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世界一解りやすい農業の補助金の話~解説編

作者: ふりがな


こんにちは、ふりがなです。


今作は、前に私が以前、童話ジャンルで出した、『世界がもし5匹の子豚だけだったら?世界一わかりやすい農業の補助金の話』を解説する作品となります。

※以降世界がもし~と表記


世界がもし~を読んで、歴史的にはこうなるという話なのだろうな、とか、ただの補助金の擁護の話なのだろうなと思った方も、多くいらっしゃると思います。


世界がもし~には、とあるメインテーマが存在します。


作品を読んで、メインテーマに気付く方は、果たして多かったのかなと、最近疑問に思いまして、この解説作品の執筆へと至りました。


世界がもし~は、ただ歴史を知ってさえいれば、書ける作品ではありません。

補助金や分業制度への一定の理解を、組み合わせられるかという、ハードルが存在するからです。


お気づきの方も居るでしょうが、遙か昔の、貨幣制度による離農問題と身分制度とを繋げる人は、他には居ません。

殆どの方は、身分制度は離農のせいではなく、まず何故か戦乱が先にあって、奴隷が発生して何の理由もなく、それが、身分制度に繫がったと思っているでしょう。

作品内で書いた貨幣制度による離農問題は、その理由が現代とそれほど変わらないのですから、受け入れる人も多いでしょうが、過去の離農の理由は当然ながら様々で、この離農の理由自体は、実際に何でも良いのです。

そして、もし、離農問題が起きなたら、死活問題になったために、解決するための手段が100%必要になった事に、まず気付かなければなりません。

戦乱と身分制度に必然性はない一方で、離農問題は必然性があり、欧州史は、過酷な土地のため離農問題との戦いの歴史でもあるのです。

だからこそ、欧州は作品のように人権が発展しました。


ですから、農業の補助金を、説明したり、擁護するだけで終わる作品ではありません。


世界がもし~は、童話らしく、読者が、とあるメインテーマを、どう捉えるかという作品です。


税制という自分達の生活に関わりが大きい話題なので、メインテーマにたどり着くのは、少し難しいかもしれません。


そのメインテーマとは、社会が崩壊するレベルの離農が実際にあったと仮定して、自分だったなら、どのような対応を選択するか、今一度考えてみて欲しいという物です。


作品内で、2番目の子豚くんは、離農問題を、手っ取り早く、暴力で解決しようとします。

1番目の子豚くんは、身分制度で解決しようとします。

3番目の子豚くんは、安定してきた所で、畑を自分だけの物にしようとします。


5番目の妹子豚ちゃんは、4番目の子豚の気持ちを(おもんばか)って、そのどれもが、失敗だと断じていますが、離農問題自体は解決していますよね。


最終的には、全てを丸く納めるために補助金で解決しますが、必ずしも、補助金こそが良いんだよという作品ではありません。

あくまで、補助金とは、現段階の社会の選択の話でしかないのです。


様々な手段がありますよ、新しい手段を講じても良いですよ、もっと良いやり方もあるかもしれません。

あなたが一番目の子豚くんなら、どうしますか、どの手段や、どういう問題は思いつきませんでしたか、そして、どのような手段が正しいと思いますか、という作品なのです。


補助金の話なのですから、一見子供向けに出来ているようで、補助金の解る層だからこそ解るであろうことも含まれています。


分業制度によって、より複雑化する利害関係の中、多くの人は自分を中心にした、自分が得をする社会を求めるように変わりました。

出来れば、この作品では、自分達だけが得する解決を求めた過去の結果、どうなったのか、そして、私達には、どのような選択肢があるのか、深い理解を得られればと願います。



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