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ミッションスタート!

ギルドの建物構造は3種類ある。

・周りを堀で囲い、独立しているもの。

・学校と連動しているもの

・単体で建っているもの

それぞれに利点があり構造でそのギルドの特徴が大まかにわかる。

「私、ロンロンは初めてです」

「俺もだ。そこの2人は来たことあるんだろ?」

「ここの王様ホモ疑惑あったの覚えてる?」

「覚えてるわ。結婚されて安心したわよ」

「……あの会話には入れないな」

「そうですね……」

 ロンロンに着いた。駅から宿へ行く道での会話。

「しかしここは……音楽だな」

「そうですね。某高校軽音部もここへ卒業旅行に来ていましたよ」

「その話は見たよ。1、2、3、4、ご・は-」

「それ以上は駄目です」

「ーぁ……。そうだな駄目だ。お、見えてきたぞ」

「中々豪華じゃないですか」

「見た目は、な」

「中を知ってるんですか?」

「いや」

「変なフラグ建てないでください」

 中はオシャレだった。俺はフラグを建て損ねた。


 午後1時22分。チェックメイト。

「チェックインじゃないかしら」

「……」

「何が終わったんだ?」

「うるせぇ!」


「分かれよう」

「付き合ってすらないんですけど」

「そういう事じゃない。全員でモントラを叩いてからアベイユに行くか分かれて各個で叩くか悩んでたんだ」

「モントラはモンスター&トラバイユの略称か?」

「そうだ。とりあえずナホはモントラだ」

「了解です。しかしなんで私なんですか?」

「攻撃力がこの中で一番高い」

「もっと女の子に対して無いのですか……」

「そしてローズちゃんはアベイユに」

「分かったわ」

「問題は俺たち男だ」

「戦況によっては配置で成否が決まるな」

「そうなんだよ……俺がモントラかな」

「了解した」


「ビーハイブは私達が来るのを知っているのですか?」

「バレてないと信じるしかない」

「ギルドからじゃなくて学校からだからな。バレてたら問題だ」

「学校のシステムは軟弱だと聞いたことがあるわよ」

「「「……」」」


 戦いは夜。それまでは暇なのだが敵の手中でふらふら出歩く訳にもいかなかった。そこで-

「役に立つのがボイドキューブ!」

「一華、もうちょい緊張感を出してくれないか?」

「そうよ。下手したら死ぬのでしょう?」

「んな張り詰めたっていいことないぜ?ピンと張った糸はすぐに切れるんだ。風になびいた糸は中々切れないだろ?」

「お前には風になびかせる糸があるのか?」

「あるさ」

 俺はポケットからあやとりを出す。

「それは何ですか?」

「これは箒から宇宙まで作れるジペン人の心を具現化したものだ」

「宇宙ですか!?」

「どちらかといえば紐だな。それは」

「……ご飯にしないかしら?」

「何ぃ?今から7段梯子を作ってやろうと思ったのに」


 飯の後、各自で行動することに。勿論一華は寝ている。

「さて。俺はどうしようか……?」

 俺-否流我-は特にすることがなかった。不用意に街に出る訳にも行かず、かといって部屋にいてもやることがない。

 端末を開く。そこにはビーハイブの建物の見取り図が乗っていた。しかし最上階、つまりアベイユのいるギルドマスターの部屋は真っ白だった。流石に分からなかったようだ。

「実戦は難しいな……」

 考えてみれば初の実戦かもしれない。リリスの時のはギルドから指定すらされない小さなギルドだった。今回は正式に調査が必要だと指定されたギルドだ。

「ん?」

 端末にメールが。開くと、

 《ビーハイブのギルド内の人数は26人。モンスターが6体と確定。》

「俺とリリスで25人相手にするのか」

 どうやら1人でカバー出来る戦力ではなさそうだ。リリスにメールで、

 《今どこにいるの?》

 《ちょっと出かけてる》

 ん?歯切れが悪いな。

 《店か?》

 《そうよ》

 《その店の名前は?》

 《何の用なの?》

 話を逸らされた。

 《色々相談したいことがある》

 《分かったわ》

 《だからなるべく早めに会いたい》

 《来ないでね》

 怪しすぎる。電話をかけてみる。

「もしもし?」

『っ!何で電話かけてくるのよ!』

「今どこにいるのかなって」

『あのねぇ-』

『お客様。Aカップですとこちらの棚になります。』

『「……」』

 切ってしまった。聞いてはいけなかった。成程それは知られたくない。


「聞いてたわよね」

「え?なんのことだい?」

「最っっっ低!」

「ぐはぁ!」

 帰ってきてただいまより先に蹴り飛ばされた。



 私は酒場に来ていました。一華さんに情報収集は酒場に限る!と言われたからです。私も役に立とうと思った訳です。

 しかし男の人が怖くて……。さらにお酒の匂いが駄目で数秒でギブアップでした。

「はぁ……」

 気を取直して街を歩きます。私とリリスちゃんはまだ正式に一華さんのギルドメンバーになったわけではないので顔が割れてないそうです。だからこうして歩いているのですが。

 こうして街を歩くと私が女の中でも大きいのが分かります。……身長がですよ?4月で172cm。そこからパワードスーツでまたあがってますから。

 歩いていると目に入るものが。

「あれは?」

 八百屋さんでしょうか。その前に人がたくさん並んでいます。

 見に行ってみると腕相撲をしていました。紙に〔勝ったら無料!負ければ2倍〕と書かれています。しかし皆負けていました。やってみましょう!挑戦です!

