秘密
あれから2年たった。日本の人口は20万を下回り始めた。経済も良くない。いつまでこんなもの続けるのか、国内はそのことでいっぱいだ。世界もあきれ貿易など行われなくなっていった。
首相官邸にて事件は起きた。その日ついに天皇が乗り出してきた。官邸にずかずかと押し入り、首相のいるところまで歩いていった。部屋に入ると首相はのんきに紅茶を飲んでいた。「首相!」「何でしょう、陛下」「お前はいつまでこんなことを続けるつもりだ!国民を消す、こんなことに意味があるのか!?」「経済のためです」「良くなっていないではないか!国の象徴として、天皇として命令する!今すぐこんなことをやめろ!」首相は少し考えこういった。「いいでしょう。しかし条件があります」「何だ」「あなたにこの国のため、犠牲になってもらいます」「な、何」唖然としていると後ろの衛兵が天皇の腕をつかみ連行していった。「まて!貴様ら!私一人でどうにかなるのか!?本当にやめてくれるのか!?」すると衛兵は「そんなわけないでしょ、我々の生活だってかかっているんです。人間なんて・・・資源のことなんて考えていられませんよ」と冷たく言い放った。そして天皇は「待て、やめるんだ!」と叫びながら連行されていった。
部屋に残った首相はリモコンを持ちボタンを押した。すると壁が180度回転し人体が現れた。「もう少しだけ待っていてくれ、光男」