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理由
部屋には首相が一人でいすに座っていた。俺を見ると少し驚いた表情を見せそしてもとの顔へと戻った。「君は?」「佐藤武」俺がそういうと首相はパソコンを少しいじると「大学生か、よくここまでこれたな」「俺だけじゃない。仲間を犠牲にしてここまで来た」「何用かな?」首相がそういったとき俺の中で何かがはじけた。「何かじゃない!俺はあんたが立てた法律のせいで親と親友と同志を失った!あんたのせいだ!あんたにはこんなことはやめてもらう」「いいとも」な・・・に・・?「なんて言った?」「やめようと言った」こうも容易く首を縦に振るとは・・「いったい、あんたの目的は何なんだ」「私の目的かね。そうだな、君には教えよう」首相はリモコンを取り出しボタンを押した。すると壁が回り人体が現れた。完全に死体だ。肌の色は紙のように白く、液体の入ったガラス容器に入れられている。「こいつは・・・」「この子の名は光男、私のたった一人の息子だ」