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セグルの街へ到着!

 お片付けをしてセグルの街を目指してまた歩き始める。美味しいご飯を食べて元気いっぱいで、みんなで仲良く歩き始める。


 今日はおやつにお饅頭作っちゃおう! 久しぶりの和菓子嬉しいなぁ。


(あっ、あんな所にきのこっ!)


「ちょっとまってね。あそこにきのこ~」


『ハル、待ってぱん!!』


「ん?」


『それ毒キノコぱんよ!』


「えぇぇぇ!?」


 鑑定してみると、毒きのこだった……しかも錬金スキルでも使えないという残念きのこだった。


 おかしいなぁ……出てるんだけどなぁ。よく見てみると、毒きのこの側にきらりと光る物が見えた。鑑定を読んでみると光キノコと書いてある。


 光キノコ:夜になると光るキノコ。乾燥させて粉にすると日本で言う蓄光素材になります。


「採取はこっちのキノコだったみたいだよ」


『それは大丈夫そうぱん。それは何ぱん?』


「光キノコだって。夜になると光るんだって」


 アイテムボックスに仕舞っておいて、今度蓄光素材を作ってみよう。アクセサリーに使うと可愛いかもしれないね。


『ハル、こっちにも光キノコあるくまよ~』


『ハル、こっちもあるぴょん!』


「わぁ、取って行こうか」


『ライチも見つけたぴよ~!』


「ライチもありがとう」


 近くにいくつかあったので採取してアイテムボックスに仕舞っておいた。



 採取が終わったので、またセグルの街へ向けて歩き始める。もう少ししたら、おやつにしようかな。今日はセグルの街に着けなそうだから、今日はどこかで野営になりそうだ。

 セグルの街に着く前に野営になるけれど、色々採取出来て楽しいから森の中での野営も嬉しい。


 それから1時間くらい歩いたので、ひぃろ達に場所を探して貰ってお茶の準備をする。


 おやつにお饅頭を作ろう。材料は小麦粉、砂糖、塩、ふわふわの実、水、油、アズの実を出してお饅頭を思い浮かべる。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まるとお饅頭が出来ていた。


「ふふふ、久しぶりのお饅頭だ~!」


『これがおまんじゅうぴよ?』


「うん、中に今日採った小豆を使った餡子が入っているんだよ」


 今日のおやつは緑茶とお饅頭だ。みんなに出してあげて一緒に食べ始める。久しぶりのお饅頭はとても美味しい。


『ハル、美味しいくま~!』


『ふわっとしてあまくって美味しいぴょん!』


『この餡子美味しいぱんね』


『これ好きぴよ~!』


「ふふ、気に入ってくれて良かった。餡子を使ったおやつは他にも沢山あるからまた今度作ろうね」


 みんな大喜びで食べていた。洋菓子も好きだけど和菓子も好きだったんだよね。


 お茶をした後は、お片付けをしてまた歩き始める。お饅頭で元気が出たのか、ライチはまたぽよんぽよんみんなに付いて跳ねている。


「今日はどこかで野営して行こうね」


『そうくまね。飛ぶこたつを使わないと今日中にはちょっと難しいくまね~』


『良いのぱん?』


「うん、みんなで野営するのも楽しいから良いと思うよ。急いで行かなくてものんびりで良いよ~」


『そうぴょんね~』


『お外でとまるの楽しいぴよ~』


「ね~。みんなと一緒だとどこでも楽しいんだよね~」


 そこから野営場所までは特に変わったものはなく進んだ。今日のお夕飯はバーベキューをしよう! ライチに再生して貰った鉄があるからそれで網を作ろうかな。鉄板よりもやっぱり網でバーベキューしたいよね。


 ひぃろ達にお願いして野営場所を探して貰い、テントとシールドを張って土魔法でバーベキューの土台を作る。木材を拾って来ないとかな。あっ、でも木を1本切って炭にしようかな。その方が使いやすいかなぁ。


 近くにあった木をウィンドカッターで切り倒し、炭を錬金スキルで作っちゃう。大量の炭が出来たけれど、そのうち使うかな……多分。


 バーベキューの土台に炭を入れて、火を起こそうとしたらライチが火をつけてくれた。その間に私は食材の準備だ。今日は食材ダンジョンで手に入れたカニも貝もお肉もいっぱい焼いちゃうぞ~!


