【第十一話】ルクレティア、初めての戦い-その1-
ルクレティアのスキルを新たに開拓し、スキルの可能性を見出した訳だが、そも素朴な疑問が湧いてきた。結局天賦の才ってどんなスキルなんだ?
完全鑑定と併用してステータスを見れば分かるか?
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【ルクレティア・ウルフェンヌ】
レベル : 1
HP:12
MP:3
筋力:2(×4 ※神域の天稟)
敏捷:2(×4 ※神域の天稟)
耐久:2(×4 ※神域の天稟)
精神:3
魔力:3
属性魔法
【白魔法 : G】
スキル
【神域の天稟】
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ヤバすぎるだろこれ。今でこそ基礎ステータスが低いから分かりにくいものの、ある程度のレベルになってきたらこれ、コイツどうなるんだ?
後ついでにステータス完全隠蔽が他者にも使えるかも確認してみるか。
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【ルクレティア・ウルフェンヌ】
レベル : 1
HP:12
MP:3
筋力:2
敏捷:2
耐久:2
精神:3
魔力:3
属性魔法
【白魔法 : G】
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出来るな、これも良い収穫だ。こうして改めて素のステータスを見ると、どうも不安に思えるな。確かに、このステータスではゴブリン一匹とて厳しいかもしれない。
「ルクレティアは自分のステータスは見れるのか?」
「いえ、それは鑑定という珍しいスキルが必要になる筈です」
「珍しいのか?」
「【剣士】や【魔法使い】の様な比較的メジャーなスキルと比較すると少ない、といった感覚です。商人やギルドの受付の方などは皆様お待ちの可能性が高いかと」
「成る程。因みに俺は使えるが極力秘匿したままでいたい。無駄な詮索や諍いは避けたいからな」
「はい、分かり……え? えぇ!?」
「すまないが頼む」
「は、はい」
大分状況が開けてきたな。俺はあの神を自称する存在にかなりアドバンテージを貰ったらしい。レベルや基礎能力こそ初期スペックそのものだが、スキルの重要性を考えるに、かなり優遇されている。上手くやれなければまだまだ死にかねないが、上手くやれたなら面白い。
「ルクレティア、大事な話がある」
「はい!」
「服に手を掛けるな」
「はい……」
何やってんのコイツ、何ですぐに服に手を掛ける訳? 俺を何だと……、ん?
待てよ。
まさかスキルの効果か?
いや、一旦それは良いか。
「お前には前衛の才覚が眠っている」
「……え?」
「前衛だ」
「えっと……よろしいでしょうか?」
「何だ?」
「私を購入した奴隷商人曰く、【ゴミの様な白魔法以外には何も無い、精々身体を張って尽くすんだな】との事でした」
言葉は汚いが概ねその通りだな。
「そんな私に、ご主人様は前衛職を求めるのですか?」
「あ、いや別に厄介払いを考えている訳じゃないぞ?」
「ご、ご主人様が望むのであればいつでも捨て駒に……」
「待て待て、待て」
「ぐすん」
言い方が悪かったか?
いやでも他に言い様も無いしな……。
「ルクレティア」
「……はい」
「俺を信じろ、怖いのは最初だけだ。お前の身体は必ず呼応する。お前を見捨てた世界に見せてやれ、ルクレティアという存在を」
「ご、ご主人様……」
「俺を信じろ、ルクレティア」
「……分かりました。私、その、頑張ります」
すまん、俺が悪かった。ステータス的にも後衛向きだし二つもスキルが譲渡出来るなら【大賢者の卵】と【無限魔力】とかにしておけば良かったな。
バリバリの脳筋スキルにしてしまった。
お、丁度良い所にゴブリンが。
「ルクレティア、お前の力を見せてみろ」
「……やってみます」
俺はルクレティアに、旅人のナイフを手渡した。




