ナホ・サーシス
ナホ・サーシス 17歳の女子。優等生の1人で銃剣を与えられている。母親がジペン人でアニメが大好き。
能力は「物体に電気を流す(生物には流せない)」というものでランクは4
俺はドルルのムンホンに着いた。
……自転車で国境を越えてしまった。俺はやればできるやつなんだ。
「さて、どうするか」
とりあえず今日の宿(テントを張れる広い公園)を探さなくてはならない。
学校を見つけた。成程、ここはかなり栄えてる街のようだ。そのすぐそばに大きな広場が。
「おお、ラッキー!」
時刻は午後8時37分。少し早いが寝てしまおう。
そしてテントを立て終わったのが午後9時02分。
「お休みっ」
誰かに言っているわけじゃないけど、コレ言うと眠くなる気がする。
ほら、ねむけが……。
「起きてください」
カッ!とてつもない殺気を感じた。目を開けると女の子が俺に跨っていた。
「ちょ、おま、よばー」
「声を出したら殺します。少しでも動いたら殺します。いいですか?」
「(゜ェ゜(。_。(゜ェ゜(。_。*)コクコク」
「貴方は誰ですか?」
「(・∀・;)」
「あ、話していいですよ」
「俺は小鳥一華。あんたは誰だ?」
「私?聞いてどうするのですか?」
「え?だってなんか不平等じゃん」
「何という理由ですか!……私はナホ。ナホ・サーシスです」
「じゃあナホさん。とりあえずその銃らしき物体を俺に向けないでくれないかな。怖いから」
「逃げませんか?」
「逃げませんね」
「ならいいですよ。さて私が一華さんを襲った理由は多々ありますが、1番は助けて欲しいからです」
「テント暮らしだからそれはどちらかと言うと俺のセリフだな」
「長くなりますがいいですか?」
「聞くだけ聞くよ」
「ありがとうございます。
さて、ここのすぐ傍に学校があります。私はそこの学生です。しかし、そこでは虐めが行われています。その被害者は私の友人です。それは1学期からでした。始まりは先生だったのです。あまりにもおかしいと私は思いました。すると主格犯は私のクラスの人だったのです。」
「あれ?先生が始めだったんじゃ?」
「そうなのです。始まりは確かに先生でした。しかしその主格犯ーシーナ・シルットーはその能力で先生を操っていたのです。先生だけでなく、クラス、学年の人間まで」
「厄介な奴だけど、そいつを倒して欲しい訳じゃないんだろ?」
「そうですね。出来れば誰も死なずに終わらせたいです」
「死にそうなやつがいるのか」
「私の友達、ニコラはもう耐えられないと自殺を5回ほど図っています。その全てが今のところ未遂で終わっていますが」
「俺が何か出来るのか?」
「その槍は優等生に支給されるものですよね」
「ああ、まぁ…」
「シーナを説得してもらえればいいのです」
「優等生からなら虐めをやめるのか?」
虐めに関しては苦い思い出があるので、あまり乗り気ではない。
「国外とはいえ優等生はあらゆる人に認められる人間性を持つ人です。彼女もそれを知っています」
「……わかった。それじゃ俺はどうすればいい?」
「とりあえず私の家に来てください」
「おう。それで?……待って」
「なんですか?」
「ナホ宅に泊まるの?」
「あ、両親とかはいないです。迷惑とか考えないでください。」
「常識的に!女の子の家に泊まるのはやばい!」
「そ、そんな意味を込めて言った訳じゃありません!」
「こ、今回は俺の早とちりだったとしよう。話続けよう」
「え、ええ。私の家の方が色々便利なので。あとこのテント生活は可哀想すぎるので」
「申し訳ない。じゃあ、今から行くのか?」
「お願いします」
「……なにこれ」
「知りませんか?ジペンでめちゃめちゃ流行ったロボットアニメのマスコットロボットです」
「いや、知ってるけど…何色もあったっけ?」
「21世紀のそれはいっぱいあるのです」
「へぇ……」
今の時刻は午前5時2分。今日は土曜日なので学校はないそうだ。
「だから今から学校内を散策しましょう」
