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やる気のない創造主の俺が、下界墜ちしたので、のんびり暮らします  作者: のほほん


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第21話:終焉の塔の影

北方へ向かう道中、冷たい風が一行の体を容赦なく吹き抜けていく。遠くに薄暗くそびえ立つ塔の影が見え始めたが、その異様な存在感に全員の表情が険しくなっていた。


「……あれが終焉の塔か?」

リックが剣の柄を握りしめながら尋ねた。


「ああ、間違いない。俺が作ったものだ。けど、こんなに禍々しい雰囲気だったかな?」

デミウルゴスは眉をひそめながら塔を見つめる。


アリシアが心配そうに口を挟む。

「禍々しいって……何か塔が変わってしまってるんですか?」


「たぶんな。あいつら、ローブの連中が勝手にいじってるんだろうよ」

デミウルゴスはため息をつきながら答えた。


ゼルクスが一行を見渡しながら冷静に言葉を続けた。

「塔の周囲には結界が張られているようだ。この結界を突破しない限り、塔に近づくことはできないだろう」


「また結界かよ!本当に面倒ばっかりだな!」

リックが苛立ちを隠せず声を上げると、ノクスが羽を揺らして説明する。

「主様、この結界はローブの男たちが仕掛けたものです。内部には恐らく守護者もいるでしょう」


「守護者か……いいだろう、片付けてやるよ」

デミウルゴスは気だるそうに肩をすくめた。


塔に近づくと、地面が震え始めた。突然、巨大な岩でできた二体のゴーレムが塔の前に現れ、デミウルゴスたちの進路を遮る。


「おいおい、またゴーレムかよ。こんな単純な奴らで止められると思ってるのか?」

デミウルゴスは笑いながら手をかざした。


「単純とか言ってるけど、あいつら結構大きいぞ!」

リックが剣を構えながら叫ぶ。


アリシアが弓を引き絞りながらデミウルゴスに尋ねる。

「どうするんですか?私たちだけであれを倒せるんですか?」


「大丈夫だ。あいつらの弱点は動きが鈍いことだ。俺がちょっと魔法でいじってやるよ」

デミウルゴスは笑みを浮かべながら、空中に魔法陣を展開し始めた。


ゼルクスが剣を抜き、冷静に指示を出す。

「私が右側のゴーレムを引きつける。その間に君たちは左側のゴーレムを攻撃しろ。注意を分散させれば倒せるはずだ」


「了解!俺は前に出る!」

リックが剣を構えながら突進すると、アリシアが矢を放ち、ゴーレムの足元を狙い続ける。


「よし、そのまま引きつけろ!」

デミウルゴスは魔法陣を完成させ、ゴーレムの足元に巨大な土柱を出現させた。それがゴーレムのバランスを崩し、一体が地面に崩れ落ちる。


「やった!一体倒したぞ!」

リックが声を上げると、ゼルクスがもう一体のゴーレムに深い斬撃を与えた。


「これで終わりだ!」

ゼルクスがとどめを刺し、ゴーレムが完全に動きを止めた。


ゴーレムが倒れると、塔を覆っていた結界が徐々に薄れていく。


「よし、結界は消えたな。これで塔に入れる」

デミウルゴスは周囲を見渡しながらそう言った。


アリシアが緊張した声で尋ねる。

「でも、本当に塔の中に入って大丈夫なんでしょうか……?」


「大丈夫かどうかなんて分からないさ。けど、行くしかないだろ」

デミウルゴスは軽く笑いながら答えた。


「お前、いつもそんな適当で平気なのか?」

リックが呆れた声を漏らすと、デミウルゴスは肩をすくめた。


「適当じゃないと、この面倒な仕事はやってられないんだよ」


ゼルクスが真剣な表情で言った。

「この塔の中には、彼らの計画の核心が隠されているはずだ。気を引き締めて進もう」


「分かったよ。じゃあ、さっさと行くぞ」

デミウルゴスが先頭に立ち、塔の中へと歩を進めた。

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