国王様の所へ行く
すみません、昨日のサブタイトル間違えてましたー!
国王様の所へは今日でした。
朝起きると、またみんながどこかに行っていた。ライチはブランケットベッドできちんと寝ていた。みんなコロコロと転がっている。
「みんなおはよう」
『おはようくまー』
『おはようぴょん』
『おはようぱん~』
『おはようぴよ!』
起きて出掛ける準備をしてから、みんなを起こして朝ごはんを食べに行く。
「ステラさん、おはようございます」
「ハルちゃん達、おはよう。今ご飯持ってくるわね~」
今日の朝ご飯はオークベーコンが入ったオムレツ、サラダ、スープ、パンだった。オムレツがふわとろで最高でした。
オムレツを食べたひぃろ達が、美味しくてゆらゆら揺れてるのが見ていてちょっと和む。ふわとろオムレツは美味しいよね。
食べた後は、宿を出て商業ギルドへ向かう。ギルドに着くと、ギルマスの部屋に案内された。部屋の中には冒険者ギルドのギルマスもいた。
「おはようございます」
「おう、ハル達来たな。おはよう。今日は冒険者ギルドのギルマスのレオンも一緒に行く事になったからよろしくな」
「ハル、突然ですまないがよろしく頼む」
「はい、よろしくお願いします」
そういえば、国王様と商業ギルド、冒険者ギルドのギルマス達が一緒にパーティーを組んでいたって言っていたね。
馬車で一緒に王城へ向かう。
「そうだ、ハル。冒険者ギルドにジーン糖ありがとうな。おかげで冒険者達が助かっている」
「お役に立てて良かったです」
「それで、出来たら野営の時とか依頼中に食べられる物を他にもないか教えて貰えないだろうか?」
「うーん……外で手軽にですよね。だったら今回作った顆粒だし、味噌、具材を合わせた物を小分けにしておくとお湯を注いだだけでお味噌汁が出来ますよ。温かい物が簡単に飲めると良いですよね」
「かりゅうだし?」
「ハルが作れるようにしてくれたからな。今材料の仕入れルートを作っているから、もう少し待ってて貰えたら流通出来るようになるぞ」
「そうなのか! それは助かる」
「具材を乾燥させている物にしたり、すぐに痛まない物にすればある程度日持ちもすると思いますよ」
他に簡単に食べられる物で持って行きやすい物を考えてみよう。ラップがないから持ち運びに困るよね。でもラップなんてどうやって作るか分からないし……。
「そうだ! 後、ひぃろの特殊スキルで育成が出来るようになって、育成スキルを使うと実を大きく出来るみたいなのですよ。なので、粒の実大きくしてみてもいいですか?」
「それは面白そうだな、帰りにやってみよう」
そんな話をしていたら王城についた。王城へ着いたらまずは調理場に連れていかれる。そこで顆粒だしとお魚とイカを出していく。海鮮丼作りたいけれど、生で出して良いかな……。料理長とギルマス達に聞いてみたら、大丈夫だとの答えが返って来たので海鮮丼を作る。ただ、これは新鮮じゃないとダメな事はきちんと伝えた。お腹壊したら大変だからね。
イカは、イカフライ、じゃがいもとイカで煮物を作る。それと、お魚の煮付け、フライ、天ぷら、貝柱を入れたかき揚げ、貝のお味噌汁を作る事にした。
天ぷらには甘辛のタレを作って、小さめの天丼も作る。相変わらず揚げた物が多いけれど、国王様、両ギルドのギルマスだからきっと大丈夫だろう。みんな体格がとても良いし、沢山食べるしね。
準備が出来たので、料理長達も手伝ってくれたので準備が早く出来た。新しいメニューも喜んでもらえたので良かった。
準備が出来たら国王様の所へ行く。今日はギルマス達がいるので、国王様の部屋に行く時も2人の後ろをついて行く。食卓の準備が出来たら、メイドさん達が部屋から出て行く。今日も人払いしてあるのだろう。
「ハル、お帰り。良い物あったみたいだな、今日もとっても美味しそうだ。スライム達も自由にしてくれて良いからな」
「ありがとうございます」
「よし、じゃぁ食べながら話す事にしよう!」
「「お前が食べたいだけだろっ!」」
ギルマス達の突っ込みが入って、楽しそうでなによりです。私達も席に着く。ひぃろ達はクリーンを掛けてからテーブルに乗せてあげる。
「新しいスライムもいるんだな、ひよこか?」
『違うぴよ! ライチはフェニックスぴよ!』
「はっ?!」
「えぇぇっ?!」
「フェニックスー?!」
国王様とビスコさん、レオンさんがとっても驚いている。そりゃそうだよね、こんなに可愛いのにまさかフェニックスとは思わないよね。
「実は、特殊スライムのフェニックスタイプなんですよ」
「それはまた凄いな。フェニックスタイプなんていたのか……。ライチは何が出来るんだ?」
「再生と炎魔法ですね」
「そりゃまた凄そうなスキルだな。でも外ではフェニックスって言うなよ? 危ないからな!」
「そうだな、狙われかねないな」
あぁ……国王様とビスコさんの言葉で不安になったのか、私を見上げながらライチの目がうる~っとしてきた。
『ハルと一緒がいいぴよ~』
「うん、もちろん! ライチ、大丈夫だよ」
ライチをなでなでしながら言うと、ちょっと安心したみたいだ。
「再生と回復何が違うんだ?」
「再生は前の状態に戻すみたいです。岩喰魚から出た腐った鉱石が直りましたよ」
「「「はっ?!?!!」」」
またみんなを驚かせてしまった……。まぁ、国王様の後ろ盾があるからそうそう危ない事にはならないだろうから良しとしよう。
ライチの再生で直したミスリル鉱石とオリハルコン鉱石と鉄を出して見せると国王様から質問が来た。
「ハル、これは何の鉱石だ?」
「これはミスリル鉱石、こっちがオリハルコン鉱石、これが鉄ですね。再生スキル凄いですよね~」
驚きすぎて反応が無くなってしまった。やり過ぎた? うちの子凄いでしょっ! って自慢したかっただけなのだけど……?
