ぷろろーぐてきな?
はい、ぴえろです。
新しい連載です。生まれ変わりのものですねはい。
お楽しみいただけたら幸いです(。ノωノ)
それではいってきましょー(*´∀`)∫
モステト。それはこの世界の孤児の総称だ。この世界は五つの階級があって、モステトは下から二番目だ。底辺は奴隷とされているが、私はそうは思わない。
モステトの扱いはひどいと思う。だって、どこかの国ではモステトを囮に使うらしいし、少なくとも四日に一度は食事を貰える奴隷と違って、こっちは一週間なんてザラだし、奴隷と違って存在が必要とされていないから。
この世界において、モステトは放っておく者だと、ほとんどの人が考えている。それはこの世界の人々みんなが知っていることだ。っていうか、暗黙の了解ってやつかな?
まぁ、分かりやすくまとめちゃうと、モステトとは奴隷よりも上の階級で、奴隷よりも下の扱いってこと。
それが、モステト。
私は生まれたときからのモステトだ。生粋のモステト。うん。だから、モステト生活には慣れている。
………ハズだったんどけどねぇ…
もしも私が、あの時に墓地をウロチョロしなかったら、今もそのまんまのモステト生活をしていただろう。でも、墓地に、言っちゃったからなぁ……
思い出しちゃったんだよね~。あはは。
私は、前世の記憶があるってことに気がついたのです。
前世での私は、地球にいて、日本に住む日本人で、ちょうど二十歳を迎えてて、美術の専門学校生で。
…あー、思い出したら止まんないわ。
私は一年前、どこかに食べれる物はないかとうろうろしていて、墓地を突っ切ろうとしてた。
墓地を真ん中くらいまで過ぎたとき、女の人の泣き声が聞こえてきたんだ。
むせび泣くような、本当に愛していたと分かるような泣き方をしていて、私の足は知らずのうちに止まっていた。初めは羨ましさから、でも、その泣き声を聞くうちに、何かが私の中で開いたんだ。
切れたとか、割れたとかじゃない。『開いた』んだ。きっと前世の記憶を入ってこないようにしていたんじゃないかな?一気に、どっ、と押し寄せてきた。
そうして私は、一年前の墓地で前世の記憶を手に入れたんだ。
記憶が戻ってから、変わったことは特にない。分かったことは、前世とおんなじ性格だってこと。生まれ変わりだもんね、変わってたらおかしいか。
ぐーきゅーるるるー
「あ」
お腹鳴った……!!はずかし…くなんかないよーだ!こんなのしょっちゅうだしね!
……あー、けと、あれだね。やっぱ変わったところ、あるわ。
本当に心までもが生粋のモステトの時は、一週間飲まず食わずなんて何のその、だったんだけど……うん、記憶が戻ってからはダメだわ。いつも何かと食べれていた前世。それを思い出すと、いつも以上にお腹が減ってしまう。日本食食べたいです、はい。
ってわけで、モステトと私について話したけど、分かったかな?
…え?なんで喋らないのかって?そりゃあ、当たり前でしょ!
お腹すきすぎて行き倒れてるからだよ!!!
現在地面に突っ伏し中です。痛くないです。お腹減ったです。