表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キャンピングカーで始める異世界スローライフ  作者: まけない犬
死にたがりシスターと口の悪いメイド
3/15

転生者エクラ

■ 本作について

本作は 世界観設定・アイディア構築・プロット立案・執筆の大半を著者自身が行っており、執筆の補助ツールとしてAIを活用しています。


■ 活用の具体的な範囲

AIを活用しつつも、自己規範にのっとり、執筆であることは放棄しない方針です。

興味があればこちらをご覧ください→ChatGPT活用の具体的なイメージ[https://note.com/makenaiwanwan/n/nc92cf6121eb3]


■公開済エピソートのプロットを公開中

「主体性・創造性・発展性・連続性」を確保している事の査証が目的です。

https://editor.note.com/notes/n52fb6ef97d70/edit/


■ AI活用の目的とスタンス

本作は 「AIを活用しつつ創作性を確保する」を模索する試みでもあります。

ただし、創作の主体はあくまで自分であり、物語の本質やキャラクターの感情表現にはこだわりを持っています。

また、すべてを自身の手で執筆される方々を心から尊敬しており、競合するつもりはありません。

 どこまでも白い空間が広がっている。

 病院みたいにまっさらですべすべの地面が、果てまでまっすぐに伸びている。

 昔みた映画でこんなシーンがあった。銃火器の棚が空間を埋め尽くすようにズラッと現れるやつだ。


 だが、いまはなにもない。空もなければ果てもない……というか本当になにもない。

 空気は……あるのだろう、息苦しさは感じない。


 でもわからない……海外旅行すらしたことない俺が、宇宙の真空状態を経験してるわけがない。


「スー……ハー……」


 思わず深呼吸をする。

 心を落ち着かせるために、子供の頃からずっと癖になってる行動だ。


 てことは酸素はあるのか? てか、いっそ聞いてみるか?

 ここはどこだって……目の前にいる――


「こんにちは。私は転生の女神です」


 ああ、薄々そうじゃないかと思っていたが、異世界転生してしまったわけだ。

 正確には転生前の儀式かなにかのシーンなんだろう……。


 漫画はよく読むし、アニメだってたまにはみる。異世界転生の基礎知識は多少なりともある。


「おちつきなさい。死の間際、アナタの強い想いが異世界の扉を開いたのです」


 取り乱しているように見えたのだろうか。

 普段から冷静で、リアクションが薄いと言われるタイプなのだが。


「そうです……あなたは壊れたのです……元いた世界では……ですが」


 壊れた……死んだってこと?

 そうか、そりゃそうだよな。異世界()()だもんな。


 死ぬのが怖いとか怖くないとか……これまで考えたこともなかった。

 死にたいとはなんども考えてきたが、それは社畜のさがだろう。


「あなたは新しい()()で、新しい()を走るのです」


 わかってる。拒否権なんてないんだろう。

 拒否する理由もないけどな。ただ、実家にいる家族に心配をかけるのだけが心残りだ。


 それと……来週〆の案件が……いや、それはどうでもいいことだろう! ひゃっほうっ! ざまぁみろっ!


「世界の名はエルグランデ。あなたの居た地球(アース)よりも過酷な世界です。でも、安心なさい。創造神より()が授けられます」


 いわゆる、転生技能(チートスキル)って奴だろう。思いのほか楽しくなって来やがった。


「さぁ、覚悟はよろしいですか……転生()エクラよ」


 ん?


「あ、あの……女神様に対して恐れ多いのですが………名前まちがえていませんか?」


 俺は気を使いつつも、右手を上げた。


「あなたは、誰ですか?」


 返答はあまりにも……な、内容だった。


「えっ? いや、九段下ですけど……転生者の……」

「はぁ?」


 心臓が跳ねた。

 この女神、地球では存在しないだろうってくらい美人なんだが、それゆえに無機質というか……妙に冷えてる。

 その絶対零度の視線で「はぁ?」とか言われたら、死ぬだろ普通に……。


「あなたが何者か知りませんし、興味もありませんが。すくなくとも転生者ではありません」

「どういうこと!? 他に誰もいないじゃないですか!?」


 自分でも驚くほどに狼狽(ろうばい)している。

 でも、だってそうだろ、この場所には俺と、この真っ白ワンピース青髪碧眼(へきがん)の女神様しかいないじゃないか!


「転生するのは、この(モノ)。エクラですよ?」


 女神は俺の隣に指差しながら言った。その白魚(しらうお)みたいな指の先には、俺の愛車がある。

 愛車といっても買ったばかりだ、愛着なんてまだ沸いてない。ずっと隣に鎮座(ちんざ)していたが、女神の話に夢中で気にもとめてなかった。


「えっと、何を言ってるんですか……? 車ですよ?」

「車ですが? それが何か?」


 それがなにか――リアルでそんな言い方されたのはじめてだ、エグイくらいに心に来る。

 どうやったら話が嚙み合うんだ、俺が合わせに行かないのダメなのか?


「車も転生するんですか?」

「しますよ。転生()です」

「ダジャレじゃねーかっ!」


 思わず全力でツッコんでしまったが、すぐに後悔(こうかい)した。


「あっ……すいません! すいません! 女神様っ!」


 バカみたいに美しい顔が、鬼みたいに(ゆが)んだからだ。


「おまえみたいなクソオッサンにも一応説明しておきますが」

「クソオッサン!?」


 この女神、若く見えるけど、どうせ何千とか何万歳のクソババアなんだろなと思いつつ、口はチャック。

 話を大人しく聞くことにする。


「車だろうが、物だろうが、想いが本物であればゲートは開きます」


 ますますわからねぇ! 犬猫ならまだわかるよ!?


「だから車ですよ!? 感情なんてある訳ないでしょう!?」

「……」


 女神様は心底、かわいそうな奴を見るような……てか見下すような表情を向けてきた。


「やれやれですね……あなたの想いに応じて、このオッサンも連れてきましたが、本当に良かったんですか?」


 この問いは俺に向けられてはいない。

 女神の視線は隣に駐車する、キャンピングカーに注がれている。


「ふんふん……棺桶(かんおけ)と呼ばれた自分だが、こんどこそ守護(しゅご)ってみせる……と、なるほど」


 なんか車と会話してるんだけど、この女神。


「いいでしょう。では、あなたの転生技能(チートスキル)《絶対守護(イージス)》です」


 何か話が上手くすすんでいるようだ……もしかしたら、俺はいま悪い夢をみてるのかもしれん。


「さぁ、それでは旅立ちの時です! 転生車エクラよ! 行きなさいっ! 成すべきことを成すためにっ!」


 俺の足元から(どちらかというとエクラの車体の下から)、青白いエネルギーが(ほとばし)る。

 たとえようのない感触と、嗅いだことのない匂いが鼻をつく。


 何が起きるのかは見届けようと、俺は目を見開いているつもりだったが……。


「!?」


 すぐに闇が訪れた。

最後までお付き合いいただき、感謝です!

「いいね!」と思っていただけたら、高評価をいただけると嬉しいです!

今後の励みになりますので、もしよろしければ……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