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王都クラフティア

 王都クラフティアに着いて、まずは冒険者ギルドへ向かう。タルトの獣魔登録をするためだ。

 門からまっすぐに進むと冒険者ギルドに着いた。やっぱり冒険者ギルドも大きかった。


 ドアを開けてみると、食堂も付いているみたいで凄い人だった。


(と、とりあえず受付に行こう)


『ハル、右の人に行ってぱん』


「う、うん。分かったよ」


「こんにちは。獣魔登録お願いします」


「こんにちは。ギルドカードはありますか? 後、こちらに登録したい名前を書いてね」


「はい、お願いします」


「あら、ブロンズカードなのね。小さいのに凄いわね。今登録をしているのはひぃろ、ベリーね。登録するのがタルトね」


「はい、お願いします」


「登録完了よ。私の名前はリルよ、よろしくね」


「私はハルと言います。この子はひぃろ、この子はベリー、後この子がタルトです。よろしくお願いします」


『よろしくくま』

『よろしくぴょん』

『よろしくぱん』


「まぁ、可愛い! よろしくね。撫ででもいいかしら?」


 そうリルさんが聞いてくれると、みんなは撫でて貰いに寄って行った。


「かわいーー!」


 みんな撫でて貰って嬉しそうだし、楽しそうだ。思わず私もにこにこしてなでなでしてしまう。

 リルさんになぜか私も頭をなでなでされた。


「ふふふ、ありがとうね。可愛かったわ」


「ふふ、私の自慢の家族です」


「どのくらい王都にいるのかしら?」


「色々な所を旅しようと思っているのですが、王都には少し長く居てみようかと思っています。でもどれくらいかは全然決めていなくて……」


「そうなのね。じゃぁ、当分の間よろしくね。それとB級の依頼も受けて貰えると助かるわ」


「はい、色々と受けてみようと思います。よろしくお願いします。今日はまずは宿に行ってきます」


「そうね、そろそろ宿を取らないとね。どこか決めているの?」


「門番さんにロール亭をお勧めして貰いました」


「そうね、ロール亭はお勧めよ」


「良かった。じゃぁ、行ってみますね」


 冒険者ギルドを出てロール亭に向かう。少し進んだ所にロール亭を見つけた。ドアを開けてみると、可愛らしい内装だった。


「こんにちは、泊まりたいのですが、空いてますか? 後、獣魔のスライムもいるのですが、大丈夫ですか?」


「こんにちは。その子達なら一緒で大丈夫よ。何泊するかしら?」


「とりあえず2週間でお願いします。延長する事も出来ますか?」


「2週間ね、大丈夫よ。延長も出来るから前日までに教えてね」


「はい、わかりました」


「お風呂は10時まで入って貰えるわ。あ、でもお風呂に獣魔は入れられないの、ごめんなさいね。朝食と夕食とも6時からね」


「はい、お風呂もお食事も楽しみです。よろしくお願いします」


「ふふ、可愛い獣魔さん達ね。私はステラよ、よろしくね」


「私はハルと言います。よろしくお願いします」

 

『ぼく、ひぃろ。よろしくくま』


『私ベリー。よろしくぴょん』


『ぼくタルト。よろしくぱん』


 手続きをして貰ったら、鍵を貰ってお部屋に向かう。部屋は2階の一番手前の部屋だった。部屋に入るとみんなにクリーンを掛ける。


「やっと王都に着いたね、みんなお疲れ様。今日はのんびりしようね」


『ハルもお疲れ様くま』


「そういえば、タルト。どうして受付の人変えたの?」


『危険って鑑定が教えてくれたぱん。でも何でかまでは分からなかったぱん』


「そうなんだ。ありがとうね」


 お夕飯の時間まで少しアイテムボックスを見ながら錬金出来る物を考える。

 コンソメみたいなの作れないかな。材料を出してみる。玉ねぎ、人参、ココ肉、ウルフ肉、塩でどうかな。うーん、頭の中で一生懸命美味しい味のする顆粒を思い浮かべる。


「錬金!」


 パッと材料が光ると材料が消えて、瓶に入った顆粒が出来ていた。


「おぉ、作れたっぽい!」


 一粒舐めてみると良さそうだ。これでスープが簡単に美味しく出来るはず!


