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通信の魔道具

 みんなが遊んでいる間に、通信の魔道具を考えよう。


 テレビ電話を考えて、ガラスと金属を使って壊れにくいモニターにして、ボタンを配置しようかな。それぞれの国につながるようにしよう。


 戦争はないから、魔物の襲撃の時に連絡が取りあえるように、やっぱり冒険者ギルドには必要だろう。そうすると商業ギルドも繋げられるようにしておいた方が良いかな。


 各国3台ずつ渡せば良いかな。良し、とりあえず作ってみようか。まずは材料を鑑定してみよう。


 よく思い浮かべてから鑑定を発動させると、必要材料が分かった。必要材料は、ガラス、ミスリル、特級魔石があれば良いみたい。


 一気に3個ずつ作っちゃおうかな。材料を出して国王様用、冒険者ギルド用、商業ギルド用を思い浮かべる。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まると3個の通信の魔道具が完成した。


「よし、試してみよう!」


 3つをそれぞれ立てかけて確認をしてみよう。まずは国王様用のから冒険者ギルドへ。画面がぱっと付いたら私の顔と部屋の後ろが見える。次は国王様用から商業ギルドへ。


(うん、こっちも大丈夫そうだね)


 みんなに試して貰おう。こたつに冒険者ギルド用のモニターを設置して声を掛ける。


「通信の魔道具が出来たんだけど、ちょっと協力して貰って良いかな?」


『なにくま?』


「これで、私があっちからかけるから、このボタンを押してお話して貰って良い?」


『わかったくま~』


 私はキッチンにある、国王様用のモニターを使ってひぃろにボタンを押して掛けてみる。ボタンを押したひぃろがびっくりしている。


『くまっ!? ハルが写っているくま!! 声も聞こえるくま!』


「私にもひぃろの声が聞こえるよ~!」


『凄いくま~!』


『凄いぱんね!』


 大はしゃぎしているひぃろが気になったのか、みんなも覗き込んでいる。あまりにも可愛かったので、手を振ってみる。


(ふふっ、かわいい!)


『ハルが見えるぴょん!』


『こえもきこえるぴよー!』


『動いているこんっ!』


 次から次へと変わっていくみんなと沢山お話をして、冒険者ギルドと商業ギルド間でもきちんとお話が出来たので、検証が無事に終わった。



 後は2セット作って、それぞれの国との通信も出来たら完成だね!


 材料を準備して3個ずつ作っていく。9個出来たら、国ごとの通信が出来るかを確認したらきちんと出来ていた。


 きちんと出来たので、まずは商業ギルドと冒険者ギルドに置いて来よう。国王様の分は商業ギルドに置いて来ようかな。


「また商業ギルドに少し行ってくるけど、みんなはどうする?」


 そういうとみんなはバングルのお部屋に移動してくれた。一緒に行ってくれるみたいだ。タルトは私の肩に登って来た。


 タルトを肩に乗せて、また商業ギルドへ行くと、ギルマスの部屋に案内して貰った。


「何度もすみません」


「ハルか、どうした?」


「通信の魔道具が出来たので、グラセリア王国に行く前に持ってきました!」


「もう出来たのか!? 陛下に渡せば良いか?」


「それもお願いしたいのですが、商業ギルドと冒険者ギルドにも必要かと思って作ってきました」


「うちにもあるのか!」


「魔物が来た時に連絡が取れないと困るかなと思ったので……」


「それは助かる。じゃぁ、レオンも呼ぼう」


 そういうと、ギルマスは冒険者ギルドのギルマスを呼んでもらうように頼んでくれる。レオンさんが来るまでの間に、国王様用の説明をしておく。一応ボタンにどこに繋がるか書いてあるので分かるとは思うのだけどね。


