修行
朝起きると、僕は森へ出かける準備をした
「明里ー。起きてー」
「ん…おはよう」
「どこか痛いところとかない?大丈夫?」
「っ!? あれからどうなったの!!??」
「えっとね…簡単に言うと、修行してもらうことになった」
「…簡単に言い過ぎじゃない?」
「はい…」
それからしばらく説明をした
「わかったけど…大丈夫なの?」
「僕にもわからないけど…きっと大丈夫だよ」
明里は僕を心配してくれる
それがどんなに嬉しいことか
「それじゃ、そろそろ行ってくるよ」
「うん…行ってらっしゃい」
家を出てから森まで、僕は走った
「そういえば、師匠どこにいるんだろ」
「おぉ来たか。さっそく始めるかの」
「?」
目の前に二十歳くらいの女性がいた
「ど、どなたですか?」
「あぁ、すまんすまん。我は人の姿にもなれるのじゃよ」
師匠だったのか。びっくりした
「始める前に、小僧には言わなければならんことがある」
「?」
「小僧は魔力がないじゃろう?」
そうだ
計測した日、何の変化も起きなかったのだから
「はい」
「それはな、小僧には別の力が宿っておるからじゃよ」
魔法とは別の力?そんなものは聞いたことがない
「そんなことがわかるんですか?」
「うむ、我は心を読むことや、他にもいろいろわかるのじゃ。」
師匠には驚かされてばっかりだ
「それで小僧の力はな、あらゆる物や動物、魔物を吸収し、己の力とすることじゃ」
「そんなことができるの?」
「できるさ」
「ただし」
「ただし?」
「小僧には、まず基礎とを徹底的に鍛えてもらう」
「基礎が必要なの?」
「あぁ、吸収する力はなにも従順ではない。最初はこちらに敵意を持っているからな。逆に力に取り込まれてしまうじゃろう。取り込まれれば、あの女も傷つけてしまうじゃろうな」
そんなことは絶対に嫌だ
「どうすればいいの?」
「まずは腕立て500、腹筋500、それと走り込み20kmを毎日すること」
「そ、そんなに…?」
「やめておくか?」
ここでやめるなんて選択肢はない
「やりますとも」
それから僕は毎日基礎を鍛えた
はい、ぐだぐだです
次回も続きですね
学園までの道のりは長いですね…
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