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国王様の所で

 国王様が来たので、まずは通信の魔道具からになったので、アイテムボックスから魔道具を3つ取り出してそれぞれの目の前に置いた。


「これが通信の魔道具か?」


「はい、ここのボタンにどこに通信をするかが書いてあるので、押すと通信をする事が出来ます」


「なるほど。私とクルトのにはボタンが2つだね」


「そうですね、両ギルドに置く分は国王様の所とお互いのギルドにかかるだけになってます」


「それは分かりやすくて助かるな!」


 ボタンを減らしておいて良かったみたいだ。やっぱり分かりやすさが一番だよね!


「私のにはボタンがいくつもあるが、後はどこにかかるんだ?」


「国王様のにはクラフティア国王様とランタール国王様にかかるようにしてあります。各国で魔物の情報などがすぐに連携できるようにと、クラフティア国王様に言われてそう作りました」


「なるほど、それはとても助かる。試しても良いかな?」


「はい、ギルマスにかけるなら、ここでみなさん確認できますからそれが良いかと思います」


「そうだな」


 そういうと国王様はロレンスさんにかける商業ギルドのボタンを押す。すぐにロレンスさんの持っている魔道具が光り、音がなる。


「ハ、ハル。これはどうしたら良いですか?」


「光っているボタンを押してください」


 ロレンスさんは光っているボタンを押すと、画面に国王様が見えるようになった。


「なんと! 相手の顔まで見えるのか!?」


「そうですね、その方が声だけよりも伝わりやすいかと思います」


「確かにそうですね。これは凄いですね!」


「ちょっとまってくれ。俺も試してみたいぞ!」


 クルトさんがそう言うので、国王様との通信を一度切り、今度はクルトさんから国王様に通信を繋げて試している。色々なパターンで試しておかないと、いざという時に使えなくて困るからね。


「おぉぉ!! これは凄いっ!!」


「なるほど、こうやって出れば良いのだな」


 みなさん勉強熱心でとても良いのです、でもさっきから通信の魔道具で遊んでいます、とっても楽しそうなので良いのですけどね? そろそろ次のお話に移りたいのですよ?


 落ち着いた所で、次の話題に移りましょう。次は錬金ボックスですね。


「この新しい調味料だが、確かに旨かったが国主導にするほどか?」


「うーん、少し食べて貰った方が良いですかね?」


 材料を出して、唐揚げを3種類とお味噌汁を作って、フリーズドライした物とする前の物を比べて貰いましょうか。


 今日は錬金スキルでささっと作っちゃいます。唐揚げは醤油味、味噌味、塩麹味です。


「錬金!」


 国王様達が驚いていますが、気にせず次はお味噌汁を錬金です! 出来たお味噌汁をよそってから、フリーズドライの錬金ボックスにお味噌汁をお鍋ごと入れて、人数のボタンを押してからスタートさせる。


「ほう、これは面白いな」


 国王様も興味が出てきたみたいだ。まずは唐揚げを食べて貰っている間に、フリーズドライしたお味噌汁もお椀に入れて準備をする。


「旨いっ! しかも味がそれぞれ違うんだな。どれもうまいなっ!」


「調味料の味噌、醤油、塩麹を使ったココ肉の唐揚げです」


「うまっ! どれもすっごく旨い!」


「うん、美味しいですね! そしてどれもじゅわっと肉汁があふれ出て美味しいです!」


 お椀にフリーズドライしたお味噌汁を入れて、お湯を入れてみんなに渡すと溶けていく様子を見て驚いた。


「このお味噌汁も初めての味だけどなんだかホッとして旨いな。そしてこのフリーズドライした物と遜色ないな」


「そうですね。比べてみても問題ないですね」


「これだけでも冒険者ギルドはすごく助かるぞ」


「商業ギルドも屋台にバリエーションが出そうですし、これは良いですね」


「なるほど。確かにまだ他にも調味料がある事を考えると、国主導にした意味も分かる。よし、国主導で動こう。そして粒の実の植える所も王城の敷地内に準備してあるから、よろしく頼む」


「分かりました」


 食べ終わったので、粒の実を植える場所に移動する。移動すると結構な広さの場所を指定されたので、粒の実を出して良く思い浮かべる。


「錬金!」


 辺り一面が光り、光が収まると収穫出来る粒の実が付いた木が沢山植わっている。よし、これで大丈夫そうだね。


「ハルの錬金スキルは驚きだらけだな」


「そうですか?」


「普通はこんなに出来ないと思うが?」


「そうですね、こんな錬金スキルの使い方は聞いたことがないですね」


『ハルだからくまね~』

『ハルだからぱん!』


(ひぃろもタルトもその認識はおかしいと思うんだよ!?)


