冒険者ギルドと飛ぶこたつの完成
本日2回目の更新になります。
クリスマスの番外編を投稿してます。
そちらも良ければ読んで頂けたら嬉しいです。
火山から飛ぶこたつで、お茶をしながら街へ向かう。山を下りると森が広がっているけれど、そのまま街へ向かう。
セグルの街の手前で飛ぶこたつを降りて、歩いて門へ向かう。門で手続きをして貰い街へ入る。まずは冒険者ギルドへ向かおう。
冒険者ギルドに入ると、受付のお姉さんに声を掛けられた。
「ハルちゃん! 無事に帰って来たのね!」
「こんにちは、無事に依頼終わりましたよ~」
「えぇ!? ほ、本当に終わったの!? ちょ、ちょっとギルマスを呼んでくるわ!」
そう言うと、受付のお姉さんは走って行ってしまった。少し待っていると、戻って来たお姉さんに、ギルマスの部屋に案内された。
「ハル、お疲れさん。それで火山の依頼終わったって聞いたんだが……?」
「はい、受けた依頼と、ファイアードラゴンの討伐もしてきましたよ~」
「はっ??」
「えっ?!」
ギルマスとお姉さんにとても驚かれた。
(えーっと、どうしたら良いかな?)
『ハル、討伐記録出したらどうくま?』
「あっ、そうだね」
アイテムボックスから火山で倒した分の討伐記録を全部出してみたら、結構な量だった……あれだけ倒したんだから当然だけど、改めてみると自分でもちょっと引くね。
「ハル、もしかして……そんなに倒してきたのか?」
「すごい数がいたのでかなり倒してきましたけど、大丈夫でした?」
「いや、物凄く助かる! だけど、よくそんなに倒せたな。それでドラゴンも倒したと聞いたが……あっ、これだなって何体倒したんだ!?」
「1体倒した所で大量に襲われたんですよね……なのでどれくらい倒したのか全然分かりません」
「いやいや、よくそれで平気だったな……」
『ハルは強いから大丈夫だぴょん!』
『ハルはつよいのぴよー!』
「いやいや、みんなも強いからね!」
ドラゴンも他の魔物も沢山倒して良かったみたいで安心した。少し素材も買い取りたいとの事なので、後で買い取りして貰う事になった。実際ドラゴンの皮とか爪とか沢山あっても困るので助かります!
「後、サラマンダーのお肉を燻製にすると耐熱効果があるんですか?」
「はっ?! いや、そんなの聞いたことないぞ!?」
「私も聞いたことないわ」
(あれ? 鑑定で出たから知ってるんだと思ったんだけど……)
「燻製にする前に火魔草を使うと、もっと耐熱効果が上がるみたいなんですけど……えーっと……王都の商業ギルドと冒険者ギルドのギルマスに相談した方が良さそう……ですか?」
「うーん……そうだな。ここだけで扱うには大きすぎるから王都のギルマスに相談してくれ」
「はい、分かりました」
サラマンダーのお肉は王都に帰ってから相談しよう。とりあえず依頼分は全部渡す事にして、残りは王都に帰ってからにしよう。
「とりあえず、これだけ売って貰って良いか?」
「はい、分かりました」
買い取りするだけの討伐記録を別にして渡してくれたので、ギルマスの部屋を出て買い取りカウンターで買い取りして貰う。
買い取りをして貰った後は、受付のお姉さんの所へ行ってギルドカードと討伐確認を渡して手続きをして貰う。
「お預かりしますね。ハルちゃん達は本当に強いのね、びっくりしたわ。はい、手続き終わったわ」
ギルドカードを返して貰い、冒険者ギルドを出て宿へ向かう。さすがに今日はとっても疲れたので、宿に着いたらすぐに食事を食べて部屋に戻ろう。
お夕飯を持ってきて貰いみんなで美味しく食べる。みんなで仲良く完食した後は部屋に戻ってのんびりする。
今日もお風呂だ、温泉だ! 疲れていてもお風呂に入るぞー! そしてみんなのふわふわを堪能するんだ!!! ふふふふふ……
疲れていて脳内会議がおかしいけれど、気にしない。
「よし、お風呂はいろー!」
『入るくま~』
『入るぴょん! 気持ち良かったのぴょん』
『入るぱん~』
『おふろすきぴよー!』
(ふふ、みんなもお風呂が好きになってくれて嬉しいな)
みんなでお風呂に入って、石鹸で綺麗に洗ってあげてから湯舟に入れてあげる。湯舟に入れてあげるとすいすいーっと泳いでいる。どうやって泳いでいるんだろう……不思議だ。
みんなでのんびりお風呂に入って温まってから出る。出てからみんなにドライヤー魔法を使って乾かしてあげると、みんながふっくらする。
(ふふふ、もふもふしたーい!!)
