王都へ向けて出発!
レモネードを飲んでから街へ向かう。ひぃろとベリーがぽよんぽよんと先導してくれる。
「ブレストの街も後は、王都へ行く時に通る東の森だけだから、明日王都に向けて出発しようか」
『わかったくま』
『分かったぴょん』
また明日から旅になるけど、食料は補充したし、どこでものんびりしてるしね。今日は街に戻ったら、ローザさんとフレアさんに挨拶しよう。
ブレストではふわふわの実を見つけられたから、全部付近を見てから先に進むのは有りだね。他にも沢山欲しい食材はあるから、また色々と探しながら歩こう。
そんな事を考えながら歩いていたら、街が見えてきた。
街に着いたらまずは冒険者ギルドに行く。冒険者ギルドのドアを開けて、買い取りカウンターへ向かう。
「すみません、討伐依頼の確認と魔石の買い取りをお願いします」
私だと分かると、場所を広い所に移して買い取り品を出すように言われた。
「ここに出してくれるか?」
「はい、お願いします」
「相変わらず凄い量だな。しかも今日はクィーンビーまであるんだな」
「蜂蜜で張り切っちゃって。魔石と針の買い取りをお願いします。針10本と蜂蜜とローヤルゼリーは持って帰ります」
「了解。買い取りは金貨2枚と小銀貨5枚な」
「わ、高いんですね。それでお願いします」
「あれは倒すの結構大変だからな」
「ありがとうございました」
ローザさんの所へ行き、ギルドカードを出して、討伐完了の手続きをしてもらう。
「ハルちゃん、はいどうぞ。クィーンビーまで倒すなんてすごいわね」
「ありがとうございます。そうだ、明日出発する事にしました」
「あら、そうなのね……。残念だわ。またこの街に来てね」
「はい、お世話になりました。また来ます」
冒険者ギルドを出て、宿に向かう。フレアさんにも明日出発する事を伝える。
「フレアさん、明日出発する事にしました。お世話になりました」
「あら、そうなのね。気を付けて旅をしてね」
「はい、ありがとうございました」
部屋に戻ると、クッキーの詰め合わせを2つ作った。フレアさんとローザさんに渡すつもりだ。
「ブレストの街も楽しかったね」
『美味しかったくま』
『美味しい物沢山あって嬉しいぴょん』
(2人して食べ物ばかり……)
「そ、そうだね。欲しい物も手に入ったりしたしね。王都はどんな所なのかな、楽しみだね」
『ハルとベリーと一緒だったらきっとどこでも楽しいのくま』
『そうなのぴょん。だからきっと楽しいんだぴょん』
嬉しい事を言ってくれるひぃろとベリーをむぎゅーっと抱きしめる。
本当に2人がいてくれて良かった。じゃなかったらきっともっと寂しかった気がする。
「そろそろお夕飯だから食べに行こうか」
『行くくま』
『お腹すいたぴょん』
みんなで食堂へ向かう。今日のお夕飯はオーク肉のステーキとトマトスープとパンだった。トマトスープがさっぱりしていて、オーク肉のステーキがいつもよりいっぱい食べられた気がする。
「ん~! やっぱり美味しいね~」
『美味しいくま~』
『トマトスープもさっぱりと美味しいぴょん』
ごちそうさまをして、フレアさんにご挨拶をして部屋に戻る。
部屋に戻ると、明日買い取りをしてもらう為に、ポーション類を30本ずつ作っておく。
クリーンを掛けてひぃろとベリーとむぎゅむぎゅーっともふもふっとして癒しタイムだ。そのまま眠りに落ちていった。
朝、起きると2人もちょうど起きた。
「ひぃろ、ベリーおはよう。出発の準備をして朝ご飯にしようか」
『おはようくま。朝ごはんくまー』
『おはようぴょん。ごはんだぴょん』
出発の準備をしてから部屋を出る。
「フレアさん、おはようございます」
「みんな、おはよう。朝ごはんの準備をするわね」
「はい、お願いします」
今日の朝ご飯はソーセージとオムレツ、スープとパンとデザートに果物もあった。みんなで美味しく頂いた。
「みんないつも美味しそうに食べてくれて嬉しいわ」
「いつもとっても美味しかったです。お世話になりました、これ気持ちです」
「あら、いいのかしら」
「はい、クッキーの詰め合わせです。良かったら食べてください」
「ありがとう、後でお茶の時間に頂くわ。気を付けて旅をするのよ」