口外禁止! って全員に言われました……おかしいな、こんなはずでは?!
「それと、ダンジョンに行ってからランタール国に行ってくる予定です」
「ランタールか、国王に書状を書くから届けてくれるか? それと錬金ボックスも作って届けて貰って良いか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「ハル、うちからも書状を出すからランタールの王都の冒険者ギルドのギルマスに出してくれ」
「うちからも頼むな。王都の商業ギルドのギルマスに頼む」
「はい、行ってきます」
なぜか全員から書状を預かる事になってしまった。ついでに、港町とかにも早く調味料を届けて貰えるように頼んでおいた。お魚にはお醤油だよ!
国王様は海鮮丼が気に入っていたけれど、私がいないときは食べちゃダメです。安全に凍ったまま届けられるとか出来ないうちは危ないので気をつけて下さいと伝えておいた。
うちの子達は初めて食べる天丼を気に入っていた。美味しいよね、甘辛のタレが掛かっている天丼! もちろん私も美味しく食べた。
王都では大分ご飯が食べられるようになってきたらしい、粒の実沢山植えたからね。後で大きくしてきまーす。ひぃろのスキル確認楽しみです。
国王様もギルマス達も美味しく食べて満足みたいです。後は冒険者ギルドのご飯改善は何か旅をしながら考えよう。
粒の実の木の所には、なぜか国王様も冒険者ギルドのギルマスのレオンさんも一緒に行く事になった。
「ひぃろ、粒の実の木に育成スキル使って貰っても良いかな?」
『任せてくま~。育成!』
収穫して粒の実が付いていなかったのに、どんどん粒の実が実って更に大きくなっていく。ギルマスくらいの大きさになった。まさかこんなに大きくなるとは?!
「わぁ! ひぃろ凄いね~」
中を開けてみると、粒の実は大きくなったけれど、お米一粒一粒の大きさは変わらなかった。でもぎっしりお米が詰まっていた。これはかなり収穫量アップ? ……ひぃろ凄いね。
「ハル、これも口外禁止だ! ビスコ、レオン頼んだぞ」
「えぇ?! わ、分かりました」
「ハル、何か新しい物が出来たらまずは俺かランタールの商業ギルドのギルマスに言うんだぞ! 国王でもいいがすぐには会えないからな」
「は、はい分かりました!」
なんだか色々やらかしたみたいだけど、何がダメなのか良く分からないけれどまぁ良いか。危ない時はタルトが教えてくれるしね。
帰りも馬車に乗って商業ギルドに帰る。馬車の中でダンジョンについての情報を両ギルマスから聞いておいた。商業ギルドに着いたら、ギルマス達に挨拶をして宿に帰る事にする。書状は後日受け取る事になった。大分時間が遅くなったので、宿についてすぐにご飯にする。
「ステラさん、ただいまです。ご飯もう食べられますか?」
「ハルちゃん達お帰りなさい。すぐご飯持ってくるわね、座って待っててね」
みんなにクリーンを掛けてテーブルに乗せてあげる。ステラさんが持ってきたお夕飯をご挨拶をして食べ始める。今日のお夕飯はボア肉のトマト煮込みだった。コンソメも入っているみたいで前に食べたのよりも美味しくなっていた。
みんなで美味しく食べてから、部屋に戻ってのんびりする。今日はお茶とお菓子だそうかな、みんなとのんびりしたい!
「お茶したい人~?」
『くまっ!』
『ぴょん!』
『ぱんっ!』
『ぴよっ!』
もちろん全員でした。みんなにマカロンと温かい紅茶を出してあげてのんびりお茶をする。
「明日はダンジョンに行ってみる?」
『行くくま!』
『行ってみたいぴょん!』
『ぼくも特殊スキル使えるようになりたいぱん!』
『ライチもぴよ~!』
明日からダンジョンに入って、帰ってきたらランタール国に向けて出発しようかな。
みんなでお茶した後は、クリーンを掛けて仲良く寝る事にする。みんなをむぎゅむぎゅ~っとしておやすみなさい。
読んで頂き、誤字報告もして頂きありがとうございます。
ブックマークや☆の応援もありがとうございます、とても励みになります。
明日からダンジョンに入ります。
面白い敵が沢山出てきますので楽しんで頂けたら嬉しいです。




