旬のもの食べましょう
「シイちゃんたちが池で水の華を見つけたそうよ」
その水がこっちにきて暴れたと、お母さんはぼくたちに教えてくれた。
水の華とは池や湖の表面を藻が覆い、色が変わることを指す。
これが発生すると、水の中で暮らす生き物や植物たちが大変なことになる。
「みんな今日はありがとう。甘酒を作ったよ。よかったらどうぞ」
米麹から作られた甘酒を飲むと、生姜の味と香りを楽しむ。
手伝いに来た背の高い人たちの何人かは、酒粕から作られた甘酒をたしなむ。
分別されたごみ袋が集積場にまとめられていく。
ぼくたちは手洗いとうがいをして車に乗り、レストランに向かう。
「いただきまーす!」
レストランで届いた料理に、ぼくたちは手と声を合わせる。
お母さんは春野菜の味噌グラタンスープ(追い味噌付)とバゲットを注文した。
ロップールもポビーもボッポウもおいしそうにパートナー用セットを食べだす。
お母さんはブロッコリー、続いてニンジンを口にした。
(煮たニンジンって甘すぎるよね……)
生でポリポリかじりたいぼくはレタスを口にする。
お母さんは玉ねぎを食べたあと、バゲットに味噌をぬってスープにつけた。
バゲットについたチーズが伸び、食べようとしたお母さんは髪をかきあげ縛る。
「食べるときは髪をまとめて、そのあとはお手手も拭こうね」
「乳製品と味噌は相性バツグンなのよ」
お母さんはお茶を口の前で回し、香りを楽しんで口に含む。
「普通に入れて洋風やアサリのお味噌汁にバターを入れてもおいしいのよ」
どちらも少しだけがポイントとお母さんはお料理のコツを教えてくれた。
「あーおいしかった。やっぱり旬のもののは旬が一番おいしいわね」
旬のものは旬に食べることでみんなが幸せになるとお母さんは言う。
お母さんがお茶を飲み終えると、ぼくたちは手を合わせた。
「ごちそうさまでした」
レストランから家に帰ると、手洗いうがいと歯磨きをして眠りにつく。