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被害者加害者

シーナ・シルット 優等生の1人。放送室の機材を専用武器として渡されている。その能力で人間を操る。


ニコラ 学生。準優等生。専用武器はないが、能力が「物体の熱を上げる」という強力なもの。ランクは5。


 日曜日になった。俺はナホに俺の過去を話さなきゃいけない。目をキラキラさせて待っている午前8時28分。

 参った。

「俺は普通の生活してただけだよ」

「それは嘘ですよね」

「また何で」

「貴方はもっと深い目をしてます。昔に何かあったんですよね?」

「人間、話したくない事あるんじゃない?」

「っ……すみません」

「いやいや。いいんだ」

「そのパーカー、一華さんの身長に合ってないですよね。どうしたのですか?」

 話を変えようとしたのだろう。が、このパーカーこそ俺の過去のことに直結するのだが。

「とある女の子のだ」

「もしもし、警察ですか?」

「待て!襲った訳じゃない!」

「じゃあ何だっていうんですか!」

「色々あったんだよ!」

「このロリコン!変態!氏んでください!」

「そこまで!?」

 ロリコンは否定しない。実際小さい方が可愛いだろ?

「さて、ロリ華さん」

「やめて!」




 月曜日。

「何この服?」

「先生っぽくないですか?」

「制服を頂ければ幸いなのですが……」

「女の子用しかないですけど」

「へ?なんで?」

「女子校ですよ?」

「なんてことだ……」

 まさか、女子校に潜入なんて。変態の所業だ!

 が、待てよ。いざとなれば俺はロリコンだから13歳以上は興味ないっていう突破口がある。

「いいだろう」

「なんで急に自信に満ちた顔するんですか?」

「逃げ道が確保できたからだ」

「……」



 学校では俺は教室の後ろに座っていた。別の学校の先生が来た設定らしい。



 次の休み時間。トイレから戻ってくると、ニコラさんと会った。何かを探してるみたいだけど……。

「どうしたの?」

「い、いえ。何でも、ないんです……」

 しかし次の授業に彼女はいなかった。体育の時間に彼女の机を見ると、紙が入っていた。教科書も、プリントもノートもない。その紙には―。

「これは……」

 中々な内容だった。暴言が殴り書きにされていた。多分だけど、クラスの人数分の筆跡があるんじゃないか?

 机の中には筆箱すらなかった。

 校庭を見る。案の定《彼女》を見つけられなかった。

「成程……」




「見たよ」

「どうでした?」

「中々だね」

「どうするんですか?」

「次体育あるのいつ?」

「明後日です」

「じゃあそれまで待機かな」

「何故体育なのですか?」

「体育にシーナさんはでていないだろう?」

「ええ。確か日差しに弱いとかで、見学すらしませんけど」

「多分だけどその間に準備をしてたんだよ」

「準備ですか?」

「人を操る何かを放送室から飛ばしてるんだと思うんだ」

「なるほど~。つまり、それを止めさせる訳ですね?」

「まぁ、そうなるな」

「何か曖昧ですね」

「いや、えーとね……

 虐めって多分だけど被害者が加害者でもある。反対に加害者が被害者でもあるんだと思うんだ」

「どういうことですか?」

「説得だけじゃダメだって事かな」

「ニコラも呼ぶんですか?」

「その時はね」



 体育の時間。

 俺は放送室へ向かっていた。その上には《放送中》の文字。どうやら体育の時間はこの中らしい。

「入るよ?」

「どうぞ」

 思いの外すんなり入れた。その中で彼女は機械を弄っていた。

「話があるんだけど」

「何ですか?フローランスの優等生さん」

「なんの話?」

「惚けるのですね。フローランスの優等生さんは」

「分かってるなら聞かなくていいじゃないか」

「で、何の話ですか?」

 相手のペースだな……。

「放課後に教室残っててよ」

「ここじゃ駄目ですか?」

「駄目と言ったら?」

「残りませんけど」

「分かった。別に何処でもいいからな」



 その日の放課後。

「ニコラさん」

「っ!」

「少し、付き合ってくれないかな」

「は、はい……」

「ナホも来て」

「私もですか?」

「そりゃあねぇ」

「分かりました」

「どこに…行くんですか?」

「放送室」

「っ!」

 大体のことを察したのか顔が強ばる。

「多分だけど大丈夫だよ」

 それをナホが落ち着けている。中々仲がいいみたいだ。



 放送室のドアの前。そのドアノブを捻った。

今更ですけど凄いですよね。とあるアニメを見て

泣きまして。

あんなシナリオ書きたいと思いました。

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