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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

シリアルキラーは振り返る

作者: ダニエル・イングリアス

つまらなければ途中で読むのをやめても構いません。良ければ、この恐ろしい殺人鬼の話を読んでくだされば嬉しく思います。


私は、人の死を愛でるのが好きだ。

いつからそうなったかはわからないだが、今日でざっと38人目といったところか。

私は、人の死とは芸術だと思っている。そして、私はその芸術を作り愛でるのが好きだ。

世間では、私のことを殺人鬼、シリアルキラーだと言うものもいるが。それは、私が少し芸術的視点が違っていてなおかつ人の死をプロデュースするのを趣味としているから仕方なくそうなっているとは言えないだろうか。

いや、確かに人を殺すという行為は認められたものではないだろう。だがそれは、大衆が勝手に決めそれが正しい思っているからこそ、多くの人間は人を殺すことをしないのだろう。

つまり、世間が言う常識や理は誰か個人のものではなく誰かが作り出し大勢で認識している共通認識に過ぎないと言うことだ。そして、世間ではそれをすでにルールとして頭に入れ遂行している。

だが私はそれをルールとは思わない。そう思っていたらおそらく私は、人を殺すことはなかっただろう。つまり私の常識や理は、他者と違っていると言うことだ。

私は、私自身の常識、理で動いている。そもそも今、私に国籍はなく従うべき法律もない。

第一人には戦場で人を殺す何故それを許して他を許さないのか意味がわからない。

それが、私がこの芸術的創作活動を肯定出来る理由だ。

ところが、私は今何処の国の人間とも知らない人間に捕まり尋問を受けている。そして、私を尋問する人間に私の常識や理は通用しない。ほら、そんなことを考えているとまた何か聞いてくる。困ったものだ。

とは言え彼らと私とでは考え方が違う。つまり何を言っているのか私からは理解が不能だと言うことだ。仕方がない何を言っているのかわからない以上答えられなので少し、昔のことを思い出して時間でも潰そう。よかったら少し私の昔話を聞いてほしい。


私はかつて、兵士だった。なんのことはない位のないだだの下っ端だったよ。

あの頃は、何処かの町で今か今かと襲撃準備をして過ごす日々だった。そんなある日、私は上官の命令で敵の潜伏すると言う村を襲撃することになった。それは、いわば私の初陣で少し、なんと言えば良いのか。そう、緊張していた。村に着くと人が普通に生活していた。私は、敵なんかいないじゃないかと少しほっとしていた。ところが、上官は敵は隠れていると言い発砲命令を出した。

私はその命令に戸惑いつつも周りに釣られて人を何人も殺した。その時はまだ、私は世間で言うところの殺人鬼ではなかった。戦争だったからね。けれどその時何人殺したかは覚えてる。6人だ。

村を制圧し終わると周りの兵達が村を蹂躙し始めた。

私は信じられなかったよ。名目上はそれも探索になるんだろうけれどね。村は肉が焼ける匂いが充満して女子供が犯されてるのが至る所で見えた。その時からだ。私が死について考えたのは。

どうしてこんなに人々は酷い死に方をしなければならないんだろう。おそらくこの村は、敵の潜む村ではなく普通の村だったはずなのに。どうして人に見せられないような酷い死に方をしなければならなかったんだろう。

そう思った瞬間私はひらめいた。どうせ死ぬなら美しい方が良いと。そこからだ。私が死をプロデュースするようになったのは。私は初陣にして目覚めてしまったのだ。

胸が高まったね。どんな美しい死に方をさせてあげようかなって。それからは何人殺したか覚えていない。

最初の6人と戦争が終わったあとの38人以外は。

そして、1年もすれば戦争は終わってしまったよ。がっかりだろ。

絶望したね。もう死をプロデュース出来ないだなんてって。

それからすぐに私は国籍を捨てた。とまあ、これが私が殺人鬼と呼ばれる前の話だ。

どうやら、私が何も言わないものだから彼らも私に質問するのをやめて彼らで相談を始めてしまったよ。

よかったら1人目をプロデュースした時の話でも聞いてみるかい。これがまた、思い出すと恥ずかしいんだ。なにせ戦争以外で初めて人を殺したんだからね。殺し方が拙くて面白いんだ。

そう、1人目は10歳ぐらいの女の子だったかな。髪は長い金髪で、目はブルーで、まるでお人形さんみたいだった。私は、その時にピエロの格好をして彼女に近づいたんだ。ピエロだなんて笑えるだろ。その時、何て言って誘ったかはよく覚えてるよ。