「ライチ、火を起こしてくれてありがとうね」


『火はまかせてぴよ~』


「今日は焼きながら食べるバーベキューにするよ! 沢山食べてね」


『カニ美味しいくま!!』


「焼きガニは甘みも増して美味しいよね。貝も美味しいよ」


『本当ぴょんね。でも、このお肉も美味しいぴょん!』


『どれも焼いただけなのに美味しいぱん! ハルは何でも美味しくして凄いのぱん~』


「ふふ、ありがとうね。でもそれはみんなが一緒に美味しく食べてくれるからもっと美味しくなってるんだよ」


『ハル、カニもっとおかわりぴよ!』


 アイスティーを飲みながら、沢山食べた。この世界の食材は日本にいた時よりも美味しく感じる。バーベキューをしたらマシュマロ焼きたいよね。


 材料は卵(卵白だけ)、ゼラチン、砂糖を錬金する。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まるとマシュマロが沢山出来た。卵白1個で結構作れるんだよね、マシュマロって。

 マシュマロに串を刺して、バーベキューの火であぶる! ちょっと焼き色が付いてマシュマロが膨らんできたら、シンプルなクッキーに挟む。出来立てをアイテムボックスに入れて全員分作ってから一緒に食べる。


『ハル、この甘くてとろ~りとしたのを挟んだクッキー美味しいくまぁ』


 ひぃろが幸せそうな顔になっている。


『ぴょん~~~~、これ美味しいぴょん! さくっとしたクッキーと、このとろっとしたのが美味しいぴょん!』


「ふふ、これはマシュマロを挟んでいるんだよ。マシュマロって卵白を泡立てた物を固めているからそのまま食べるとしゅわってするし、火であぶるととろっとなるんだよ~」


『ハル、これは素敵ぱん! 大好きぱんよ~』


『おかわりぴよー!! おいしいぴよ~』


 作る間にマシュマロも置いておく。火であぶる前と後で食感がかなり変わるから楽しいみたいだ。食べている間にクッキーサンドをもう1つずつ作る。


 やっぱりお外でバーベキューは楽しいね。楽しくてついつい食べ過ぎた感じ……でも美味しかったしとっても楽しかったから良いよね。


 食べた後は軽くお片付けをして、みんなにクリーンを掛けてテントに入る。今日もとっても楽しかった。明日にはセグルの街に着くね。


「今日もとっても楽しかったね~」


『そうくまね』


『今日もとっても美味しかったぴょん!』


『そうぱんね。とっても美味しい一日だったぱん』


「あはは。美味しい一日だったんだね、良かったよ~」


『ハルと一緒だととってもたのしいぴよ~。明日もたのしみぴよ!』


 みんなでもふもふしておやすみなさい。



 朝すっきり目が覚めると、やっぱりライチ以外コロンコロンどこかに転がっている。そぉっと着替えてテントの外に出て朝ごはんの準備を始める。


 今日のメニューは具沢山のお味噌汁、焼きおにぎりにしようかな。せっかくバーベキューの網があるから、昨日の土台に炭を起こして焼きおにぎりとオークベーコンを焼く。炭で焼くと更に美味しくなるし、朝から贅沢気分だね。


 お料理が完成したらみんなを起こそう。と思ったらみんなすっかり準備万端だった。みんなにクリーンを掛けてテーブルに乗せてあげて一緒にご挨拶をして食べ始める。


『美味しいくまね~』


『朝から美味しい物が沢山で嬉しいぴょん』


『今日の朝ご飯も美味しいぱん~!』


『おいしいぴよね~』


「朝から炭火で焼いて贅沢気分だよ。とっても美味しいね」


 みんなで美味しく食べて、準備をする。大体はアイテムボックスに仕舞うだけだけどね。準備が出来たら出発だ。


 シールドと鑑定を発動させて歩いているけれど、今の所特に変わった物はないみたいだ。まぁ、そんなに変わったものばかりはないよね。キノコとか食べられる物がたまにあるからそれも採取してアイテムボックスに仕舞いながら進んで行く。 


 沢山歩いて森を抜けると、遠くに街が見えた。あれがセグルの街だろう。少しお昼とお茶をしてからセグルの街に入る事にする。


 飛ぶこたつを出して、お昼ご飯にかぼちゃコロッケサンドと焼き菓子とお茶を準備して少しのんびりお昼ご飯を食べて休憩をする。


『もうすぐセグルの街くまね~』


「もうすぐだね。ここはどんな街なのか楽しみだね」


『美味しい物食べたいぴょんね~』


「そうだね~。何か良い物あるといいね!」


『ふふふ、楽しみぱん~』


「ふふ、楽しみだね!」


『楽しみなのぴよ!』


 のんびりお茶をした後はセグルの街目指して歩き出す。少し門の所が混んでいるので、門の手前に着いたらひぃろ達を肩に乗せようかな。馬車も通っていて危ないものね。

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日はセグルの街に入ります。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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