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夢想華月  作者: ラニア
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異界者の邂逅1

ルメリアが召喚されてから2日目の朝。

不思議な夢をみたせいで今日も気分が優れない。

横で眠るルメリアを見てため息をつく。

昨日の出来事は幻であり今日見た夢の内容も鵜呑みに出来ない。

賢助はリビングで朝食の用意をはじめる。

今までは自分一人の用意をするだけだったが、ルメリアの分も用意しなければと。冷蔵庫の食材を眺める。冷蔵庫には五リットルのお茶にヨーグルト、卵二つにハムがあるていどで録に調理出来る食材がない。

昨日の余りのご飯を茶碗によそい卵をかけて醤油を少量垂らして、ガラスの小さい容器にヨーグルトをいれてコップにお茶をそそぐ。それらを食卓に並べて席についた。

テレビをつけてニュース番組に切り替えるとその内容に驚愕した。

ゾンビ出現で被害者続出!!

隣町で発生しているようで映像には変色した人間が白目をむいて彷徨っており、何人かが襲われていた。

俺がニュースに衝撃を受けているなかルメリアが食卓につく。

「此は食べ物なのか?」

ルメリアのいた世界には米がないのでパンやパスタが主食であったため卵かけご飯は始めて目にする食べ物である。

くんくんと匂いを嗅んでから用意していたスプーンですくって一口する。

「意外と美味しいな。」

ルメリアが食べてる中俺は考えこんでいた。

ゾンビの出現は異状な出来事であり近い所で起きている事件だ。どう動くべきだろうか、ゾンビと交戦するべきか様子を見ておくべきか。暗い顔をしている賢助を気にかけてルメリアが問いかける。「何かあったのか?」

俺は今日見た夢の話しと今起きている事件について話すとルメリアも険しい表情を浮かべた。

「私はゾンビと交戦するべきだと思う。ゾンビは人間を喰らって増殖するモンスターなら増えないように全て殲滅しなければ取り返しのつかないことになる。」

ルメリアの言葉で覚悟を決めた賢助は自身の危険を覚悟して食事を済ませて身支度を始めた。

「こっちの世界じゃ俺は無力だ。ほぼルメリア頼みになる。俺が出来るのは道案内くらいだが力を貸してくれるか。」

ルメリアは剣を何も無いところから召喚してキリッとした表情で頷いた。

賢助達は敵のいる隣町へ向かった。

目的地につくまでにルメリアが赤信号の道路を車を高跳びし回避したり車の上に跳び乗ったりとやってる事が凄すぎて止めなくてはと思うが見惚れてしまう。

目的地に近づくにつれて周囲から人の気配が徐々に減っていた。ゾンビと自衛官や警察官が協力しながら交戦しているのが見えた。

若い自衛官が唐草達に気づいて近づいてくる。

「君達まだ逃げていなかったのか、此処は危険だから早く逃げなさい。時期に此処も。」

何人かの悲鳴が聞こえてくる。ゾンビは数を増しているようだ。

ルメリアは自衛官の忠告を無視して悲鳴の聞こえる方、ゾンビがひしめく交差点に突っ込んでいった。

「はぁーっ」

ルメリアの剣がゾンビ達を次々となぎ倒している。自衛官や警察官はルメリアを援護して狙撃する。止めないのかよと突っ込みたくなる光景だが、今は深刻な状況の為賢助は周囲を警戒しながらルメリアと警官自衛官チームと同行する。

警戒していた俺はビルの上からゾンビに狙撃する黒尽くめの何かを目撃した。

そして近くで氷柱を使う忍者らしき者や大きな機械が交戦していた。

「賢助なのか?」

賢助は声のした方に目をやると見知った顔があった。

「どうしてお前が」

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