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驚愕の真相


第五章  驚愕の真相



「う、嘘だわ!」

「いや、あの飛行機事故があったとき、実は俺も乗ってたんだ」

「え、そうなの!?」

「ああ……だって、俺をおいていけると思ったか?」

「う……」

「まあ、事故が起こったときは死んだと思ったけど、なんとか、五体満足さ」

「……で、あなたは見たんでしょ!美希の両親が私の家族を捨てるところを!」

「いいや……俺が見たのは、お前を託した両親と、それを受け取った俺の両親さ」

「う、う、嘘よ!」

「いいや」

「!?」

 そう行ったのは、一人の男性だった。

「あんた、さっき時が止まった世界で」

「す、スカイ!? 何で!」

「ああ、言ってなかったな、俺も……時を止められるんだよ」

「えっ……」

「しっかし、まったく使えないな……美希に負けるなんて……」

 そう言って男はフードを脱いだ。

「お、お前! ……な!」

「え……嘘っ!」

「う、嘘……でしょ」












「お、お兄ちゃん?」









「う、嘘でしょ!? な、なんで兄友(あにとも)が!」

「い、生きてたの!? お兄ちゃん!」

 そう言って、美時は兄友に近づいた。



「なんで、なんで! 教えてくれなかったの!」

 美時は泣きながらそう言った。

 そして、美時の髪の色は紫から赤に戻っていた。

 俺も、美希が兄友と親しくしてるところをみたことが何回もあるが、確か、髪の色は赤だったはず……なんで紫なんだ?

「う~ん」

「くくくっ」

「? お兄ちゃん?」

「実はな、俺は一回死んでるんだよ」

「え……」

「だけど、生き返った……くくっ」

「えっ・・・なんで、笑ってるの? お兄ちゃん」

「くくっ、だっておかしいじゃねえか」

「おかしい?」

「ああ、だって……お前たちが見ているのは、赤川兄友という人間だが、本当は、赤川兄友という器を借りた、この世界の住人なんだぜ?」

「えっ……」

「や、やばい!」

 俺は反射的に身を乗り出して、美時の元に向かうが、間に合わず…………美時は兄友に刺された。


「えっ………………おに……ちゃん?」


「くくっ……今までご苦労だった、妹よ」

「ぐ……っ」

 美時は傷口である腹を押さえながら地面に倒れていった。

「み、美時!」

「ご、ごめんね……私、騙されて」

「うんうん、美時は悪くない! 悪いのは、兄友の中の奴なんだから!」

「……」

「美時?」

「本当に、ごめん……」

 美時は泣きながらそう言った。

 私、こういうときに限って何もできないじゃない。

 私に、できることと言ったら、勇気付けることぐらいしか無いけど、今、私ができることをやろう!



「……大丈夫、美時は悪くない、悪くない! だから、絶対、泣かないで!」

「……ありがとう……み……き……」

 そう美時は目を閉じた。

「み、美時!!」



「大丈夫……」

 そう私の肩に手を乗せて言ったのは、はし兄だった。

「は、はし兄?」

「気絶しただけだ」

「えっ……あっ、本当だ」

 よく聞くと、まだ美時に息があった。

 私は安堵の息を零して、はし兄を見つめた。

「な、なんだよ」

「はし兄……ここから先は、私と美時だけで行きたいの」

「美希……ああ、分かった」

 はし兄は私の思いを察したのか承諾してくれた。

「じゃあ、行ってきます」

「ああ……外で待ってるからな…………あと、死ぬなよ」

「……うん! はし兄は安心して待ってて!」

 その私の言葉にはし兄は少し笑みを浮かべて「ああ……」と言った。





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