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ベニエの街

(はっ! 昨日みんなと遊んだまま寝ちゃったみたい)


 今日はみんなが私の側にすりすりして寝ていた。これはこれで和んじゃう。お布団を掛けていなかったので、みんなにもお布団を掛けてもう少し寝る事にした。


 明るくなって、みんなが起きたので私も起きる事にした。着替えて準備をして、今日はライチフードを着る事にする。ライチが羽をパタパタさせて照れている。一緒が嬉しいみたいだ。部屋の荷物も全部片づけてから、食堂へ向かう。


「ステラさん、おはようございます」


「ハルちゃん達、おはよう。あら、今日はライチちゃんとお揃いなのね。今日も可愛いわ~」


『えへへ、嬉しいぴよ~』


 頭の上にいるから可愛い表情が見えないのがとても残念だ。


 ステラさんに朝ごはんを持ってきてもらい、みんなで仲良く食べる。今日の朝ご飯はミネストローネみたいなトマトのスープとオムレツとパンだった。お野菜沢山のトマトスープでベリーとライチが大喜びして食べている。


 みんなで仲良く完食をして、宿の手続きをして貰い宿を出る。


「ハルちゃん達、気を付けて行ってらっしゃい。それとお昼を作ったから持って行ってね。楽しんでくるのよ~」


「わぁ、ありがとうございます。行ってきますね」


『ありがとうくま、行ってきますくま~』

『楽しみぴょん。行ってきますぴょん!』

『ありがとうぱん~、行ってきますぱん』

『ありがとうぴよ。行ってきますぴよ~!』


 ステラさんはみんなをなでなでしてくれた。ステラさんと別れてから東門へ向かう。今日はまずはベニエの街へ向かう。


 東門で門番さんに手続きをして貰い外に出る。少し離れてから飛ぶこたつを出してみんなで座って行く事にする。


『ハル、あれやってぴょん!』


「あれ?」


『ライチもびゅーん! ってやって欲しいぴよー!』


「あっ! この前やった速いやつだね」


『そうなのぴょん!』


「ふふ、いいよ。じゃぁ、危なくないように私の側に来てね」


 みんなを抱っこして飛ばされないようにしてから、上昇する。ジェットコースターのように急下降してあげると、みんながきゃー! ってはしゃいでいる。その後も何回か繰り返してジェットコースターをした。


 みんなで遊んだり、お茶をしたりしながら飛んで行くと少し先に森があったので、降りてみる事にする。森に入る前にお昼にする。


 今日のお昼はロールさんが作ってくれたお弁当だ。何が入っているのかとっても楽しみだ。


「わぁ、美味しそうだね」


 おにぎり、唐揚げ、卵焼きと手で食べやすい物を入れてくれたみたいだ。ロールさんのご飯はとっても美味しいから嬉しいなぁ。


 みんなで仲良くお話しながら食べる。


『ハル、お代わりぱん~』


『ライチもおかわりぴよっ!』


 2人にお代わりをあげたらひぃろとベリーも食べる! というので結局みんなおかわりをあげることになった。


『そうだ、ハル! 鑑定やってぱん!』


「あっ、そうだね。鑑定してみるね」


 名前:タルト

 種族:特殊スライム(パンダタイプ)

 LV:50

 スキル:鑑定(人物・危険)、溶解

 特殊スキル:アイテムボックス(リンク)


「あっ、レベル50になって特殊スキルが出たよ。タルトの特殊スキルはアイテムボックスだって!」


『ハルと同じぱん?』


「そうだね、でもリンクって書いてあるからちょっとまってね」


 アイテムボックス:別次元に物を入れたり出したり出来る。ハルのアイテムボックスとリンク出来る。


「わぁ、すごいよタルト!」


『なにぱん?』


「私のアイテムボックスと繋げられるんだって! タルトが拾ってくれたアイテムを私のアイテムボックスに仕舞う事も出来るんだね!」


『わぁ、ハルと一緒にアイテム拾うの頑張るぱん! いつも戦えないから役に立てるの嬉しいぱん』


「タルトはいっつも罠とか教えてくれるから十分役に立ってるんだよ。タルトにしか出来ない事が沢山あっていつも助かっているんだよ」


 タルトをなでなでしてあげて、一緒にアイテム拾うのをがんばって貰う事になった。いつもアイテムを拾うのが大変だったからとっても助かる!


