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夢想華月  作者: ラニア
9/15

ジュレムの実験

蒼天タワー近くまで賢助達は到達した。

タワーの周辺はゾンビがひしめいている。

物陰に隠れてタワー周りを見て回るがタワーを上る手段がゾンビを倒すしかタワーに入る手段がないとふんで、ルメリアとサツキが入口までの道をゾンビを蹴散らしながら作り内部に潜入する事が出来た。

エレベーターは止まっていたので非常階段から上を目指した。道中にもゾンビはいたが数は外より少なかったので楽に進む事が出来た。そして最上階に到達して扉を開けた。

その先にいたのは白衣姿の叔父さんが足を組んで不適な笑みをうかべていた。

「どうでしたか?私の産みだしたゾンビ達は。」

白衣の男は窓ガラスへ歩み寄って上から下を覗きと込むように眺める。

「お前がゾンビを産みだした原因で間違いないな。」

恭兵は怒りを表情に現していた。

正義感の強い恭兵にとって無関係の人々に危害をもたらした白衣の男が憎くてたまらなかった。

賢助は白衣の男を警戒しながら様子を見てルメリアとサツキは武器を構える。同行していた自衛官や警察官は銃口を向けて引き金に指をかけて白衣の男を囲んでいた。

「違いないよ。私をこの世界に呼び出した男は実験のサンプルとして使ってゾンビになったよ。こう囲まれてはは最後の実験に移行するしかないか。」

白衣の男はポケットから薬を取り出して口にいれた。

男が光り輝くとスライム状の人型モンスターになっていた。

「実験は成功した。私はジュレム、モンスターやアンデットをこよなく愛する天才科学者だ。」

バン

一人の警察官の発砲した銃弾がジュレムの液状の肉体を貫いた。

ジュレムは撃たれた所を擦りながら笑った。

「今の私には何も効かないよ。液状の肉体にかなう者などいまい。」

ジュレムの腕が伸びて発砲した警察官の口の中に手を突っ込んだ。するとその警察官の肉体はどんどん干涸らびて骨と皮だけになった。

「触れたもの水分を吸収する力もあるのか。」

賢助の発言に対してジュレムは答えた。

「ただ水分を吸収しただけじゃないよ。生命力をも吸収できるのだよ。即ち生命を吸い続ければ私は不老不死になれるのだよ。」

ジュレムの腕が賢助に伸びだがサツキが賢助の前に立ち身代わりとなった。

「サツキ!」

ジュレムの手がサツキの口に入る。

「馬鹿めっ男を庇って死を選ぶか。」

恭兵が突然笑い始めた。

「何が可笑しい。」

ジュレムが激怒したとき異変が起きた。

サツキの口に入っている腕が凍り始めてジュレムは恐怖した。

「お前が攻撃したサツキの正体は雪女のくノ一なんだよ。サツキには液状の肉体なんて凍る速度を速めるだけだ。」

恭兵の発言通りにジュレムの肉体は完全に凍らせた。

そして凍ったジュレムをルメリアが斬り砕いて木っ端微塵に散った。

呆気なくジュレムとの戦闘を終えてゾンビ達も何者かに一掃されて一連の騒動は終わった。

被害規模は大きかったため世界的に有名な事件となり、賢助達四人は政府に連行された。

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