序章風の放送
「ふーねみぃ」
高校に入って早10日、なんの楽しみもなく平凡に暮らしている。ウチの学校は部活は強制じゃないから別に帰宅でも構わないのである。と…いうことで早速帰宅しますよ?そしてPCの電源を入れなくてはっ!
「うん、君…面白い」
ゲームでいう???さんに話しかけられる。
「えーっと…」
「特に意味の分からないことを独り言で言ってるあたり面白いっ!」
「あのー」
まだ???から変わらないようだ。
「なにっ?変人クン」
「いや、ちなみに僕変人じゃ無いですからね!で...あなた...誰ですか?」
くるっと一回りすると指を僕の方に向ける。というかむしろ貴方が変人では?
「ああ、私は蓮裏 由衣よ。よろしくね、えーっと...変人クン」
「で...その由衣さんが僕に何のようですか?あ、あと僕は変人じゃなくて佐藤 光っていう名前があるんですよっ!」
「そんな名前面白くないじゃないだったらもう変人クンでいいかも」
いいかも...じゃねーよ何なんだよ一体早くチャットがしたいんだぁぁぁ
「あ、で本題だけど貴方今日から新聞部入部ね。はい決定ね。拒否権は認めません」
部活だと?ふざけるなよ...僕は一刻も早くPCの電源を入れないといけないんだ。それが神からの指名なんだ。
「あなた...本当に変人ね、思ったこと全て口に出てるわよ?んま、部室に来なさい」
「...はい。」
「ここが部室よ」
『放送室』
「えーっと...新聞部じゃないんですか?」
「ん?新聞部だよ?」
「だってここ放送室って書いてありますけど」
「あぁ...奪った」
奪ったてなんですか?え?何?この人たちもしかして危ない人たち?そうかそうか、そうだったのか。
「だーれが危ないんだって?ぜーんぶ口に出てますよ?」
この癖は何とかしないとなー...
「部長さん~で...何をすればいいんですか?」
「え?でっち上げ記事の作成と放送よ?」
やっぱり危ない人だっ!
「だーかーらー何処が危ないって?でっち上げるけど、でっち上げじゃ無いのよ」
「へ?」
「ほんっとに頭悪いわね、変人くん。つまり、そのでっち上げを本当に起こすのよ。それで放送室を奪ったわけよ」
「は...はあ」
「んまあ部室に入って入って」
うわー...他にも2人いるし、あ...でもあの女の人は優しそうだなぁ...もう1人の男の方は...
「おい由衣。その変人誰だ?」
うわーあっていきなり変人って呼ばれたよ。
「由衣さんの彼氏さんですかっ!?その変人野郎は」
うわー優しそうにみえて野郎つけるよー。てかもう一生分の変人を言われた気がする。
「あぁーこの変人くんは、新入部員よ仲良くしてあげて。名前は確か...んま気にしないでね」
「そかよろしくな変人」
「よ...よろしくお願いしますこの変人野郎」
絶望的な生活だな。
という事で俺の変人生活が始まった。