 ひぃろ達にもいつもありがとうのお礼を言ってむぎゅーっと抱っこする。1人だけ抱っこするとみんなソワソワしちゃうから抱っこするときはみんな抱っこするのです。



 みんなをむぎゅむぎゅした後は、歩いて森へ入るので鑑定をしっかりと発動させて歩き出す。何か面白そうな物ないかなぁ。


 歩きながら鑑定の矢印と名前を見ていると、ごぼうとか山芋とか出てきていたのでひぃろに土魔法で採って貰う。ごぼうが少なくなってきていたし、山芋も色々お料理にも使えるから嬉しい。


 森の奥まで歩いてきたけれど、食材以外珍しい物は特にはなくてちょっと残念。ここからは飛ぶこたつでお茶をしながら進む事にする。


 飛ぶこたつを出して、お茶の準備をしてからゆっくりと浮かばせて出発! みんなでお茶をしながら飛ぶこたつを飛ばしていると、向こうの方に街が見えてきた。


『ハル、あそこに街が見えるくま!』


「本当だね。あそこがベニエだね、きっと」


『楽しみぴょん! 冒険者ギルドも寄るぴょん?』


「うん、何か面白い依頼がないか見て行こうか」


『やったぴょん!』


『ライチも行きたいぴよー!』


『美味しい物が食べたいぱん~』


「ふふ、美味しい物ないか探してみようね」


 ベニエの街の手前で飛ぶこたつを降りて歩いて門へ向かう。門番さんにギルドカードを驚かれながら手続きをして貰った。ここのお勧めの宿は聞いておいた。お勧めの宿はニック亭だそうだ。


「ようこそ、ベニエの街へ!」


 門を通りまだ時間があったので、冒険者ギルドを見てみる事にする。大体街の中央にあるので向かってみると、冒険者ギルドがあったので入って何か面白そうな依頼がないか依頼票を見てみる。


(明日行けそうな依頼がないかなぁ)


『うーん、あんまり面白そうなのがないぴょん。残念ぴょん』


「そうだね。じゃぁ、今日は街をお散歩して明日はもう砦に向かっちゃおうか。ランタール王国に行ったらまた楽しい依頼があるかもしれないしね」


『そうぴょんね!』


『お散歩するくま~』


 冒険者ギルドを出て、街をお散歩する。ここの街は砦が近いのもあって、ランタール王国と交易も多いのか武器とかのお店も多い気がする。雑貨屋さんでも調理道具もあったりしてなんだかクラフティア王国じゃない感じがして楽しい。


 屋台もなんだか少し違う気がする。ドーナも売っていたのでドーナと串肉とジュースなど沢山買いこんだ。明日、飛ぶこたつに乗りながら食べよう。


 ランタール王国へ行くのがとても楽しみになって来た。明日は砦に行ってランタール王国に入ろう。

 色々と見て回ってから、宿に行く事にする。少しキョロキョロと探しているとニック亭を見つけた。


「こんにちは、獣魔のスライムも一緒なのですが泊まれますか?」


「こんにちは、一緒に泊まって貰えるから大丈夫よ。何泊しますか?」


「1泊でお願いします」


「1泊2食付きで銀貨7枚です」


「はい、お願いします。すぐご飯食べられますか?」


「大丈夫ですよ。食堂へどうぞ」


 食堂へ行き、みんなにクリーンを掛けてテーブルに乗せてあげる。お夕飯を持ってきてもらい、みんなで仲良く美味しく食べる。まだここまで調味料が届いてないから美味しいけれど、なんだかちょっぴり物足りなく感じる。


 みんなでご飯を食べたらお部屋に行きのんびりする。おやつに何か作ろうかな~。レモンパイじゃなかったレオンパイ作ろうかな。パイ生地作るついでにリーフパイも作ろう。


 バター、小麦粉、卵、砂糖、塩を準備してパイ生地を作る。


「錬金!」


 パイ生地が出来たので、次はレオンカードを作る。材料は、卵、砂糖、トロンの実、レオン、バターで酸っぱくて美味しいレオンカードを思い浮かべる。


「錬金!」


 パイ生地もレオンカードも他にも使えるので、多かった分はアイテムボックスに仕舞っておく。パイ生地とレオンカード、卵、砂糖を準備してレオンパイを思い浮かべる。


「錬金!」


 美味しそうなレオンパイが出来た。お茶はやっぱりストレートティー! いそいそと準備をして、みんなでお茶をする。


『酸っぱいくまー』


『酸っぱくて美味しいよぴょん!』


「レオンパイ大好きなんだ~。この酸っぱいのとメレンゲのしゅわっていうのが堪らないの!」


『本当ぱんね。しゅわって面白いぱん』


『レオンの酸っぱいのもしゅわっとした甘いのも美味しいのぴよ!』


 のんびりお茶をしてほっこりした後は、明日に備えて寝る事にする。


「もふもふして欲しい人いますか~?」


『くまっ!』

『ぴょん!』

『ぱんっ!』

『ぴよっ!』


(もふもふして良いんだ。ふっふっふ……いっぱいもふもふしちゃうんだから!)


「ふふふ、みんな大好きー!」

『きゃー、ハル大好きくま~』

『ふふ、ハル大好きぴょん~』

『ハル大好きぱん~』

『えへへ、ハル大好きぴよ~』


 あまりにもみんなが可愛かったので、ひたすらもふもふしまくっちゃった。とってもとっても気持ち良くて癒された。幸せな気持ちのままおやすみなさい。

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、とても励みになります。


明日はランタール王国に入ります。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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