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王都をお散歩

 今日は少し寝坊しちゃった感じだけど、すっきり起きた。みんなも相変わらずコロコロどこかに行って寝ている。


「みんな、おはよう。朝ごはん食べてお外に行こうか」


 着替えて出掛ける準備をしたら食堂へ向かう。今日も朝から仲良く美味しく食べる。商業ギルドからの知らせもあったみたいで、明後日に国王様の所に行く事になった。また朝に商業ギルドに行けば良いみたいだ。


 食べた後は宿を出て街をお散歩する。調理器具を売っているお店と、アクセサリー屋さんに行きたいな。リナさんから教えて貰ったフィルさんの所に行ってみたい。


 街を歩いていると、調理器具を売っているお店を見つけたので入ってみる。


「おはようございます、獣魔のスライムもいるのですが大丈夫ですか?」


「おはようございます、スライムだったら大丈夫ですよ。どうぞごゆっくり」


 ひぃろ達もぽよんぽよんお店の中を見ている。


「みんなも欲しい物があったら教えてね」


『何か見てみるぴょん~!』


 楽しそうにぽよんぽよんしているので、私もお店の中を見て回る。見ていると鉄板を見つけた! 大きいのからコンロに乗るくらいまで色々なサイズがあった。これは色々な大きさで欲しい!


 でも、残念ながら焼き網はなかった。バーベキューしたいなぁ……。まぁ、まずは鉄板焼きだね。他には何かないかなぁ。たこ焼きの鉄板も欲しいから注文しようかな。作って貰えるといいなぁ。


 お鍋もフライパンも大きいのが欲しかったから大きいのから小さいのまで一通り買う事にする。調理器具も見たことがないものまであってとっても楽しい。


「すみません、作って欲しい物があるのですがどこかで注文できますか?」


「それだったらトルタの街に調理道具を作ってくれる鍛冶屋さんがいるのでそこで作って貰う事が出来ますよ」


「王都にはないのですか?」


「王都にもありますが、注文するのだったらトルタの街の方が良いですよ」


「そうなのですね、行ってみます。ありがとうございます。これだけ購入をお願いします」


 お金を支払いアイテムボックスに仕舞う。沢山買えて嬉しい。鉄板を使ってお好み焼きとか鉄板焼きするぞー!


『ふふ、ハルがとっても嬉しそうぴょん!』


「ベリーはよく分かるよね、私の表情」


『ハルは分かりやすいくまよ~』


 相変わらずすぐに見抜かれちゃう。今度トルテの街に行ったら調理器具を作る鍛冶屋さんを訪ねてみよう。その後も街を見て回っているとお昼ご飯の時間になったので、屋台を見に行く。


