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14.言葉紡ぎ
怖いことを怖いといえること
辛いことを辛いといえること
悲しいことを悲しいといえること
そんな当たり前は当たり前でなくて
飲み込んでしまったらもう戻らなくて
だからそんな言葉たちを捨てることができる場所は大切で
そんな掃き溜めからは未来という鶴が飛ぶだろうなと
言葉はすぐ消えて
言葉はずっと消えなくて
飲み込まないように吐き出してしまいたい言葉があって
吐き出すことに躊躇して飲み込む言葉があって
そして何よりも
言葉にしてはいけない言葉もあって
それはなんて難しいんだろう