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アクセサリー屋さんに行く

『突撃くまー!』

『突撃ぴょん!』

『突撃ぱん~!』

『突撃ぴよー!』


「きゃー!」


 ひぃろ達にすりすりもふもふされて起こされた。なんて幸せな起こされ方なんだろう。


「ふふふ、みんな起こしてくれてありがとう! お礼にむぎゅーっとしちゃうぞー!」


『くま!』

『ぴょん!』

『ぱん!』

『ぴよー!』


 お礼にむぎゅむぎゅっともふもふっとしちゃう! 朝から幸せすぎる~。ひたすらみんなをむぎゅむぎゅもふもふして満足したらお着替えして出掛ける準備をする。


 準備が出来たら食堂へ行ってみんなで仲良く朝ごはんを食べる。今日もみんなで仲良く美味しく食べた後は、宿を出てリナさんのアクセサリー屋さんへ向かう。


「リナさん、おはようございます。今大丈夫ですか?」


「あら、ハルちゃん達おはようございます。大丈夫ですよ」


「昨日キラキラの実を採取しに行ったのですが、どうやって加工するのか教えて貰おうと思って……」


「わぁ、キラキラの実ですか。でもこれの加工はちょっと難しくてまだ出来ないんですよ」


「えぇ! そんなに難しいのですね」


「王都のアクセサリー店のフィルさんを訪ねてみてください。そこでならキラキラの実を加工できますよ」


「ありがとうございます。王都へ行った時に寄ってみますね」


 フィルさんという人はアクセサリーの土台も作っているらしい。リナさんのアクセサリー土台もフィルさんが作っているのだそう。これは王都で行くのが楽しみになってきた。


「今日も何か作ってみますか?」


「ぜひお願いします!」


『今日は何を作るぴょん?』


「ふふ、こんなのはどうですか?」


 そういってリナさんが見せてくれたのは、ドッグタグみたいなプレートだった。


「わぁ、これにまたみんなの刻印したら絶対可愛い!」


「ですよね!」


 みんなの可愛いシルエットを入れたプレートなんて可愛いに決まってる! と思っていたらみんながもじもじして照れている。


(照れているの可愛い~!)


 思わずみんなをなでなでもふもふしちゃう。


 よし、頑張って可愛く作っちゃうぞー! みんなのシルエットを刻印していく。これにみんなの色の宝石が付いたらもっと可愛いのになぁ。


「これにみんなの色が入ったらもっと可愛いと思うのですよね。何か良い案ありますか?」


「うーん、それもフィルさんなら出来ると思いますよ。すみません、あんまりお役にたてなくて」


「いえいえ!全然そんなことないですよ!リナさんに教えて貰えてとても助かりましたよ!それにリナさんのアクセサリーとっても素敵です!」


「ふふ、ハルちゃんありがとう。私もまだまだ修行頑張るわ!」


 刻印が終わったので、宝石はフィルさんの所に行ってからにすることにして、今日はこれで完成!これは首から下げられるようにして身につける事にする。


(みんなのシルエットが可愛いアクセサリーを付けられて嬉しいな)


 またリナさんとお茶を一緒にする。今日はアイテムボックスにあるショートケーキをおやつに出す。それとお茶は温かい紅茶にする。


「うわぁ、美味しい!!なんですか、これは!?」


「イチゴのショートケーキです」


「甘くてふわふわしていて、イチゴの酸味がとても良いですね!こんな美味しい物初めてです!」


「喜んで貰えて良かったです」


「ひぃろちゃん達はいつもこんな美味しい物食べていて良いわね~」


『ふふ、ハルのお料理もお菓子も美味しいのくまよ』


『お茶も美味しいのぴょん!』


「本当にお茶もこのケーキと合っていてとても美味しいのよね」


『ハルの作るものは何でも美味しいぱん!』


『ハルのお料理大好きぴよー!』


「ありがとう、嬉しいよ」


 リナさんとお茶した後はご挨拶をしてアクセサリー屋さんを出る。


 次はどこに行こうかな。市場とかお店を見ながらお散歩する。今日のお昼ご飯と明日のご飯用に屋台で味見をしながら沢山買ってアイテムボックスに仕舞っていく。


 明日は王都に向けて出発しようかな。足りない食材がないかチェックしながらお買い物をしていく。小麦粉とお砂糖は補充した方がいいかなぁ。食材屋さんで新しい物がないかもチェックするけれど、食材の多くはクラフティア王国から輸入しているのであんまり代わり映えはしない。