「今日は何を食べようか?」


『ハル、あれ食べたいぱん!』


「ん? 美味しそうなのあった?」


『鉄板で焼いているお芋みたいなの食べてみたいくま~』


「わぁ、じゃがいも焼いているね。美味しそう、私もそれにしようかな」


 ジャガバターみたいなのが売っていたのでそれにする。他には何があるかなぁ。


『私はドーナがいいぴょん!』


「ドーナも美味しいよね~」


『ライチもたべたいぴよー!』


「うん、みんなで食べようね」


 ドーナとジュースを買ってテーブルに座って食べる。じゃがいもはお塩で味付けされたシンプルな物だったけれど、鉄板で焼いている面がカリっとして美味しい。


 みんなで仲良く食べて、お片付けをしたらまた街を歩いて色々見て行く。食材屋さんに行くとシナモンっぽい物を見つけた。これでアプルパイが作れる、新しい食材は嬉しいね。


 色々なお店を見て回っていたら、アクセサリー屋さんを見つけた。聞いてみたらここがフィルさんのお店であっているみたいだ。


「こんにちは、獣魔のスライムもいるのですが大丈夫ですか?」


「こんにちは、スライムだったら大丈夫よ。ゆっくり見て行ってね」


「すみません、カロンの街のリナさんから聞いて来たのですが、お話しても大丈夫ですか?」


 フィルさんは手を止めて話を聞いてくれる。


「まぁ! リナからの紹介なのね。私はフィルよ、よろしくね」


「私はハルです。こっちは獣魔のひぃろ、ベリー、タルト、ライチです。よろしくお願いします」


 キラキラの実と先日作ったアクセサリーを出してフィルさんに聞いてみる。


「すみません、これの加工の仕方を教えて貰いたいのですが……。後、先日リナさんの所で作ったアクセサリーに加工がしたいんです」


「まあ! これはとても見事なキラキラの実ですね。それとこの刻印可愛いわ! 教えるのは大丈夫よ。でも今日はもうあんまり時間がないから明日はどうかしら?」


「はい、大丈夫です。ぜひお願いします!」


「他にも色々教えられる事は教えてあげるわ。ふふ、楽しみだわ」


「わぁ、私もとっても楽しみです!」


「このペンダントは他にどんな加工をしたいのかしら?」


「これはひぃろ達のシルエットを入れているので、出来たらそれぞれの色が入るともっと可愛いかなと思って、どうやったら良いか聞きたかったんです」


「それは良いわね! だったら宝石加工ね」


「後、出来たらアクセサリー土台の作り方も知りたいです」


「そうね、それは明日やってみましょうね」


『楽しみぴょん!』

『楽しみなのぴよー!』


 ベリーとライチはアクセサリーが好きだからまた近くで見てそうだ。みんなが気に入ってくれるアクセサリーが作れると良いなぁ。明日がとっても楽しみだ。


 ご挨拶をしてアクセサリー屋さんを出る。そろそろ宿に帰ろうかなぁ。


 お部屋でのんびりしつつ、明日フィルさんにお礼のお菓子を持って行こうと思いクッキーと焼き菓子を詰め合わせにする。


 シナモンっぽい物が買えたのでアプルパイを作ろう。今日はカスタードクリームも入ったアプルパイにしよう。材料を取り出して良く思い浮かべてから錬金する。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まるとアプルパイが出来上がっていた。


(ん~、とっても良い香り~!)


 と思ったらひぃろ達の目がきらーん! と光った気がする。慌ててひぃろ達の方を見ると、とても期待した目をされている。


「えっと、もうすぐお夕飯だからお夕飯の後に食べようね?」


『えーくまっ!』

『食べたかったぴょん~』

『食べたいぱん』

『たべたいぴよー』


「これはお腹いっぱいになっちゃうから後でにしようね」


『くまっ!』

『ぴょん!』

『お夕飯食べに行くぱん~!』

『いくぴよー』


 みんなで食堂へ向かう。みんなで仲良くご飯を食べたら、部屋に戻ってお茶にする。さっきのアプルパイが気になってみんなソワソワしているのだもの。


 アプルパイだったらミルクティーでも合いそうだなぁ。温かいミルクティーを入れてアプルパイを切り分けて出してあげる。


『美味しいくまね~』


『このアプルとシナモンの香りが良いぴょんね』


「良い香りだよね~」


『このカスタードクリームとも良く合うのぱん』


『とってもおいしいぴよ~』


 やっぱりアプルパイは美味しいね。シナモンがあってもなくても美味しいけれど、このカスタードクリームが一緒だと更に美味しくなって好きなのだ。


 お片付けをしてクリーンを掛けたらベッドで少しのんびり遊ぶ。


「あっ、こんな所に美味しそうなタルトが! あ~ん!」


『ぱん!? きゃー、食べないでぱん~!』


 タルトのほっぺにちゅっとすると、ふわふわむにゅっとした感触が気持ちが良い。そのままほっぺですりすりしちゃった。


『ぱん~。ハル大好きぱん~』


「ふふふ、食べないから大丈夫だよ~。でも気持ちいい~。タルトも大好きよ!」


 タルトとラブラブしたので、次はベリーかな。


「あっ、今度はこっちに美味しそうなベリーがっ! あーんっ!」


『ぴょっ!』


 ベリーのほっぺにちゅっとする。そしてベリーもほっぺですりすりする。


『えへへ、ハル大好きぴょん~』


「ベリーも大好きよ」 


 次は、食べ物続きでライチかな~。


「あっ、今度はこっちに美味しそうなライチが! あーんっ!」


『きゃーぴよー!』


 ライチのほっぺにもちゅっとしてすりすりする。ライチは小さいけどふわふわ気持ちが良い。


『ハルだいすきぴよ~』


『ライチ大好きよ~』


『くま~』


 ひぃろに上目遣いでうるうるした目で見つめられた。ひぃろは食べ物じゃないんだよね、どうしようかな……。


「あっ、こんな所に美味しそうなスライムがっ! あーん!」


『くまっ! きゃー、スライムは食べ物違うくまよ~』


 ひぃろのほっぺにもちゅっとしてからすりすりする。


「えへへ。でも、このむにゅむにゅしてふわふわして……美味しいかもしれない?」


『くまっ?! ハルー!?』


「えへ。ひぃろも大好き~!」


『ハル、大好きくま~』


 ひたすらひぃろ達とむぎゅむぎゅすりすりした。とっても癒された~!癒された所でおやすみなさーい!

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、とても励みになります。


明日はフィルさんのお店でアクセサリー作りをします。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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