「はい、ありがとうございます」
『ありがとくま~』
『ありがとぴょん』
宿を出ると、今度は冒険者ギルドのローザさんの所へ向かう。冒険者ギルドのドアを開けるとローザさんがいるのが見えた。
「ローザさん、おはようございます」
「ハルちゃん! 行ってらっしゃいを言えて良かったわ」
「ローザさん、これどうぞ」
「あら、これは何かしら?」
「クッキーの詰め合わせです。お世話になったので、ほんの気持ちです」
「ありがとう。後でみんなで頂くわ。気を付けて行ってらっしゃい。またここに寄ってね」
「はい、ありがとうございました」
買い取りカウンターでポーション類を買い取って貰ってから出発だ。東門へ向かう。
手続きをして東門を出ると、平原だった。平原に王都への道が続いていた。
「ブレストの街も楽しかったね、王都も楽しみだね」
『楽しかったくま』
『王都も美味しいものいっぱいだといいぴょん』
「そうだね、美味しいもの沢山食べたいね」
ひぃろとベリーは私の前をぽよんぽよん跳ねて行く。相変わらずぽよんぽよん跳ねる2人が可愛い。丸いもふもふがぽよぽよふるふるとして可愛い。癒されながら歩いて行く。
大分先まで平原なので、のんびり歩いて行く。鑑定は発動させているので、薬草やハーブなどを採取しながら歩く。
2時間くらい歩いてから少し休憩する。アイスティーとアモンチョコとクルチョコを出してあげる。
「少し休憩してから進もう」
『チョコくまー!』
『紅茶とチョコ美味しいぴょん!』
「ふふ、美味しいよね」
ご機嫌で食べるひぃろとベリーは、美味しくてふるふる横に揺れて食べている。
「王都まで3日くらいかかるみたいだから、のんびり進もうね。休憩したくなったらいつでも言ってね」
『分かったくま』
『分かったぴょん』
お茶をした後は、まだまだ平原みたいだから、のんびり歩いて行く。また2時間くらい歩いてからお昼にしよう。
今日のお昼ご飯は何にしようかな。
錬金でキッシュ作ろうかな。材料は小麦粉、卵、バター、牛乳、ベーコン、玉ねぎ、人参、チーズで作れそうだな。キッシュと温かい紅茶にしようかな。
『ハル? どうしたくま?』
『疲れたぴょん? ヒールぴょん!』
突然ヒールされてちょっとびっくりした。
「わわっ、ヒールありがとう。ごめんね、お昼ご飯に何を作ろうか考えていたら、ちょっとぼーっとしちゃってたね」
『ご飯くまー』
『ご飯何ぴょん?』
「今日はキッシュを作ろうと思って、何を使うか考えていたんだよ」
『きっしゅくま?』
『きっしゅぴょん?』
コロンと転がるひぃろとベリー。相変わらず可愛い!
「うん、ちょっと手がかかるけど、錬金ならすぐだからね。紅茶に合うから後で作って食べようね」
『分かったくま、美味しい物くまー!』
『分かったぴょん。美味しいものぴょんー!』
2人は張り切って進み始めた。私も後に続て歩いて行く。
「そろそろお昼にしようか」
『くまっ!』
『ぴょん!』
土魔法で土台を作って、今日はコンロを使わないので材料を出していく
土台はサクッと、クリーミーで美味しいキッシュを思い浮かべる
「錬金!」
光が収まるとお皿に乗ったキッシュが出来ていた。デザートにアプルを剥くとアプルティーも入れる。キッシュを切り分けて準備をする。
「はい、どうぞ。これがキッシュだよ。まだあるからね」
『ハル、ありがとうくま』
『ハル、ありがとうぴょん』
みんなでいただきますをして食べ始める。うん、美味しい。サクッとして中はクリーミーでチーズのコクもあって美味しい
『クリーミーで美味しいのくま。ハル、おかわりくまー』
『紅茶と良く合うぴょん。お代わり欲しいぴょん』
気に入ってくれたようで良かった。2人にお代わりを出してあげた。
みんなで美味しく食べた後は、また王都へ向けて歩きだす。
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明日は新しい家族が増えます。
羊毛フェルトで新しい子も作っているので明日またTwitterに写真を載せます。
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