第23話:最深部の守護者
デミウルゴスたちは、終焉の塔の最深部に到達した。そこは広々とした空間で、天井には無数の魔法の紋章が輝き、周囲には不穏な気配が漂っていた。
「ここが最深部か……空気が重いな」
リックが剣を握りしめながら呟く。
「だが、敵の姿は見えないな。何かが隠れているのか?」
アリシアが辺りを見回しながら警戒する。
「この空間全体が仕掛けられているのは間違いない。ただ、今は静かすぎるのが気に入らないな」
ゼルクスは低く構えを取りながら、冷静に状況を分析していた。
「静かだからって安心するなよ。どうせそのうち派手に出てくるんだろうさ」
デミウルゴスは肩をすくめながら、奥に目を向けた。
突然、床が震え出し、天井に刻まれた紋章が一斉に輝き始めた。
「来たか!」
リックが剣を抜き、前方に構えた。
すると、広間の中央に黒い霧が渦を巻きながら集まり始め、やがてそれは巨大な魔法陣となった。その中から一体の守護者が出現する。
「うわ、でかい……!こいつ、今までの奴らとは桁違いじゃないか?」
リックが後ずさりしながら驚く。
「間違いないな。これがこの場所を守ってるメインディッシュだ」
デミウルゴスは冷静に相手を見据えた。
「でも、どうやって倒すんですか?あんな大きい相手に……!」
アリシアが不安そうに声を上げる。
「まずはあいつの動きを封じる。それから弱点を探す。それが一番効率的だ」
デミウルゴスは空中に魔法陣を描きながら指示を出した。
ゼルクスが剣を構え、前に出る。
「私が先行して動きを引きつける。後方から攻撃を頼む」
「了解!」
アリシアが素早く弓を構え、リックも剣を握り直した。
守護者は巨大な腕を振り上げ、床を叩き割るように攻撃を仕掛けてきた。その衝撃で周囲の石柱が崩れ、一行は散開して避ける。
「でかいくせにやけに動きが速いぞ!」
リックが走りながら叫ぶ。
「気をつけろ。奴は物理攻撃だけじゃなく、魔法も使えるぞ!」
デミウルゴスは周囲に結界を展開し、次の攻撃に備えた。
守護者が胸部から強烈な光線を放つが、ゼルクスがそれを剣で弾き返す。
「やるな、ゼルクス。だが、こいつは簡単には倒れそうにない」
デミウルゴスが鋭く言うと、ゼルクスは冷静に答える。
「だからこそ、連携が必要だ。奴の動きを封じる方法を考えろ!」
「分かった。あいつの足元を狙ってみろ。動きを止めれば、こっちが有利になる!」
デミウルゴスの指示に従い、リックとアリシアが足元を狙って攻撃を仕掛ける。
「今だ、魔法を叩き込むぞ!」
デミウルゴスが空中に描いた魔法陣から巨大な雷撃を放ち、それが守護者の体に直撃した。
守護者は一瞬動きを止め、光が消えた。
「やったか……?」
アリシアが慎重に声を漏らす。
「いや、まだだ。油断するな!」
デミウルゴスが叫ぶと同時に、守護者が再び動き出した。
「こいつ、まだ戦うつもりかよ!」
リックが驚きながらも剣を構え直した。
「あと一押しだ!俺がもう一度攻撃する。その隙に仕留めろ!」
デミウルゴスが再び魔法を準備する。
ゼルクスが守護者の背後に回り込み、一撃を加えた。その瞬間、守護者が大きくよろける。
「今だ!」
デミウルゴスが雷と炎を組み合わせた魔法を放ち、守護者を完全に撃破した。
「やっと終わったな……」
リックが剣を納め、深いため息をついた。
「でも、まだ油断はできません。この広間にある他の仕掛けも確認する必要があります」
アリシアが周囲を見渡しながら言う。
「その通りだ。次の手を考えるために、少し休憩しよう」
デミウルゴスは周囲の状況を確認しながら、次の動きを見据えた。