みんなを乾かしてあげてベッドに入る。もふもふ……いつもより一回り大きなもふもふのひぃろ達……やるしか!
じりじりとひぃろ達に近寄っていく……
『ハル? どうしたくま?』
「ふわふわ……もふもふ……」
『ハル? どうしたのぴょん?』
「もふもふ……むぎゅむぎゅ……」
『ハルがおかしいぱん?』
「もふもふしたーーーーーいっ!!!」
『ぴよっ!?』
みんなをもふもふむぎゅむぎゅする。
「うふふ、気持ちいい~! もっともふもふするー!」
『ハルはすりすりしたかったくまね』
「うん、だってみんな乾かして、いつもよりふわっふわのもふっもふなんだもん!」
『いっぱいすりすりするぴょん!』
「もちろん! いっぱいすりすりする~~!」
『ふふふ、ハルはふわふわ好きぱん?』
「うんっ、もちろん! でもみんなが大好き~!」
『ライチもハルだいすきぴよー! すりすりするぴよ~!』
みんなをひたすらもふもふっとむぎゅむぎゅっとすりすりっとする。気持ち良すぎる~!! 幸せ気分でおやすみなさーい!
翌日目が覚めると、みんなのもふもふが近くにあってまたもや幸せな気分になる。そして二度寝しそうになってしまう。ふわふわのもふもふ気持ちいい……。
『ハル、起きてくま~』
『ふふ、すりすりしちゃうぴょん!』
『ぼくもするぱん!』
『ライチもぴよー!』
「う~、気持ち良すぎてまた寝てしまう~……って起きないと!」
『良く寝てたぴょん!』
「やっぱり二度寝しちゃった。みんなが気持ち良すぎてダメだったよ」
お着替えして王都に帰る準備をしてから食堂へ向かう。朝ごはんをみんなで仲良く食べてから、手続きをして貰い宿を出る。
「ここの宿は良かったね。また来たいね~」
『そうくまね~』
『楽しかったぴょん』
『また来たいぱん』
『温泉すきぴよ~』
南門へ着くと、門番さんに手続きをして貰い外に出る。王都までは飛ぶこたつでびゅーんっと帰っちゃおう。門から少し離れた所で飛ぶこたつを出す。
「あっ! ちょっとまってね。火の魔石付けて良い?」
『いいくまよ~』
飛ぶこたつの上に火の魔石を置いて、こたつの中が温かくなるようにスイッチはテーブルの中を叩くで良いかな。よく思い浮かべる。
「錬金!」
飛ぶこたつが光り、火の魔石が消えたので出来たかな。これで空の上でも温かいね。
今日は温かい緑茶とおまんじゅうを出して飛ぼうかな。みんなにクリーンを掛けて乗り込むと、テーブルの中を叩いて温かくする。準備が出来たらゆっくりと浮かせる。浮かせた所でこたつの中が温かくなったのに気が付いた。
「わぁ、こたつ温かい~。ふふ、温かくなって嬉しいなぁ」
『良かったくまね』
『後で入ってみていいぴょん?』
「もちろん! 温かくて気持ちが良いから後でみんなも入ってね」
『今はお茶するぱんよ~』
「ふふ、そうだね」
『おまんじゅう好きぴよ』
王都に向けて出発しながらお茶をする。食べ終わったらみんなをこたつに入れてあげる。
『ハル、これ気持ちがいいくまね~』
『ぬくぬく好きぴょん』
『出たくないぱんね』
『ずっといられるぴよ~』
「あはは、こたつは入るとなかなか出られないんだよね。こんなに温かくて気持ちが良いと、出たくなくなっちゃうね」
王都に着くまでずーっとこたつの中からみんな出てこなかった。火の魔石を採りに行ってきて良かったね。
王都に着いて降りるのも大変だった。なかなかみんなが出てきてくれなかった。1人ずつ抱っこして私の身体に乗せてあげて、ようやく外に出られた。
門番さんに手続きをして貰い王都に入る。まずは冒険者ギルドに向かおうかな。
読んで頂きありがとうございます。
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明日は王都の冒険者ギルドに行きます。
楽しく読んで頂けたら嬉しいです