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やる気のない創造主の俺が、下界墜ちしたので、のんびり暮らします  作者: のほほん


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第6話:信頼の亀裂と最初の盟友

ゴーレムの事件から数日後。村は再び平穏を取り戻したように見えたが、村人たちの間にはデミウルゴスに対する微妙な不信感が漂っていた。



---


村人たちの態度の変化


広場で子どもたちが遊んでいるのを眺めていたデミウルゴスに、いつも無邪気だったアリシアが話しかける。


「お兄さん、最近みんな何か変だよね」

「まあ、そうだろうな。ゴーレムのことがあったからな」


デミウルゴスは肩をすくめて言う。

「俺が何かしでかすんじゃないかって、怖がってるんだろうよ。特にリックみたいな慎重派はな」


アリシアはしばらく考え込んだあと、真剣な表情で彼を見上げる。

「でも、私はお兄さんを信じてるよ!だって、狼も井戸も、ゴーレムも全部解決してくれたんだもん!」


「ありがとよ。でもな、信じるかどうかは自由なんだ。俺は別に気にしてないさ」

デミウルゴスは笑って見せたが、その裏ではわずかに胸の痛みを感じていた。



---


天界からの命令


その夜、小屋でくつろいでいるデミウルゴスの元に、またしても天界の使者エリシアが現れた。


「またお前か。今度は何だ?」

彼女は冷たい目で彼を見下ろしながら言った。


「ゼノス様から新しい命令が下ったわ。『この地で起きるすべての問題を、すべて自分で解決しろ』と」


「……俺、普通にやってるんだけどな」

デミウルゴスは面倒くさそうに頭を掻く。


「それだけじゃない。この地で再び問題が起きた場合、天界からの干渉は一切行わないと言われたわ。あなたにすべての責任を負わせるつもりよ」


「いいじゃないか。俺はもともと干渉されるの嫌いだし」


エリシアは溜息をつき、さらに続けた。

「最後にもう一つ。ゼノス様が『この地にお前の失敗作がまだ潜んでいるか確認しろ』と言っていたわ」


デミウルゴスの表情がわずかに曇る。


「……面倒なことになりそうだな」



---


村人たちとの衝突


翌日、村の集会が開かれた。リックが村人たちを集め、何やら真剣な表情で話している。


「……結局のところ、あの旅人は信用できるのか?」

リックの問いかけに、村人たちは顔を見合わせた。


「狼や井戸、そしてゴーレム。全部が彼のせいだったんじゃないかって話もある」


「でも、全部解決してくれたのも彼だぞ?」

反論する声もあったが、リックは首を振る。


「確かにそうだが、次にもっと大きな問題が起きたらどうする?村が壊滅するような事態になるかもしれないんだぞ」


その場に遅れてやってきたデミウルゴスは、村人たちの不安を感じ取り、軽く手を振りながら口を挟む。

「おいおい、そんなに俺を悪者にしたいのか?」


「違う。ただ、俺たちは慎重にならざるを得ないだけだ」

リックの言葉に、デミウルゴスは小さく笑う。


「まあ、疑うのは自由だ。けど、俺がいなかったら、お前らが今こうして集まって話してることすらなかっただろ?」


村人たちは黙り込んだが、リックは鋭い目で言い返す。

「なら、証明してみろ。次に何か問題が起きたとき、本当にお前が信頼できる存在だってことを」


「……面倒な話だな。まあいい、やってやるよ」

デミウルゴスは肩をすくめてその場を去った。



---


新たな「盟友」


村外れの丘で物思いにふけっていると、一匹の小さな黒い鳥が彼の肩に舞い降りた。


「お前、どっから来たんだ?」

デミウルゴスが問いかけると、鳥は人間の言葉で答えた。


「私は、あなたの作り出した魔力の一部です」


「……何?」


鳥はそのまま続ける。

「かつて、この地を創造したとき、あなたが無意識に生み出した存在の一つです。私は知識を求めるあなたの本能から生まれました」


「そんなの覚えてねえよ」

彼は呆れたように言ったが、鳥は微笑むように鳴いた。


「私の名前は『ノクス』。もしあなたが望むなら、これからの困難を共に乗り越えるお手伝いをしましょう」


デミウルゴスは少し考えた後、うなずいた。

「まあ、暇つぶしにはなるかもしれないな。よろしく頼むよ、ノクス」


こうして、デミウルゴスは初めて「自分の意志で」新たな仲間を得たのだった。



---


次なる試練の影


その夜、ノクスはデミウルゴスに警告を与えた。


「この地に、かつてあなたが封じた危険な存在が目覚めようとしています」


「……どれだよ。俺の封じたやつなんて、ろくなのがいないんだけど」


ノクスは静かに答える。

「『災厄の蛇』です。もし目覚めれば、この村どころか、世界に大きな影響を与えるでしょう」


「……マジで面倒だな」

デミウルゴスは夜空を見上げ、再びため息をついた。


「まあ、やるしかねえか」



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