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キラキラの実の採取

 昨日もひぃろ達をむぎゅーっとして寝たのですっきり! でも朝にはいないんだけどね。


(ふふ、今日もいろんな所で寝てるね)


「朝ごはん食べに行く人ー?」


『くまっ!』

『ぴょん!』

『ぱんっ!』

『ぴよっ!』


「ふふ、みんなおはよう」


『びっくりしたぱん』


「ごめんね、どうやって起こそうか考えちゃって……」


『むぎゅーで起こして欲しいぱん~』


 タルトをむぎゅーっとしてあげる。他の子達もむぎゅーっとしておはようの挨拶をする。


 着替えてお出かけ準備をしてから食堂へ向かう。朝ごはんを持ってきてもらい、みんなで仲良く食べる。

 朝ご飯を食べ終わると、宿を出て冒険者ギルドへ向かう。今日はどんな依頼があるかなぁ。冒険者ギルドに入り、依頼票を見てみる。


「何か面白そうなのあるかなぁ」


『あれがいいぴよ!』


「ん? ライチはどれが気になったのかな?」


『あれだと思うくま。キラキラの実の採取くま?』


『それぴよー!』


「ひぃろは凄いね。助かったよ、ありがとうね」


『ふふ、どういたしましてくまよ~』


 キラキラの実って何だろう。知らない実だから楽しそうだ。


「キラキラの実ってどんな実なんだろうね。それ受けてみよう!」


 受付のお姉さんに依頼票とギルドカードを出して手続きをして貰う。ギルドカードに驚かれたけれど、気にしない!


 冒険者ギルドを出て、東門へ向かう。東の森の奥にキラキラの実が生っているらしい。東門で門番さんに手続きをして貰い門の外に出る。ランタール王国で初めての依頼だから歩いて向かう事にする。


 今日もひぃろ、ベリー、タルトはぽよんぽよん楽しそうに跳ねて行く。ライチは頭の上で遠くまで見える景色が嬉しくて楽しいみたいだ。


 やっぱりこの歩いている時のみんなのしっぽがふるふる揺れるのが堪らない。もふりたい! なでなでむぎゅむぎゅしたい!


 見つけた事がない物を見つけられるように、鑑定を発動させてのんびり森の奥を目指して歩く。ひぃろ達と一緒だから、いくら歩いても楽しい。


 今日のおやつは何にしようかなぁ。みんなが喜んでくれそうなおやつを考えるのはとても楽しい。新しいお菓子も作りたいなぁ。あっ、いちごがあるからイチゴジャムサンドクッキーにしよう!

 お外だから錬金でさくっと作ってしまおう。錬金スキルはとっても便利で楽しいなぁ。


『ハル、今日のおやつは何ぴょん?』


「ん? 今日はイチゴジャムサンドクッキーにしようと思っていたんだぁ」


『ふふ、やっぱりおいしいの考えてたぴよー』


「あっ! もう、またベリーったら読まないで~」


『ふふ、でも美味しい物嬉しいから良いのぴょん!』


「おかしいなぁ、そんなに分かりやすいの?」


『くまっ!』

『ぴょん!』

『ぱん!』

『ぴよっ!』


「えぇっ、みんな分かるの?!」


 そんなに顔に出てるのかなぁ……最近いっつもおやつとかご飯の事を考えているとすぐに気付かれちゃうのだよね。


 おやつを聞いたひぃろ達はみんなぽよんぽよん嬉しそうに跳ねている。みんながソワソワしているから、そろそろおやつにしようかな。


 みんなにお茶出来る場所を探して貰う。場所が決まったら飛ぶこたつを出してみんなにクリーンを掛けて乗せてあげる。


 土魔法で土台を出して、まずイチゴジャムを作る。イチゴ、砂糖、レオンを出して錬金してイチゴジャムを作る。その後はクッキーの材料を出す。バター、小麦粉、砂糖、卵、バニラオイル、それとイチゴジャム。美味しいジャムサンドクッキーを良く思い浮かべる。


