衝撃と・・・・
なんだこれは?この球は、何なんだ。俺は分かっていた。それが何なのか。だが脳がついていかない。その球は水銀っぽいあの球だった。隣には工藤が倒れている。俺はただ、もう動かない工藤の体と笑顔がなくなったその顔を見ていた。「なんで・・・」なんで!!工藤は何で死んだんだ!こいつが何をした!%だって100じゃないか!「なんで・・・」俺は宙に向かって泣き叫んだ。
部屋には俺一人。たくさんの郵便物と一つの死体だけ。どうして、どうして・・・。俺はそれだけを考えていた。ピーピー。音が響いた。ああ、忘れていた。キャプチャーは5%だった。4・・・3・・と下がっていく。俺はもう怖くなかった。むしろうれしかった。やっと死ねる。あの時、死ななかった、でも今なら死ねる。良かった。2・・・・1・・・。さよなら、でも・・・また会える・・・・
ピーピー、まだ音が聞こえる。じれったいな。あれ?体が動く。死なない!?キャプチャーを見た。1で止まっている。俺の心の問題だから意味ないけど俺は怒りを感じた。なんでだ!なんで殺してくれない!もういやなんだ!こんな世界は!心で叫んでも魂は無くならない。0にならない。なんで!なんで・・・。力が抜けて俺は倒れこんだ。そして囁いた。
「もう殺してくれ・・・・」