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火山1

 シールドも無事に出来たから、先に進もう。安心して火山に行けるね。


 今日もライチはみんなと一緒にぽよんぽよん跳ねている。今日は火山の行ける所まで行ってみよう。火魔草はどこら辺に生えているんだろうなぁ。


 今回の依頼は、クリスの実の採取、火魔草の採取、サラマンダーの討伐、ファイアーゴーレムの討伐だ。火の魔石が手に入ると良いなぁ。


(ふふふ、火の魔石が手に入ったら……こたつがぬくぬくになる~!!)


 しかし、サラマンダーとファイアーゴーレムはどうやって倒そうかなぁ。火だからやっぱり水が弱い? 氷じゃ解けちゃう? でも一気に凍らせたら倒せそう?


「ねぇ、サラマンダーとかファイアーゴーレムは水と氷どっちが弱いかな?」


『水を掛けると少し動きが止まるらしいくまよ』


「そうなんだ」


『凍らせた方が強いと思うぱんよ~』


「2人とも良く知ってるよね、さすがひぃろとタルト!」


(ふふ、2人とも照れて可愛い)


「凍らせた方が良いなら一気に凍らせちゃおう。さっきのシールドの内側を氷にしたやり方でどうかな?」


『あっ、それは良いかもしれないぱん』


『ハル、そのまま浮かせる事は出来るくま?』


「浮かせる?」


『そのままこっちに来たら危ないくまよ?』


「あっ、そうか! じゃぁ、外側には風魔法で上に浮かせる感じにしようか」


『それならいいぱんね!』


「ちょっと試してみたいね。魔物何かいるかな?」


『ハル、この先にオークがいるくまよ』


 よし、やってみよう! そっと近づいてみると、少し先にオークが見えた。内側を氷、外側には風で浮かせるシールドを思い浮かべる。


「シールド!!」


 オークにシールドが張られる。あっ、ちょっと浮いてる。あれくらいでちょうどいいね。と思ったらぽふん! とアイテムがドロップした。シールドを解除して討伐記録、お肉をアイテムボックスに回収する。


「うん、これで良さそうだね」


『ハル、凄いぴょん!』


『ハルはすごいのぴよー!』


「ふふ、みんなのおかげで倒せそうだね~。よし、行ってみよう~!」


 それから火山の入り口まで特に新しいものはなかった、残念。でも、火山に入る前に少し休憩して行こう。


「火山を登る前に休憩しようか? ご飯も食べて行く?」


『食べるくまー!』

『食べるぴょん~』

『食べるぱん!』

『たべたいぴよー!』


 簡単にコロッケサンドとアイスティーを出してみんなで食べ始める。美味しく食べたらお片付けをして火山を登っていく。ここの火山はだいぶ熱いみたいなので、木がほとんど育っていなくて岩がごつごつしている所が多い。


「これから火山だね、最初は何が見つかるか楽しみだね」


『そうくまね』


『ハルはシールドをお願いするぱん』


「そういえば、ここの地面熱いみたいだけど……ひぃろ達は地面を歩いていて大丈夫なの?」


『ハルのシールドもあるから大丈夫ぴょんよ~』


「そっか、そういえばシールドあるもんね」


『ライチはハルの頭にいるぴよ』


「うん、みんなも危なかったら獣魔のバングルに入ってね」


 お片付けをして火山を登っていく。シールドをしっかり張って暑くなってきたらエアコンシールドに変えよう。


 いつものようにぽよんぽよん跳ねるひぃろ達を眺めながら進んで行く。


『ハル、サラマンダーがいたくまよ』


「ひぃろ、ありがとう。よし、じゃぁシールドで倒せるか試してみよう!」


 サラマンダーが見える所にそっと移動する。トラックくらいに大きな真っ赤な身体のとかげのようなサラマンダーがいる。内側に氷魔法を纏わせたシールドをサラマンダーに張る。


「シールド!」


 シールドを張ると、氷魔法で動きが止まったサラマンダーがぽふん! とアイテムをドロップした。サラマンダーのドロップは討伐記録、火の魔石、サラマンダーの皮、爪、お肉をドロップした。


「サラマンダーって食べられるの??」


『特に危険はないみたいだから食べられるのかもしれないぱん』


 サラマンダーの肉:食用可。燻製にすると美味しいですよ。食べると一定時間、熱耐性が付く。


「わぁ、燻製にすると美味しいんだって。しかも食べると耐熱効果が付くのだって、凄いね。これは冒険者ギルドに売るのが良いかもしれないね。他の冒険者達も火山に入れるようになりそう」


『そうくまね。でも試しに食べてみたいくま!』


「そうだね。少し取っておいて残りは売ろうね」


 その後もサラマンダーが次から次へと出てきたのでその度にシールドでぽふん! と倒していく。しかし……数が多い! 多すぎませんか?!


