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両ギルドに挨拶に行く

 朝起きたらまずは着替えて準備をして、朝ごはんを作ろう。今日はホットケーキを作るんだ! そしてメープルシロップたっぷりで食べちゃうんだ~。


(ふふっ、ホットケーキにはやっぱりメープルシロップが好きなんだよね~)


 ふわっふわのホットケーキを作ろう。上にバターを乗せて、バターがとろっと溶けて来た所でシロップをたっぷりかけて食べよう!

 テーブルに準備をしようと思ったら、みんなにキラキラの上目遣いで見つめられていた。


「ふふっ、ホットケーキが出来たから食べよう?」


 みんなはいそいそとテーブルの近くに行くと、クリーン魔法を掛けてテーブルに乗せてあげる。ソワソワとしているし、バターが溶けちゃうので早く食べよう。


『ふわふわくまぁ~。このシロップ蜂蜜の濃厚な甘さと違って、ホットケーキに良く合ってて美味しいくまね』


『今日のホットケーキはいつも以上にふわっふわなのぴょん! そしてシロップが凄く美味しいぴょん!』


「ふふっ、シロップ美味しいよね! ホットケーキにはやっぱりこのシロップが好きなんだよね」


『ライチもこのシロップで食べるホットケーキすきぴよっ!!』


『ぼくも好きこんっ!』


『ハル、またこのホットケーキ作ってぺん!』


「ふふっ、また作ろうね!」


 お片付けをしたらバングルのお部屋を出て、街を少し見て回ったら砦に向かおう。

 タルトを肩に乗せてチェリアの街を歩いていると、食材屋さんでゴマを見つけた! この前練りごまがあったからゴマはないのかと思っていたら、粒のゴマもあるらしい。黒ゴマも白ゴマもあったので、どちらも大量に購入させて貰った。これもゴマの実があるみたいなので、増やせるかもしれないね。


 街を見て回ったら、チェリアの街を出て砦を目指そう。砦までは1時間くらいなので、みんなとのんびり歩いて行こう。

 みんなもバングルのお部屋から出て来て、ぽよんぽよんと跳ねて楽しそうに歩いているね。


「砦を抜けたら、飛ぶこたつで王都に行こうか?」


『そうくまね~』


『飛ぶこたつも好きぺん! とっても楽しいのぺん』


『でも、早いのはちょっとドキドキしちゃうのこん』


「ふふっ、ゆっくり王都に向かおうね」


 歩いていると、砦に着いた。タルトを肩に乗せて砦で手続きをして貰い、クラフティア王国に入る。砦から少し離れた所に行ってから、飛ぶこたつを出してお茶とおやつの準備をする。

 みんなもバングルのお部屋から出て来て、一緒にお茶しながら飛ばそう。ゆっくり浮かせると、王都に向けて出発!


『そういえば、ハルはお店で何を出すぴょん?』


「お料理、お菓子、アクセサリーと後は何だろうなぁ」


『いろいろあってたのしそうぴよ! キラキラすきぴよー!』


「宝石類も沢山あるし、生地も沢山あるから何でも出来そうだよね~」


『そうこんね』


『ハルは色々作れて凄いぺん!』


「錬金スキルさんのお陰だよ」


『またハルとれんきんしたいぴよー』 


「ふふっ、それは良いね。今度刻印一緒に作ろうね」


『やったぴよっ!』


 お昼ごはんも飛ぶこたつの上で食べながら飛ばしていると、王都が見えて来た。王都の手前で飛ぶこたつを降りると、みんなはバングルのお部屋に入って行った。


 タルトを肩に乗せて門へ向かおう。門で手続きをして貰うと、王都の中に入ってまずは商業ギルドに向かおう。

 商業ギルドで受付のお姉さんにギルマスの部屋に案内して貰う。部屋に入ると、ギルマスのビスコさんがお仕事をしている。


「ギルマス、ただいまです」


「おう、ハル! お帰り、何か面白い物あったか?」


「とっても楽しかったですよ。これをグラセリア王国のギルマスから預かってきました」


 ビスコさんは書状を受け取り読み始める。大きなため息を1つ吐くと、自重しろってなぜか怒られた。自重……してなかったかな?


「自重……そうだっ、捨てて来ましょう!」


「捨てるなっ!」


「錬金スキルはとっても助かりますし、もう今更ない生活になんて戻れませんよ?」


「それは分かってるが、せめて人に見られないようにしろよ?」


(人に見られる? 錬金スキル人に見せたっけ……あっ!)