『ハル、それは何ぱん?』


「これはスープとかの美味しいの素だよ」


『美味しいぱん?』


「スープとかオムライスがもっと美味しくなるんだよ~。今度依頼受けた時にでも食べようね」


『! 食べたいくま!』

『! 素敵だぴょん!』

『! 美味しいものぱん!』


 みんな大喜びの所、とても申し訳ないけれど、今日は宿のご飯なんだよ~。

 

 王都に来るまでにお米が取れた。お米がある?……もしかして米麹、錬金なら作れる?? 良く思い浮かべて試してみる。


「錬金!」


 ぱっと光って、光が収まると米麹が出来ていた。


「やったー! 麹が出来てる! 素敵!!」


 麹とお塩を合わせて錬金して塩麹を作る。これでお肉も柔らかく更に美味しく作れる。後は豆があればお醤油とお味噌が作れる! 明日絶対に探そう!


 麹とお水を錬金して、甘酒を作って皆に出してあげる。


『ハル、この甘くってトロっとした美味しいの何くま?』


「これはね、甘酒っていうの。お米から作っているんだよ」


『ハル、美味しいぴょん。いっぱい作れるぴょん?』


「うん、みんなが頑張ってお米を沢山取ってくれたから作れるよ」


『ハル、甘くって幸せな味ぱん~』


「甘酒美味しいよね。私も好きなんだ。でもさっきお塩を入れて作ったのを使うとお料理が美味しくなるよ~」


(うーん……麹があるなら、お酢が作れる??)


 お米と米麹を出してお酢を思い浮かべる。出来ますように……。


「錬金!」


 ぱっと光り、光が収まると瓶に入ったお酢が出来ていた。


「やった、お酢が出来た! これでケチャップが作れるかな」


 トマト、玉ねぎ、お水、酢、塩、砂糖を出して、ケチャップを思い浮かべる


「錬金!」


 いつもの見慣れたボトルに入ったケチャップが出来た。


(ふふふ、錬金楽しい!)


 みんな……主に私が大興奮のお料理錬金タイムでした。新しいもの作って大満足です。


「そろそろお夕飯に行こうか」


 みんなで食堂へ向かう。みんなはぽよんぽよんと、上手に階段を降りて行く。見ていてちょっとヒヤッとするけど、楽しそうに階段を降りている。


「ステラさん、追加のお金払うので、ご飯3人分お願いしてもいいですか?」


「えぇ、大丈夫よ。3人前でこれからも準備したら良いかしら?」


「はい、お願いします」


「お待たせしました、今日のお夕飯はボアの煮込みとサラダとパンよ」


「ありがとうございます。いただきます」


 みんなで食べ始める。ボアのお肉が大分煮込まれていて、柔らかくて美味しい。


『美味しいくま~』


『美味しいぴょん』


『美味しいぱん~』


 みんなで3人前を全部美味しく頂いた。やっぱり皆沢山食べるのだね、3人前頼んで良かった。美味しく食べた後は、ご挨拶をしてお部屋に戻る。


「ステラさん、美味しかったです。ごちそうさまでした」


「美味しそうに食べてくれて嬉しいわ。おやすみなさい」


「みんな、とっても美味しくてパクパク食べちゃいました。おやすみなさい」


 お部屋に戻ると、今日は旅の疲れがあって眠くなってしまった。


「明日は王都の街を見て回ろうね。大豆も欲しいし。」

『楽しみくま』

『楽しみぴょん』

『楽しみぱん~』


 みんなをむぎゅむぎゅっ抱きしめもふもふするとすぐに寝てしまった。

読んで頂き、ありがとうございます

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、これからも楽しく読んで頂けるように頑張ります。


明日は王都の街をお散歩します。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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