 ボタンを一度押すと繋がって、もう一度押すと切る事が出来るようにしてある。説明をしていると、レオンさんが来たので、両ギルマス用の魔道具を出して説明をする。


 ギルマス間で通信を掛けたり切ったり確認している。


「ハル、これはいい! 冒険者ギルドからの緊急通報などもすぐに連絡出来るのがすごく助かる!」


「そうだな。これですぐに陛下と連絡が取れると凄く助かるな」


「グラセリア王国に行く前に出来て良かったです。それと陛下にこれも渡しておいて貰って良いですか?」


 そういうと、アイテムボックスからエリクサーを1本取り出した。何かあった時にすぐに使えるように渡しておきたかったんだよね。


「ハル、良いのか?」


「もちろんです。私がいない間に何かあったら遠慮なく使ってください」


 冒険者ギルドと商業ギルドには上級ポーションを5本ずつ渡しておいた。ライチと私がいればいくつでも作れるので、遠慮なく使って欲しい。命より大事な物はないもんね。


「明日からグラセリア王国に行ってきますね」


「頼んだよ」


「気をつけてな」


「はい!」


 無事に渡せたので、明日からはグラセリア王国に行って来よう。商業ギルドを出ると、日が暮れてきていた。早くお家に帰ってお夕飯にしよう。


 お家に付くと、みんなもバングルのお部屋から出て来てお部屋で遊びだした。その間に私はお夕飯を作ろう。


 今日はチャーハンにしようかな。エビもカニもいれた豪華なの作っちゃおう~。後は、わかめスープとサラダを作ろう。


 材料を出してご飯を作ろう。ふと、みんなを見てみると……ベリーとライチとシフォンは滑り台で遊んでるね。ひぃろとタルトはハンモックでゆらゆら気持ちよさそうにお昼寝しているみたい。


 気持ちよさそうに寝ているのを見ると、ハンモックも温かくしておいて良かったと思う。滑り台も楽しそうに遊んでいるので、本当に作って良かった!


 スープを煮ている間に、チャーハンを作っちゃおう。今日は簡単に先にご飯と卵を混ぜちゃおうかな。これだとパラパラにしやすいんだよね~。


 ぷりっぷりのエビと甘みのあるカニがとっても美味しそうなチャーハンが出来た。サラダにはアーモンドスライスをローストして乗せよう。


 そういえば、ゴマってないのかな? ゴマ油欲しいなぁ……。どこかで見つけられると良いな。


 テーブルにお料理を準備したら、みんなをテーブルに乗せてあげよう。ちょうどご飯の匂いでひぃろとタルトも起きたから、テーブルに乗せてあげてご飯を食べ始める。


『このエビとカニが入ったの美味しいくまね!』


「チャーハンって言うんだよ。色々な具に変えて出来るから今度他のも作ってみようね」


『それは凄いくまね』


『このサラダもカリっとしたアーモンドが美味しいぴょん!』


「うんうん、食感が違うから美味しいよね~」


『ハル、スープもっとのみたいぴよ!』


「ふふっ、ライチはスープが気に入ったのね」


『これおいしいのぴよ!』


『ぼくはチャーハンお代わり欲しいこん!』


「はい、どうぞ~」


 今日もみんなで美味しく楽しく食べて、お片付けをしたらお風呂に入って幸せもふもふタイムにしよう~!


「明日から、グラセリア王国に行くよ~」


『楽しみくまね~』


『明日は飛ぶこたつぴょん?』


「うん、砦まで飛ぶこたつで行っちゃおうと思っているよ」


『やったぴょん! お空楽しいぴょん!』


『ライチもたのしみぴよー!』


 またびゅんって飛ばすのかな? でも楽しそうで私も嬉しくなるね。


『グラセリア王国楽しみこんね』


「そうだね。お洋服が出るダンジョンは絶対に行こうね! どんなお洋服が出るのかとっても楽しみなんだ~」


『それは楽しみぱんね~』


『ハルの可愛いお洋服出るぴょん?』


「どうだろう? でも私のは沢山あるからこれ以上はいらないと思うよ?」


『可愛いのいっぱい着て欲しいぴょん!』


「ふふ、ありがとう」


 明日からグラセリア王国に行くのがとっても楽しみだから、明日朝早くから出られるように今日は早く寝よう。みんなにすりすりしておやすみなさい。

いつも読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日からグラセリア王国へ行きます。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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