 

「あぁ! そういえばお祭りの設営で思いっきり錬金しました!」


「だから自重を覚えろって言ってるだろっ!」


「タルトがいるから大丈夫ですよ~。うちの子達に手を出したら私も許しませんし?」


 うちの子達を傷つけたり、誘拐なんてしたら……ふふっ、どんな目に合わせましょうか。


「こらこら、落ち着けっ! だから目を付けられないようにしとけって言ってるからな?」


「はーいっ!」


 私は良い子なので良いお返事しちゃいます! タルトにジト目で見られている気がするけど、気にしちゃダメだ

です!


「そ、そういえば、国王様にも書状を預かってるんですよね~」


「それも連絡しておく。通信の魔道具があるからすぐ連絡が取れるしな」


「お役に立てているようで良かったです。それと、ティリスの街でお店を始めようと思うんですけど、ティリスの街の商業ギルドで話をすれば大丈夫ですか?」


「はっ!? 王都じゃなくてティリスの街なのか?」


「そうですね、出来たらティリスの街でお店をやりたいなって思ってます」


「そうか……陛下の所に行く時までに書状を準備しておくから、ティリスの街の商業ギルドのギルマスに渡せばいいぞ。でも陛下も出来たらここの王都に居て欲しいとは思うんだけどな」


「うーん、呼ばれたらすぐに来ますよ? 飛ぶこたつがありますしね」


「確かにそうだな。ハルならどこにいても飛んで来てくれるだろうからな」


 私はここクラフティア王国にずっといたいと思うから、何かあったらいくらでも呼んでくれたら良い。王都も好きだけど……でも、出来たらティリスの街でお店を出したいんだよね。

 ビスコさんからお店を出す時の手続きなども少し聞いたけれど、書状に書いておくから安心して良いって言って貰えたので、安心して向かおう。


 だけど、向かうのは国王様に会ってからだね。今日は冒険者ギルドに寄ってから王都に借りているお家に帰ろう。


 国王様にすぐに連絡を取ってくれて、明日国王様の所へ向かう事になった。また朝に来れば良いみたい。

 ビスコさんにお礼を言って、商業ギルドを出て冒険者ギルドへ向かおう。


 冒険者ギルドに入ると、リルさんが居たので声を掛けよう。


「リルさん、ただいまです!」


「ハルちゃん達、お帰りなさいっ! あら、他の子達は?」


「他の子達はみんな、バングルにあるお部屋に入っているんですよ~」


「あら、そうなのね~」


 リルさんはちょっと残念そうだった。やっぱりみんなのファンは多いんだよね! うちの子達は可愛いもんねっ!


 リルさんに案内して貰って、ギルマスのレオンさんに挨拶をしに行く。


「ギルマス、ただいまです」


「おう、ハル! お帰り!」


 ギルマスに書状を渡すと、すぐに読んでくれた。そしてやっぱりため息を1つ。


「相変わらずの規格外っぷりだなぁ……」


「そ、そんな事はないんですよ!?」


「十分にあるからな? それで陛下の所はどうするんだ?」


「それは明日行く予定です」


「なるほどな。それと、ハルが作ってくれたフリーズドライは冒険者の間に凄く広まってて、みんなすごく助かってるぞ。ありがとうな」


「お役に立てて良かったです」


 ギルマスに挨拶を済ませたら、冒険者ギルドを出てお家に帰ろう。今日は暗くなってきているので、早く帰ろう。明日は国王様の所に向かうけれど、時間があったらアリサさんの所に行きたいな。


 お家に着いたら、すぐにご飯を作ろう。今日はジーン焼きと豚汁を作ってご飯を炊こう。材料を準備して豚汁を煮ている間にジーン焼きを焼く。付け合わせにキャベツも千切りにしておこう。


 ご飯の準備が出来たら、みんなで一緒に食べ始める。


「明日は国王様の所に行くから、みんなはまたバングルのお部屋に居てもいいよ?」


『わかったぴよー』


『わかったぺん』


 ご飯を食べ終わったら、みんなでお風呂に入ってもふもふタイムにしよう~! もふもふも好きだけど、お風呂に入っている時のもっちりとしたみんなの触感も好きなんだけどね。

 夜はどっちも堪能できるので、いつも幸せなのです。


 もふもふしながらおやすみなさいっ。

いつも読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日は国王様の所とアリサさんのとことへ行きます。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。


後数話で完結予定です。

最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

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