 小麦粉とお砂糖、牛乳を買い足してお店を後にする。雑貨屋さんを見てみると、お皿が金属だった。さすが鍛冶の国。でもちょっと模様とか可愛かったので買っていく。お皿とかカトラリーが増えると気分がちょっと上がってしまう。お料理をするのがまた楽しみになった。


 そろそろ宿に戻ろう。お夕飯の時間まで少しお料理を作り貯めておこう。でもきっと味見しちゃうけど……。みんなお夕飯食べられるのかな。


 今日は何を作っておこうかなぁ。パンが少なくなっているから作っておいて、フライも作っておこうかな。そうだ、カニを使ってカニクリームコロッケも作ろう。後、フライを作るついでに牛カツサンドとカツサンドも作ろう。お昼ご飯がこれですぐに食べられるかな~。


 宿について、お部屋に入るとみんなにクリーンを掛けてひぃろ達はのんびりしていてもらう。でも、私がお料理を始めるとすぐにソワソワしちゃうんだけどね。


 まずはパンを沢山作る。テーブルに材料を出して、まずは酵母を作る。今日はアプルで酵母を作ろうかな。酵母を美味しいお水を出して錬金して酵母を作る。その後、沢山の小麦粉と砂糖、牛乳、塩、バターで美味しいパンを作る。


 パンと牛肉、豚肉、ソードフィッシュと一緒に錬金してフライサンドを沢山作る。


『ハル、味見くまー!』


「もう少しでお夕飯だから少しずつね」


『やったぴょん!』

『食べるぱん~』

『食べたいぴよー!』


 みんなに小さく切って味見をさせてあげる。美味しかったみたいで良かった。


「明日のお昼にも食べようね」


 他にもシュークリーム、クッキー、チョコ、ショートケーキ、ジャムサンドクッキーを沢山作っておいた。これで当分おやつに食べられるぞ!


『ハル、味見くまー!』


「もうお夕飯だから食べ終わったらお茶しようね」


『くまっ!』

『ぴょん!』

『ぱん!』

『ぴよっ!』


 お夕飯の時間になったので、みんなで食堂へ向かう。ライチを抱っこして、ひぃろ達はぽよんぽよん階段を下りて行く。


 今日もお夕飯を仲良くみんなで分けて食べる。ライチには少し小さめにして出してあげる。みんなで美味しく食べた後はお部屋に戻ってお茶の準備をする。今日作ったクッキーとチョコを出す。


 みんなで仲良く食べながら明日の話をする。


「明日は王都に向けて出発しようと思うのだけど、どうかな?」


『いいくまね』


『王都楽しみぴょん!』


『王都美味しい物あるぱん?』


「ふふ、美味しいものあるといいね。探してみようね」


『行くぴよー!』


 みんなでお茶をした後は、みんなにクリーンを掛けてベッドに入る。今日はどうやってみんなをもふもふしようかな。


「あっ、大変! なんだかふわふわしたい気分に!」


『くまっ!』

『ぴょんっ!』

『ぱんっ!』

『ぴよっ!』


 言った途端に飛び込んで来てくれる可愛いひぃろ達をしっかり抱きしめてむぎゅーっとした。


「ふふふ、みんなありがとう。大好きっ!」


 その後もみんなでむぎゅむぎゅっともふもふっと癒された。本当に可愛いみんなが愛しくて堪らない。明日も元気に頑張ろう!

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日は王都へ出発します。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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