別れ
師匠ーーーー!
「師匠ー」
いつもなら森へ入ってすぐ師匠がどこからともなく現れるのだが今日は中々見つからなかった
「んー?まだ寝てるのかな」
しばらくいつも修行している場所で座っていると師匠がやってきた
「あ!師匠、どこにいたんですか」
「すまんの。ちと準備しておってな」
準備?なんだろう。
「小僧、今日で修行はおしまいじゃ」
「え!? どうしてですか!!??」
「それはな…我の寿命がもう残っていないからじゃ」
「っ!?」
そうか
師匠と会ったきっかけも師匠が死ぬ前におもしろいことがしたいからという理由だった
「…そういうわけじゃから今日が最後の修行じゃ」
「…はい、よろしくお願いします」
師匠との最後の修行なんだ
最初は怖かったけど、僕にいろいろなことを教えてくれた
最後くらい強くなったところを見せないとな
「師匠、それで今日は何をするんですか?」
「あぁ…今日は我との勝負じゃ」
「!?…どういうことですか」
師匠に修行してもらったからといって師匠に勝てるわけがない
「なぁに、殺し合いではない。どちらかが戦闘不能になるまでだ。ただし、勝負中に我を吸収するのはナシじゃ。それだと一瞬だからな」
ははは、そう笑いながら話している師匠
「わかりました。…よろしくお願いします」
「あぁ…こちらこそ頼むぞ」
師匠は人の姿から元の姿に戻り、かかってこいというような構えだ
僕は勢いよく駆け出した
中途半端ですが投稿しときます