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犠牲と・・・
「入れたな」千羽軌は言った。「行きますよ」俺は言った。通路は何本かに分かれている。だが、勘を頼りに歩いていった。
行き止まりだ。「くそう、戻ろう」戻り始めた3分ほど立ったとき悲劇は起きた。目の前に監視員が来たのだ。「やばい、見つかった!」俺たちは逃げた。逃げ続けた。「まだ追ってくる」そして目の前を見て愕然とした。道が2つに分かれている。「行け!!」千羽軌はもう一人を連れもう一方の道に行った。一人にされた。走っていくと溝がある。少し隠れよう。ここからだと向こうの道も見える。見ると千羽軌ともう一人が倒れている。囲まれたんだ!「千羽・・・」言いかけたが千羽軌は首を振った。こちらに振ったのか、監視員に振ったのかは分からないが行けと言っているようだ。涙が流れてきた。そんなに一緒にいたわけではなかったけど、一番の理解者になってくれたのに・・。走っていくと後ろで銃声が2回なった。でも俺は後ろを向かず全速力で走りぬけた。
「ここだ」俺は首相の部屋に来た。そして扉を開けた。