「何の為に?説得でしょ?」
「言ったでしょう。シーナは人間を操るのです。そこら中にトラップが仕掛けてあるかもしれません」
「たどり着けなかったら無駄ということか」
「そういうことです。行きましょう」
そう言ってさっき俺に突きつけていた銃らしきモノを取る。
「それなに?」
「これですか?これは銃剣です。私も優等生なのです。でもあの学校、優等生のシステムが少し違って、平均以上が皆優等生、その中の平均以上が専用武器を支給されるのです」
「変わってるな」
「さあ、行きましょう!」
「ここがー」
「ここがー」
「ここがー」
はっきりとここで言わせてもらおう。なんも面白くない。女の子と歩けるだけマシなのかもしれない。が、これ以降歩くことのない学校を案内されるのは何も面白くないのだ。
そういう事をかんがえていると、異質な場所に着いた。
「ここは放送室です」
「ここだけ何か変だ」
「実はこの部屋そのものがシーナの専用武器なのです」
どういうことだろう。意味は分かるが武器として成り立っていない。
「これらの機材が専用武器だそうです」
中に入らせてもらう。
「これは確かに部屋そのものだ」
でも放送用具が専用武器ってどんな能力なんだろう。そして、やけに広い。
さて、学校から戻ってくる。時刻は午前6時27分。
「シーナに会わせてもらえないか?」
「落ち着いてください。明後日、学校に潜入してもらいます。そして虐めの現場を見てもらいます」
「成程。しかしナホ、何か落ち着いてるな」
「これくらいしか取り柄がないので」
ん〜……。
「これ解決したら俺の願いも聞いてもらえる?」
「私に出来ることなら」
「じゃ、俺寝るわ」
「まだ朝ですよ?」
「俺睡眠時間10時間以上とらないと死ぬから」
「……昨日何時に寝ました?」
「9時過ぎ」
「十分じゃないですか!」
「お前に起こされたんだ!」
「あ、そういえばそうですね」
「わかったか?寝るからな」
「寝るからと言って私の部屋にテント張らないでください!」
「お、わりぃ。つい」
「[つい]じゃないですよ!どっちがツッコミか分からないじゃないですか!」
「でも寝袋で寝かして。そっちの方が安心する」
「もう好きにしてください!」
「マジ?じゃー」
「テントは張らないでください!」
「おはよー」
「お早うございます」
「今何時?」
「午後6時56分です」
「……は?」
「半日寝ていましたよ」
「まぁな。仕方が無い」
「なんでですか?」
「俺フローランスからここまで自転車で来たんだよ」
「馬鹿じゃないですか?」
「言うな……金がない。そして自転車のほうがいいじゃないか。呟くネタにもなるしな」
「はぁ……」
さて、明日はどうするのだろうか。
「明日はどうしますか?」
「今聞こうと思ったところだよ」
「ん〜……。じゃあ一華さんについて聞かせてください。」
「また何で?」
「パートナーの過去、知りたいじゃないですか」
「……成程。いい提案だ」
「じゃあ―」
「「だが断る!」」「何て言わせません」
「読まれてるだと……!?」
「はい。明日は聞かせてくださいね。
さて、今晩のご飯は私が作ります」
「お!助かるぜ。お湯をかけて3分で出来る白米は美味しくないからな」
「よく死にませんでしたね……」
「いただきます!」
「いただきます」
「ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”うんめー!」
「良かったです」
「そういえばナホはいただきますっていうんだな」
「母がジペン人なんです」
「へぇ……じゃあジペンについてはある程度知ってるの?」
「ええ。アニメやゲームの素晴らしさは特に」
「お、そっち側イケる口か!じゃあ―」
だいぶ語った。
どうもありがとうございます。
ナホと会いましたね!
否流我は仲間になってくれる人に会うんでしょうか!?これからも読んでいただきたいと思います!