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りんご飴

作者: なー

 私が好きな人の隣には違う子がいた。 

 あの子があなたの隣で笑っている姿を見ると、自分がひどく惨めだと言われているような錯覚が生じてしまう。

 あなたが今の子と付き合う前に私を誘ってくれたお祭り。私の為に買ってくれた400円のりんご飴。一緒に最後まで見た花火・あなたは私の隣で好きな子の相談をした時、私は言うつもりだった言葉を飲み込んでいい友達を演じたよ。

 あなたが「お前に相談してよかった」と行った時の笑顔が頭から離れない。最後の花火の上がる音に合わせて私は呟いた。「好きよ・・・」

 けれどあなたは、まったく気づくことのなくそのまま今の子と付き合った。私の淡い恋が叶うことはなかった。 

 家に帰って、あなたがくれたりんご飴をかじると、甘酸っぱさの中にほんのりとしょっぱさを感じた。

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