再開
わかりやすくてすみません
翌日、僕たちは教室へ向かう前に職員室へ向かった
「失礼します。今日から転入することになっているんですがSクラスの担任の先生はいますか?」
「はーい。私ですよー」
…?
声は近くから聞こえてくるのに姿が見えない…これは魔法なのかな?
「転入生さん、どこをみてるのですか?」
「いえ、先生の姿が見えな…おはようございます」
「はい、おはようございます」
にっこりと笑う先生は何故か怖かった
…小さいな
完全な幼児体型だ
「Sクラス担任の小雪といいます。気軽にこゆきちゃんって呼んでくださいね」
「は、はぁ…」
「それでは教室へ行きましょうか」
「「はい」」
僕たちは先生の後を追う
「えっとですね、まず私が先に教室に入るので合図したら入ってきてね」
「わかりました」
「それじゃ、ちょっと待っててね」
ガラガラッと先生は勢いよくドアを開ける
「おはよー!今日も張り切っていこー!!!」
「おーーーーーーー!!!!!!」
…どうやらこのクラスにはバカが多いようだ
「それで今日はねー、転入生が2人います!」
「先生ー!女の子ですか?可愛いですか?美人ですか?」
「1人は女の子だよー!とびっきりの可愛い子だよー!!!」
「うぉぉおおおおおおおお!!!!」
男子の声で窓が震えている
「こゆきちゃーん。男の子の方はどうなの?かっこいいの?」
「んー。私が欲しいくらい」
女子の騒ぐ声が廊下まで響く
正直うるさい
「それじゃ、入ってきてもらおー!どうぞー!!」
明里が緊張していたので、頭を撫でてやり、僕から教室に入る
「「「「ッ!!!???」」」」
女子が固まる
明里が少し遅れて入ってくる
「「「「て、天使だ…」」」」
男子も固まっている
「それじゃ、自己紹介してね!」
「はい、僕は日向といいます。よろしくお願いします」
「えっと…明里です。よろしくお願いします」
「ここで質問ターイム!!」
急に先生が騒ぎ出した
「はいはい!はーい!」
「彼氏いますかー!」
「いません」
にっこりと返事をする
その男子は鼻血を出しながら気絶した
「日向君は彼女いますかー!」
「いません」
「立候補してもいいですか!」
「すみません」
「グハッ! でも諦めない!!!」
バカばっかりだな…
「なんでここに入ることができたんですか…」
教室の後ろの方から声が聞こえる
小さいがよく通る声で
昔は毎日のように聞いていた声
―――――――――――梨奈がそこにいた
ぐだぐだ…
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