仮彼氏とキス
目が覚めると、私は手をつないでいた!
冷水を浴びたみたいに一気に夢から現実に引き戻される
夜中の出来事を思い出した私は、勢いよく起き上がった
寝ぼけていたとは、私は廉人さんと手を繋いで寝室に行った
廉人さんに支えてもらながら、布団にもぐった
それを脳内で、再生すると私の顔は真っ赤になった
は、恥ずかしい!
「寒い!」
「え…あ、ごめんなさい」
私は声に驚いて、布団にもぐった
え? ええ?
体を回転させると、隣にいる人物の顔を見た
「うわっ」
私は驚いて後ろに下がった
そしてベッドから落ちた
ドンっと大きな音が部屋に響く
「大丈夫か!」
廉人さんが、驚いて起き上がった
風呂に入って寝た廉人さんの髪はさらさらで、綺麗だった
「痛いです」
私は起き上がると、床に座った
え?
「な、何で。裸なんですか?」
布団から出ている廉人さんは、何も来ていなかった
「寝るときは、何も着ないけど」
「え? 着ないんですか?」
「ああ、面倒だし」
「面倒?」
面倒ってだけで、着ないで寝ちゃえるものなの?
「パ、パ、パ…パンツも?」
「普段なら何も着ない。でも今日はあんたがいるから、ボクサーパンツだけ履いてる」
「ありがとうございます」
床に正座して、頭を下げる私
いや…、ちょっとお礼を言うタイミングが、違うような気もするけど
「早く入れ。寒い」
裸だからじゃないの? …と思うけど、口出して言えない
「じゃ、失礼します」
私はベッドの中に入った
すっかり目が覚めてしまい、眠れない
隣に廉人さんが、裸で寝ているとわかってしまった以上、緊張して、眠れなくなってしまった
廉人さんに背を向けるけど、一度…いや、二度も見てしまった体を、頭から追い出すのには、時間がかかりそうだった