『やあ、はじめまして。僕はトニーこの辺りに住むピエロなんだ。よかったら僕の家に遊びに来ない。お菓子やジュースを振舞ってあげるよ。』笑えるだろ。

そんなことを言って誰がついて来るんだよって。ついて来たんだよその子は、私はもう可愛くて可愛くて、すぐにあらかじめ見つけておいた空き家にその子を連れ込んで、それはもう、素晴らしいプロデュースをしてあげたよ。

まず、目隠しをして手足を縛って椅子に座らせるんだ。彼女は最初何をされているのかわからなかったみたいだけど。すぐに泣き出してこう言うんだ。

『どうしてこんな風に縛るの。ただ、楽しく遊ぶんじゃないの。お父さんお母さん助けて』って。

可愛いいだろ。私は、にやけ顔がおさまらなかったよ。

それからすぐにうるさくてついうっかり彼女を殴ってしまったんだ。そしたら一層泣き声が大きくなって私は、彼女が黙るまで殴打したんだ。

まだ生きてるよ。ただ、彼女は泣く元気はもうなかったから静かにうなだれていたよ。

私は、ピエロのメイクを落とたあと。彼女の目隠しを外して髪を掴んで私の顔をしっかり見るように強制した。彼女がどんな目で私の素顔を見るのか気になったからだ。すると彼女は私の顔を見て怯えたんだ。

私は、それが耐えられなかった。あの無垢だった目が私を見て怯えてるんだ。私はすぐに用意しておいたアイスピックで彼女の可愛い両目をくり抜いたよ。すごく暴れて失禁までしてたけどそんなことは気にしなかった。それよりもアイスピックを目に入れた瞬間、いきなり大声叫ぶものだから私の鼓膜がどうにかなるんじゃないかと心配してしまったよ。

まあ、両目をくり抜いた後は黙ってずっと震えていたけれどね。何て可愛いんだろうね。その時の目は、まだホルマリンに入れていつも持ち歩いてるよ。

次に私は、また暴れられたら面倒だと思い手足を取ることにした。もとも私の芸術に手足は必要ないからね。

私は、正直彼女が切断に耐えれるかは心配したけれどうまくいったよ。大成功だ。見事生きていてくれた。ただ、正直体力は限界だとは思ったよ。止血は、うまくいったけと彼女は正直虫の息だったからね。

私は、休憩を挟むか考えたが休憩を取らずに彼女が生きてる間に仕上げことにした。

今回のテーマは『世界からの解放』だ。何者にも縛られず鉄の翼で羽ばたく。結構苦労したよ。特に翼がね。

彼女の肩甲骨にドリルで穴を開けてそこに翼を差し込んだあと。天井に吊るしたりするのとか。まあ、その頃には彼女はもう生きてなかったけどね。それでも、条件反射って言うのかな。時々ビクビクって動くんだ。

けれど生きてる時も可愛いんだよ。私が何かするたびに小さな声で喘いでさ。もう興奮していきり立つ気持ちを抑えるのが大変だったよ。それから、完成した時の写真は今はお守りにもってる。

あと完成作品は誰かに見つかったら大変だからね。写真に撮ったらすぐに片付けて、彼女の体は私が美味しく頂いたよ。生の肉は軍の頃から食べる機会があったから別に抵抗はなかったしね。もしかしたら、日本人は生をよく好んで食べるって言うから気が合うかもしれない。

それが一番最初に殺した子の話かな。自分でも良いプロデュースをしたと思うよ。だって、自分の死が芸術になるなんてそうそう出来るものでもないしね。それにあれは僕の中でも1、2を争うぐらいの作品だった。

とまあ、昔話をしている間にどうやら話がついたみたいだ。

何を言っているのかわからないけれどどうやら僕は、電気椅子と言うもので処刑されるらしい。

はっきり言って全然芸術的でもないし何処とも知れない国で電気椅子だなんて最悪だけれど。死ぬと言うのには少し興味がある。もし、あの世と言うところがあるなら最初に殺した彼女以外の話をぜひしてみたいものだよ。

それでは、またいつか会える日までさようなら。

殺人鬼にも、色々な人がいると思います。けれどそのどれも、人間で生きています。生きてるということは頭があり考え方があります。

私は今回、自らの殺人を肯定し芸術だと言う殺人鬼を書きました。それがどのように伝わったのかはわかりませんが、「へったくそな文書きやがって」「こんなの小説でも何でもねえよ」と思った方もこんな考え方もあるんだなと思って下さったら少しは世界が広がりませんか?と言うわけでへったくそな文に長々とお付き合いして下さった方。

どうもありがとうございました。


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