「錬金!」


 美味しそうなイチゴジャムサンドクッキーが出来た。お茶は歩いてきたからアイスティーにする。準備をしたら飛ぶこたつに座って、みんなでご挨拶をして食べ始める。


『くまー! ハル、これ美味しいくまっ!』


「ひぃろの好みだったんだね、良かった~」


『これ、美味しいぴょんっ! アイスティーにも良く合うぴょん』


『ハル、これ沢山作ってアイテムボックスに入れておいて欲しいぱん』


「タルトもとっても気に入ったのだね~」


『ぴよ! イチゴの甘酸っぱいのとクッキーが良く合っておいしいのぴよー!』


「久しぶりに食べたけれど、美味しいね~」


 その後もみんなクッキーを沢山食べた。みんなとっても気に入ったみたいで沢山作ってアイテムボックスに入れておこう。すぐに出せると良いよね~。


 食べ終わったらお片付けをして、先に進む。なかなかキラキラの実が見当たらないけれど、キラキラの実って言うくらいだから、きっとキラキラしているんだろうなぁ。


 それから1時間くらい進んだ所で、ひぃろがこの先にあるのを見つけて教えてくれた。どんな木なのかとっても楽しみでわくわくする。


 先に進んで見えた景色にとても驚いた。大きな木にキラキラ輝く実がなっていて、木全体が光り輝いているみたいでとても幻想的だった。


 キラキラの実を鑑定してみると水晶だった。


 キラキラの実:地球で言う水晶。加工する事が出来ます。


「とっても綺麗だね」


『そうくまね。僕たちがまた取りに行ってくるくまよ』


『ふふふ、ぼくはハルと一緒にアイテムを拾うぱん~!』


「ふふ、ありがとう。みんなよろしくね」


 さすがに水晶なので、丁寧に採る事にする。大人の拳大のキラキラの実は持ってみても、とても透明感があってキラキラしている。


 他の人の分も残して採取をする。それでも実がたくさんなっているから、アイテムボックスにたくさん採れた。


『ハル、育成使ってみてもいいくま?』


「わぁ、それは良い考えだね。お願いします」


『育成くま!』


 採取して実が減っていた木にキラキラの実がどんどん生っていく。そしてさっきの大きさよりも遥かに大きく育っていく。


 大人の拳大だったのが、今は大人の頭くらいの大きさになった。私が持つと1つの実を抱き抱える感じだ。落としそうで怖いからアイテムボックスにすぐに仕舞っていく。


 ひぃろが大きくしてくれたので、次々と採取していく。加工のやり方を教えて貰わないとだね、とっても楽しみだ。これでコップとか作ったら綺麗でいいなぁ。他にどんな加工したら綺麗かな、考えるだけでも楽しいね。


 それにタルトがアイテムを拾うのを手伝ってくれるのでとっても楽になった。


 しかし、この大きくなった実を全部収穫しちゃった方がいいのか悩ましい所だ。でもそうすると1個もなくなると他の人とかが困るかもしれないし……うーん、どうしようかな。


「ねぇ、このひぃろが大きくしてくれたの少し残しておいても大丈夫かなぁ?」


『大丈夫だと思うぱんよ』


「良かった。全部取っちゃうと他の人が困るかなと思って悩ましかったんだよね」


『だったら大きいの置いておけば大丈夫ぱんよ』


「そっか、タルトありがとうね」


 沢山キラキラの実を収穫出来たので、カロンの街に帰る事にする。飛ぶこたつを出して、おやつにクッキーとチョコ、アイスティーを出してお茶をしながら帰ろう。


 みんなにクリーンを掛けて飛ぶこたつに乗せてあげる。準備が出来たらゆっくりと浮かばせてカロンの街まで飛んでいく。カロンの街に着く手前で飛ぶこたつを降りて、歩いて門へ向かい手続きをして貰い街へ入る。


 街の中に入り冒険者ギルドへ向かう。冒険者ギルドでまずは買い取りカウンターへ向かい依頼の確認をしてもらう。大きいキラキラの実も買い取りさせて欲しいと言われたので半分くらい買い取りをして貰った。


 依頼の確認をして貰ってから受付に行って、依頼確認とギルドカードを出して手続きをして貰う。


「こんにちは、お願いします」


「お帰りなさいませ。確認させて頂きますね。はい、完了しました。ギルドカードお返ししますね」


 手続きが終わったので、地図がないか聞いてみる。ランタール王国の地図があったので、購入しておいた。宿に帰ったら見てみよう。


 冒険者ギルドを出て、宿へ向かう。宿の部屋に戻ってから地図を見てみる。


 今がカロンの街で、次がもう王都のランタールだ。東に行くと、シュロマの街、パルムの街がある。パルムの街は港町だ。これもまた行ってみないとだね。


 西へ行くとトルタの街があってその先に鉱山があるみたいだ。北にはセグルの街があって、更に北に火山がある。火山……温泉ないかなぁ。


 西に行くと、グラセリア王国もあるらしい。そのうちグラセリア王国にも行ってみよう。


 お夕飯の時間になったので、みんなで食堂へ行き仲良くご飯を食べる。ご飯を食べ終わったら部屋に戻り、みんなでのんびりする。


「明日はどうしようか」


『キラキラの実をリナさんに見て貰うくま?』


「あっ、そうだね。リナさんに加工の仕方を教わってみようか」


『ふふ、それは良いぱんね』


『楽しみぴょん!』


『リナさんの所で遊ぶぴよ?』


「遊ぶんじゃなくて教えて貰うんだよ~。せっかくひぃろが育成で大きくしてくれたからね」


 沢山お話して遊んだ後、みんなで仲良くむぎゅむぎゅーっとしておやすみなさーい。

読んで頂き、ありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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