ち努力し続けてください。」

 はぁ~ハゥ…ねっむ。しおちゃん寝てるし…。先生の話ってどうしてこうも眠くなるのだろうね。

そういえば、ここの高校の制服可愛いんだよね。白のスカートに白のブラウス学年ごとに違うブレザーのようなボレロ。一年は緑、二年は白、三年生は赤。おまけに赤い可愛いリボン。ちなみに男子は、学年色のブレザーだ。

 そして、生徒会長の二人だけに切ることが許された透き通るような水色の制服を身に纏いリボンが着く位置には、黄金に輝く金でできた紐のようなブローチをつけることができる。

 「続きまして、在校生代表挨拶。まずは、勉強部門の成績優秀者の響錦 葵さんからです。」あっ、さっきの人。あっ、しおちゃん起きた。関わられると面倒だから早く顔と名前覚えて見かけたら逃げよう。

 ふむふむ、短くボブくらいの長さの赤い髪にしおちゃんと同じ紫の瞳っと。オケ、覚えた。確かに綺麗な制服。

 「…在校生代表響錦 葵。」

 あっ終わった。

 「続いて、運動部門の成績優秀者の轟 光輝さんからです。」

 こちらも、覚えておかなくちゃ。あっ、しおちゃん寝た。

 ふむふむ、長い水色の髪を片方にハーフアップにまとめて前髪が特徴的な碧眼っと。オケ、こちらも覚えた。なんか、アホそう。

 「…在校生代表ー!轟 光輝!」うわぁ、キャラ濃!…。

 「お二人共ありがとうございました。最後に首席代表挨拶。それぞれ運動部門と勉強部門のお二人と言いたいところですが、今年の首席は()()となっています。新入生代表運動勉強部門代表藤ノ宮 桃樺(ふじのみや ももか)さん。」

 「はい。」壇上に上がる階段はミシミシと音を立てて静寂が響く体育館に響き渡り少しだけ私を緊張させた。

 「首席代表挨拶。桜は、色づき春の季節を感じる今日この頃…」

 あ~~ダル。しおちゃん同じ高校に行きたかったし家が近いから確実に受かるしかないと思っていたから少し頑張っただけなのに何故こうなった!

 うわぁーーー!ほら、皆こっちみてるじゃん。当たり前だけど…。いかにもこんな陰キャが挨拶するんじゃねぇ〜。とか絶対不正しだろうとか思われてるんだーー。さっきの先輩めっちゃみてくるじゃん。

 「新入生代表藤ノ宮 桃樺。」

 この後、教室で軽い説明だけ受けて入学式は終わった。 

 「あ~~終わった〜!」

 「お疲れ様!挨拶めっちゃ良かったよ!」 

 「フフ、ありがとう。」

 私達以外は…。

 「ねぇ、今から私達についてきてくれないかしら?藤ノ宮桃樺さん。」

 そう、私達以外は……。あ~~もう私の平穏な生活を返して〜〜!!!

 



 

 


 

何にもなくただ入学式やって終わった。だが、しかし少しだけ嫌な予感…。次回もみてね♡

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