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番外編  クリスマス

メリークリスマス!

「今日はクリスマスだ~!」


『くりすますくま?』 コロン

『くりすますぴょん?』 コロン

『おいしいぱん?』 コロン

『くり……ぴよ?』 コロン


(ふふ、いつ見ても可愛いね)


 みんな頭に?マークを浮かべてコロリンと転がってる。それにライチは覚えられなかったのね。


「私が前にいた世界ではクリスマスっていうイベントがあってね、小さい頃は家族でパーティーしていたんだよ。だから今の家族であるみんなと一緒にパーティーしたいなって思うんだけど、どうかな?」


『やるくま!』

『やるぴょん!』

『やるぱん!』

『やるぴよ!』


「ふふ、みんな大好き、いつもありがとう」


 みんながむぎゅーっと抱き着きに来てくれたので、むぎゅーっと抱っこする。今の私には大事な大事な家族がいるから寂しくないんだよ。


「さて、パーティーするなら、お料理とケーキもいるね!」


 みんなの目がきらーん! と光った。


 今日のメニューは何がいいかなぁ。クリスマスだからココ肉の照り焼きは作る! 後は、ローストビーフを作ってサラダにしようかな。それからパンとシチューかな。


 クリスマスケーキはブッシュドノエルにしようかなぁ。またベリーにクリームを泡立てて貰おう。


 まずはローストビーフの仕込みから始める。それからシチューはクリームシチューにしよう。次々に材料を切ったりローストビーフを焼いたりお料理を進めて行く。お料理を作りながらパーティーの事を考える。


 お部屋では、ひぃろ達がぽよんぽよん嬉しそうに跳ねている。クリスマスパーティーにはやっぱりサンタ帽子が欲しいよね。みんなにサンタ帽被せたら絶対可愛いよね! やらねばっ!


 それとクリスマスプレゼントは何がいいかなぁ。物欲はないし、アクセサリー類も付けられないし……食べる事が大好きだからなぁ。


(あっ! 飴細工ならどうかな?)


 それぞれの形の飴細工、絶対可愛い! っていうか食べちゃう? 食べちゃうの!?


 お料理をしながらの脳内会議で、相変わらずの壊れっぷりだけど、気にしない! みんなが喜んでくれたらそれだけで幸せだもの!


 よし、こっそり作って後で渡そう。砂糖、お水を錬金して1人1人良く思い浮かべてこっそり錬金する。飴で作られたひぃろ達の完成! 


(か、かわいい~~~!!! ずっと飾っておきたいくらい!)


 私の分はべっこう飴を作る。多めに作って後でひぃろ達にもあげよう。


 お料理が無事に出来たので、サンタ帽を作ろう。みんなのお耳もきちんと出るように錬金スキルでサンタ帽を作る。みんなで一緒にしたいから、私の分も作る。なんだか久しぶりのパーティーでなんだかわくわくしちゃう。


 さて、お料理は無事に出来たから、次はケーキを作ろう! ブッシュドノエルだからまずは生地を作ろう。バター、卵、小麦粉、ふわふわの実、砂糖、牛乳を準備して錬金する。


「錬金!」


 生地が出来たので、生クリーム、溶かしたチョコ、お砂糖をベリー用のフードプロセッサーに入れてセットする。


「ベリー、泡立てお願いして良いかな?」


『ふふふ、任せるぴょん!』


 ベリーがぴょんっとフードプロセッサーに乗って高速回転してくれる。


『高速回転ぴょん!』


 ベリーが高速回転をしてチョコクリームを作ってくれた。これを使ってブッシュドノエルを作る。クリスマスっぽくなってきたね。


「ひぃろ、ちょっと来てくれる?」


『なにくま?』


 ひぃろにサンタ帽子をかぶせてあげる。お耳を出して、完成!


