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私のモステト人生録  作者: 沽雨ぴえろ
第一章 一つ屋根の下
1/4

ぷろろーぐてきな?

はい、ぴえろです。


新しい連載です。生まれ変わりのものですねはい。


お楽しみいただけたら幸いです(。ノωノ)


それではいってきましょー(*´∀`)∫




モステト。それはこの世界の孤児の総称だ。この世界は五つの階級があって、モステトは下から二番目だ。底辺は奴隷とされているが、私はそうは思わない。

モステトの扱いはひどいと思う。だって、どこかの国ではモステトを囮に使うらしいし、少なくとも四日に一度は食事を貰える奴隷と違って、こっちは一週間なんてザラだし、奴隷と違って存在が必要とされていないから。


この世界において、モステトは放っておく者だと、ほとんどの人が考えている。それはこの世界の人々みんなが知っていることだ。っていうか、暗黙の了解ってやつかな?

まぁ、分かりやすくまとめちゃうと、モステトとは奴隷よりも上の階級で、奴隷よりも下の扱いってこと。

それが、モステト。


私は生まれたときからのモステトだ。生粋のモステト。うん。だから、モステト生活には慣れている。



………ハズだったんどけどねぇ…



もしも私が、あの時に墓地をウロチョロしなかったら、今もそのまんまのモステト生活をしていただろう。でも、墓地に、言っちゃったからなぁ……

思い出しちゃったんだよね~。あはは。




私は、前世の記憶があるってことに気がついたのです。




前世での私は、地球にいて、日本に住む日本人で、ちょうど二十歳を迎えてて、美術の専門学校生で。

…あー、思い出したら止まんないわ。


私は一年前、どこかに食べれる物はないかとうろうろしていて、墓地を突っ切ろうとしてた。

墓地を真ん中くらいまで過ぎたとき、女の人の泣き声が聞こえてきたんだ。

むせび泣くような、本当に愛していたと分かるような泣き方をしていて、私の足は知らずのうちに止まっていた。初めは羨ましさから、でも、その泣き声を聞くうちに、何かが私の中で開いたんだ。

切れたとか、割れたとかじゃない。『開いた』んだ。きっと前世の記憶を入ってこないようにしていたんじゃないかな?一気に、どっ、と押し寄せてきた。


そうして私は、一年前の墓地で前世の記憶を手に入れたんだ。

記憶が戻ってから、変わったことは特にない。分かったことは、前世とおんなじ性格だってこと。生まれ変わりだもんね、変わってたらおかしいか。



ぐーきゅーるるるー



「あ」



お腹鳴った……!!はずかし…くなんかないよーだ!こんなのしょっちゅうだしね!

……あー、けと、あれだね。やっぱ変わったところ、あるわ。

本当に心までもが生粋のモステトの時は、一週間飲まず食わずなんて何のその、だったんだけど……うん、記憶が戻ってからはダメだわ。いつも何かと食べれていた前世。それを思い出すと、いつも以上にお腹が減ってしまう。日本食食べたいです、はい。


ってわけで、モステトと私について話したけど、分かったかな?


…え?なんで喋らないのかって?そりゃあ、当たり前でしょ!






お腹すきすぎて行き倒れてるからだよ!!!




現在地面に突っ伏し中です。痛くないです。お腹減ったです。






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