「なんだか数が多くない??」


『いっぱいいるぴょんね』


『ハル、さらにまだいるみたいくま』


「えぇー!? まだいるの?!」


『やっぱり他に狩りをしている人がいないから、増えているのかもしれないぱん』


「それは危ないね。これが増えて街まで行っちゃったら大変な事になっちゃう。いっぱい狩って行こうか!」


『ハル、私にもシールドしてぴょん! どっしーん! ってやりたいぴょん』


「ふふ、いいよ。じゃぁ、シールドに強力な氷魔法を付けておくね。でも無理はしちゃダメよ?」


『ぴょーん!』


『ハル、ぼくにも掛けておいて欲しいくま』


 ひぃろとベリーのシールドに強力な氷魔法を纏わせる。


『ライチは火魔法だからむずかしいぴよー』


「ふふ、ライチは私が見えない方から魔物が来たら教えてくれる?」


『わかったぴよー』


 ベリーのアタックでもサラマンダーが倒せている。さすがベリー! ひぃろもサポートをしてくれている。私も次から次へとサラマンダーにシールドを張って倒していく。


 倒した後はタルトがアイテムを拾うのを手伝ってくれる。一体何十匹倒したのか分からないけれど、なんだか様子がおかしい……。と思ったら家くらいある巨大なサラマンダーがこっちへ向かってくる!


「なんか大きいの来たよー!!」


『あれはサラマンダーのボスくまね』


「ボスなんているのね!?」


『同じように倒せばいいぱんよ』


 巨大なサラマンダーに氷のシールドを張る。サラマンダーと同じように動けなくなるものの、さすがにすぐには倒せない。シールドの内側からアイスアローを撃つとぽふん! とアイテムをドロップして倒せた。ドロップは討伐記録、魔石、ビッグサラマンダーの皮、爪、肉がドロップした。


「ふぅ、倒せてよかったね。これで少しサラマンダーが減るかな?」


『そうくまね。いっぱいいたくまね~』


『ハル、アイテムは集めたぱんよ』


「タルト、ありがとう」


 なんとか付近のサラマンダーは倒したので、少し先に進んでからシールドを張って、みんなにアイスティーとチョコをお口にぽんっと入れてあげる。私もチョコを少し食べてアイスティーを飲んで一休みだ。


 そういえば、シールドがないとどれくらい暑いんだろう? と思って自分の分だけシールドを解除してみる。


「あ、あつっ!! シールド!!」


『ハル、なにしてるぴよ?』


「火山ってどれくらい暑いんだろうってつい興味が……」


『暑かったぴょん?』


「うん、すっごく!!」


 みんなにエアコンシールドを張っておいた。快適になってとても助かる。本当に暑かった……あれじゃ、普通の冒険者来れないよ? 定期的に狩らないと増えるし暑くなるんだろうなぁ。


 少し休憩したのでまた火山を登っていくと、クリスの実を見つけた。腰の高さくらいの木にサクランボみたいな小さな実が生っている。いくつも木が生えているので、少し多めに持って帰ろう。


「これがクリスの実だね。沢山生えているからいっぱい採って行こう~! でも魔物が来るかもしれないから気を付けてね!」


『分かったくま!』

『任せるぴょん!』

『任せるぱん~』

『ライチもおてつだいするぴよ~!』


 みんなでクリスの実を採取していると、たまにサラマンダーが襲ってくるけれど、ベリーと私が倒してどんどん採取をしていく。


 これでキラキラの実の加工が出来るようになるね、とっても楽しみ! だけどその前にここの火山から魔物を減らさないと次から取りに来る人がいなくなって、また魔物が増えてしまう。

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日も火山で討伐と採取をします。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです

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