「出来たっ! ふふ、可愛いっ」


『くまっ! ありがとくま~』


 サンタ帽をかぶったひぃろがぽよんぽよん跳ねると、サンタ帽もふわふわと揺れて可愛い。と思ったら、私の目の前にはベリーとタルトとライチが並んでいる。


「次はベリーだね」


『ふふ、嬉しいぴょん!』


 ベリーにもサンタ帽をかぶせてあげてお耳を出してあげる。


「ふふ、ベリーも可愛い!」


『えへへ、ありがとぴょん!』


「次はタルトだね」


『お願いするぱん』


 タルトにもサンタ帽をかぶせてあげてお耳を出してあげる。


「ふふ、パンダサンタさんも可愛い!」


『ふふ、ありがとぱん~』


「最後はライチだね」


『ふふ、楽しみぴよ~』


 ライチにもサンタ帽をかぶせてあげる。


「可愛いサンタさんだね」


『えへへ、嬉しいぴよ!』


 私もサンタ帽子をかぶってみんなお揃いになった。


「みんなお揃いだね!」


 そういうとみんな照れてもじもじしていてとっても可愛いので、帽子が取れないようにそぉっとむぎゅーっとした。


「よし、準備が出来たからクリスマスパーティーしよう!」


『やったくまー!』

『やるぴょん!』

『待ってたぱん!』

『たのしみぴよ~!』


 テーブルの準備をしてパーティーを始める。


『ハル、このココ肉美味しいくまね~』


「ふふ、クリスマスの定番なんだけど美味しいよね~」


『このシチューも美味しいぴょん!』


『このサラダも美味しいぱんよ! お肉が柔らかくって美味しいぱん!』


「ふふ、シチューもローストビーフも美味しいんだよね」


『クリスマスはおいしいぴよね~』


「ふふ、パーティーに食べ物は必須だよね!」


 ワイワイと賑やかに食事をした後は、ケーキを持ってきて切り分ける。これは温かい紅茶を入れて、一緒に出す。


「クリスマスケーキも食べよう」


『ふふ、やっぱりクリスマスは美味しいくまね』


「ふふ、そうだね」


『ケーキも美味しいぴょん!』


「うん。ベリーが頑張ってくれたから更に美味しくなったんだよね!」


『えへへ。嬉しいぴょん!』


『ハル、このケーキ美味しいぱんね!』


「うん、チョコケーキも美味しいよね!」


『ライチもこれすきぴよ~!』


「ふふ、良かった~」


 みんなで美味しく食べた所で、クリスマスプレゼントだ。みんなの前に飴細工を出してあげる。


「ふふ、メリークリスマス! 良い子なみんなにプレゼントだよ。それね、飴で出来ているんだよ」


『ぼくがいるくま!』

『私がいるぴょん!』

『ぼく、食べられるぱん?』

『ライチもいるぴよー!』


「ふふ、食べられるんだよ~」


 みんなじーっと眺めてびっくりしている。タルトがぱくんっ! とタルトの飴細工を食べた。タルトがお口の中で転がしているのか身体を左右にコロンコロン揺らしている。


『ハル、ぼくが甘いぱんよ~』


「ふふふ、タルトは甘かったんだね」


 他の子達もぱくんっ! とお口に入れてやっぱり身体をコロンコロン揺らして食べている。


(ふふ、身体を揺らしてコロコロ食べているの可愛いなぁ)


 いつまでも見ていられそうなみんなの食べ方に和んでしまう。


『ハル、ぼくも甘いくま!』

『私も甘いぴょん!』

『ライチもあまいぴよ~!』


「ふふ、飴はお砂糖で出来ているから甘いんだよ。でも美味しいんだよね」


 私の分もべっこう飴を出して、1つ口に入れる。一緒に飴を食べていると、飴を食べ終わったみんなのお口にもう1つ飴を入れてあげる。


 クリスマスパーティーも無事に終わったので、お片付けをする。そろそろ寝ようかな。


「今日はとっても楽しかったね。そろそろ寝ようか」


『ハル、メリークリスマスくま!』

『メリークリスマスぴょん!』

『メリークリスマスぱん~!』

『メリークリスマスぴよ~!』


(みんなからすりすりのプレゼントだなんて幸せ過ぎる~!)


「ふふふ、みんな気持ちいい。とっても幸せ、ありがとう~」


『ハル、大好きくま~』

『ハル、大好きぴょん!』

『ハル、大好きぱんよ~!』

『ハル、大好きぴよー!』


「えへへ、嬉しいな。私もみんなが大好きだよ~!」


 嬉しくて、大好きなみんなを、もふもふっとすりすりっとむぎゅむぎゅっとしておやすみなさい。とっても幸せなクリスマスでした。

読んで頂きありがとうございます。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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