おまけ
真哉がコートを脱いで制服になってから、2人で自撮りとかした。
クリスマスツリーの前でお店の人に写真撮ってもらったりして、付き合いはじめてすぐにバカップルぶりを堪能してみた。
真哉が照れるのが、いちいち可愛い。
ひとしきりイチャついてから、カフェの席に戻る。
日も暮れて、照明が煌めき始めてる。
真哉がスマホで時計を確認する。
「このあと、そこのレストランへ食事の予約してあるから」
わっ! 嬉しいサプライズ。
「さっすが、少女マンガで勉強して、女心わかってる!」
私が褒めると真哉が照れる。
「制服だからお酒飲めないの残念だけどね。本当はスーパークリングワインとかで乾杯したい」
「あ、確かに」
「お店の人にはコスプレですって身分証見せれば、お酒出してもらえると思うけどね。周りのお客さんには、高校生がお酒飲んでるみたいに見えちゃうからやめとこう」
「そだね」
「あと、本当はクリスマスイブとかに予約入れたかったんだけど予約いっぱいでさ、ちょっと早くなっちゃってごめんね」
「それで今日なんだ」
「うん」
「全然嬉しいって」
「来週はまた、なんか考えるからさ」
「期待してる。来週は豪華じゃなくていいから、お酒飲めるのがいいな」
「わかった」
真哉の顔を見てると、もう一押ししたくなった。
「あと、お泊まりしたいな」
真哉がドキッとしてる。
「いや、俺はまだそこまで心の準備ができてない」
真哉がちょっと、バツの悪そうな表情になる。
そういえば、この間は少女マンガ初心者向けに、刺激の少ないマンガを選んでた。
頭の中に一計が閃く。
私は余裕の笑みを見せる。
真哉が怪訝な表情を見せる。
「大丈夫! 今度はとっておきのエッチな少女マンガ教えてあげるから」
私のお気に入りのTLマンガから、どれを教えてあげようかと考えて楽しくなった。
FIN