「お嬢さんじゃ適わねぇよ。こっちも商売だ。手は抜かねぇ」

「はい!」

 勝ちました。相手は尋常ではない力でした。およそ魔法を勉強なさって私達レベルに使いこなしていたのでしょう。ワロスワロスです。パワードスーツに適うわけないじゃないですか。旬の野菜を頂いていきました。肩にアザがありましたが手負いで勝負するのが悪いのです。

「どうしましょうか……」

 これ以上外にいてもやることがなさそうです。リリスちゃんと合流して帰りましょう。


 あたしはナホと出かけてたわ。特にやることもなかったし前々から欲しかったものを買いに行ったの。盗賊業を営んでいれば下着にお金なんて回せないのよ!かと言ってスタイルの良いナホと一緒に行くのも嫌だった。だから分かれてあたしはランジェリーショップに行ったのよ。

 胸が小さいと種類が豊富なのね。

「年頃の女の子はどういうものを着けるのかしら……」

「お悩みですか?」

 店員のお姉さんが話しかけてくれたわ。

「はい。最近の流行りなんかを教えていただけると」

「それでしたら、こちらへどうぞ」

 案内に従って進む途中で端末が震えた。見るとヒルガからのメール。

 《今どこにいるの?》

 そんなこと今聞く!?

 《ちょっと出かけてる》

 すぐに来る。

 《店か?》

 《そうよ》

 《その店の名前は?》

 何が言いたいのよ!

 《何の用なの?》

「失礼ですが、胸のサイズはどのくらいでしょうか?」

「ふぇ!?わ、分からないです」

 唐突に聞かれて答えられる人いるわけ?

 店員さんがあたしの胸をじっと見る。恥ずかしい。

「失礼しました。こちらです。お客様はAだと思われます」

 そんなことわかるの?世界は広いのね。

 メールの続きか来る。

 《色々相談したいことがある》

 《分かったわ》

 《だからなるべく早めに会いたい》

 来るつもり!?

 《来ないでね》

 一応念を押したわ。

 すると電話がかかってきた。嘘でしょ……!

『もしもし?』

「っ!何で電話かけてくるのよ!」

『今どこにいるのかなって』

「あのねぇ-」

「お客様。Aカップですとこちらの棚になります。」

そうだ。あたしは案内されてたんだ。失礼だったわ。

「ご、ごめんなさい。友達からの電話で……」

「いえとんでもございません」

あれ?切れてる……。!もしかして、あたしがAって聞かれた!?

「っ〜///」

「お客様?」

「なんでもないです!それでどんなのがいいですか?」


買い終わるとちょうどナホが来てくれた。なんで野菜?それよりも-。

「さっさと帰るわよ」

「え?は、はぁ」


「聞いてたわよね」

「え?なんのことだい?」

「最っっっ低!」

「ぐはぁ!」

「否流我さん!」



午後5時20分。起床。

「お前たち。何してた?」

「蹴られた」

「八百屋と腕相撲です」

「辱めにあったわ」

「お前ら何が緊張感だよ!」


「さて、ご飯にしよう」

30分以上の説教の後、ローズちゃんのお腹がなったのでご飯にすることに。

「分かりました。準備の間にお風呂にでも入っててください」

「「「はーい」」」

俺が初め入ることに。しかし数分後否流我が。

「一華ぁ」

「来るな!うああ!」

怖かった。ローズちゃんはご飯の後ということだった。


「随分と色鮮やかな食卓じゃないか」

「無料だったので」

「食材が?」

「おじさんに腕相撲で勝てば無料だったのです」

「……ナホ。そのおじさん、肩に紋章なかったか?」

「……アザっぽいものなら 」

「ビーハイブじゃねえのか!?大丈夫か!?」

「……………」

「食材は問題なさそうよ。正規のものだわ」

「流石盗賊……なのか?」

「それよりその売り方が犯罪だ」

「ま、無料なんだからいいじゃねえか。食べようぜ」


午後11時30分。ビーハイブの敷地内に入った。北門は目の前だ。

「俺とナホが先に行きあのモンスターを攻撃。タイミングを見計らって2人は突っ走れ」




知り合いが「漫画家になりたいけど絵が下手だから小説家になる」と言っていました。

この作品しか書いてないですけどそれは違う気がするのは間違いでしょうか。

1年の終わりに一緒に過ごす女もいません。

これを読んでくださってる方には感謝を、まだの方には読んでくれというネンを送ります。よいお年を。


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