「しかし、これで収穫が出来ますから、新しい調味料を作っていきましょう」


「はい、お願いします」


「うむ。ロレンス頼んだぞ!」


「はい!」


 なんとかここでやる事は終わったので、馬車に乗って商業ギルドまで帰ろう。馬車の中でここら辺の情報を色々と教えて貰う。


「服飾ダンジョンに行ってみたいのですが、どれくらいの階層でどこまで攻略されているのですか?」


「そうだな。あそこは30階層からなるダンジョンで、今は最高で20階だな。20階のボスに勝てなくてそこから進めてないな」


「そうなのですね~」


『ハル、行くくまよ!』


『行くぱん~!』


「そうだね、みんなで行こうね!」


『ベリーとライチが喜ぶくまね』


「ふふっ、そうだね。好きだもんね」


『そうぱんね』


「他にもいるのか?」


「他にも特殊スライムが3人いるんです」


「なるほど。ハルはプラチナカード保持者だからな、期待しているがまだ小さいんだからあんまり無理しないようにな!」


「はい、分かりました」


 その他にも、西にある氷山の事も教えて貰った。雪だるまみたいなのがいるみたいだから、楽しそうでちょっと行ってみたい。


 グラセリア王国の北にあるレシェルの街はブドウ畑があってとても景色が良いらしい。こっちもぜひ行ってみたい。干しブドウにしても良いとロレンスさんに伝えておく。フリーズドライの錬金ボックスでドライフルーツも作れるから、特産物を作るのに良いと思う。


 そういうと、凄く乗り気だったのでそのうち干しブドウが作られるんじゃないかな。また何年かして各地を見て回るのが楽しそうだなぁ。


 そんな話をしていると、商業ギルドに着いた。今日はお昼ごはんを食べられなかったけれど、みんなは大丈夫だったかな?


 もうすぐ夕方だけど、冒険者ギルドに行って依頼票を見てみよう。ギルマスと一緒に冒険者ギルドに入ると、凄く驚かれた。依頼票を見てもダンジョンの依頼が分からないので、受付のお姉さんに聞いてみよう。


「こんにちは、少し聞いても良いですか?」


「あら、さっきギルマスと一緒に居た子ね。どうしたのかしら?」


「明日から服飾ダンジョンに行って来ようと思うのですが、何か依頼はありますか?」


「そうね~、あるにはあるけれど……どれも下層なのよね」


「あっ、それで大丈夫です。下層まではささっと下りるつもりなので……」


「ラウラ、そいつは強いからかなり下層の依頼からで良いぞ」


「えっ、ギルマス!? どういう事ですか!?」


 そういうとギルマスのクルトさんがラウラさんの近くに来て、こそっとプラチナカードだという事を伝えている。


「はっ!? ぷらっ……!?」


「それ以上は言うなよ?」


「わ、分かりました」


 ラウラさんにギルドカードを渡して、18階と19階の依頼の手続きをして貰う事になった。


「えっと、私はラウラって言うの。ハルちゃんって呼んでも大丈夫かしら?」


「はい、よろしくお願いします。こっちは従魔のひぃろとタルトです」


「ふふっ、みんな可愛いわね。よろしくね」


『よろしくくまよ~』


『よろしくぱん』


「強いのは分かったけれど、気を付けて行ってくるのよ?」


「はい、ありがとうございます」


 手続きをして貰ったら、ギルドカードを返して貰ってから冒険者ギルドを出る。近くの路地に入ると、バングルのお部屋に移動をする。


『おかえりぴよー!』


「ただいま~」


 ライチに挨拶をすると、シフォンとベリーはお昼寝中だった。そっとしておいて、お夕飯を作ろう。今日はトマトソースのパスタにしよう。さくっと錬金スキルで作っちゃおう。材料を出して思い浮かべる。


「錬金!」


 全員分のパスタが出来たので、アイスティーと一緒にテーブルに準備をしていると、シフォンとベリーが起きてきた。


 みんなでご飯を食べたら、お風呂に入ってブラッシングもしてもふもふタイム~!


「明日から服飾ダンジョンに行くよ~!」


『やったぴょんっ! ダンジョン楽しみぴょん!』


『やったぴよー!』


『楽しみこんっ!』


『いっぱい遊ぶくまよ!』


『そうぱんね!』


「ふふっ、みんなで沢山遊んで来ようね!」


 明日は朝から行くので、今日はもうもふもふして寝よう。おやすみなさい。

読んで頂きありがとうございます。

ごめんなさい。更新作業をしたと思い込んでて、更新してませんでした。


明日から服飾ダンジョンに行きます。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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