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商業ギルドに行こう

 朝起きてみんながまだ寝ている間にそぉっと起きて、着替えて準備をする。ご飯を作る前にバングルのお部屋に移動して、みんなの遊具を作ろう。


 木材を出して滑り台を作る。みんなが使いやすいように、階段は広めに作ろう。後はハンモックは滑り台の階段から行けるようにしようかな。ハンモックの土台を置くスペースが邪魔になるから、風の魔石で浮かせて、火の魔石で温かくしようかな。


 まずは滑り台をよく思い浮かべる。


「錬金!」


 次はハンモックの材料を出して、よく思い浮かべる。


「錬金!」


 よし、ハンモックと滑り台が出来た。吊ってないけどハンモックって言うのか微妙だけど、みんな喜んでくれるといいなぁ。


 バングルのお部屋から出て、朝ごはんを作ろう。今日はパンケーキを作ろう! 材料を出して、簡単に錬金スキルを使っちゃおう。


 錬金する前にベーコンと目玉焼きを焼いてから、パンケーキを錬金する。


「錬金!」


 錬金した所でみんなが起きてきた。さっきのベーコンの香りで起きてきたみたいだ。みんなをテーブルに乗せてあげて一緒に食べよう。


 みんなでご飯を美味しく食べたら、さっそく出掛けようかな。でもその前にみんな一緒にバングルのお部屋に入ろう。みんなの驚く顔が見たい!


「みんな、ちょっとバングルのお部屋に入って貰って良いかな?」


『くまっ!? ハル、これは滑り台くま!?』


「うん、そうだよ」


『ハル、こっちの布は何ぴょん?』


「これはハンモックって言って乗るとゆらゆらってするんだよ」


『気持ちよさそうこんっ!』


『やってみるぴよー!』


 滑り台を滑ったり、ハンモックに乗ってみたり楽しそうな顔が見られた。


『ハル、このハンモックぽかぽかで気持ちいいこんっ!』


「ふふっ、こたつと同じで温かくしておいたんだよ~」


『ハル、だいすきぴよー!!』


「ふふっ、ありがとう!」


 みんなが楽しそうに遊んでくれてとっても嬉しい。このままいくらでも眺めていられそうなくらい可愛い!


「ふふっ、みんな遊びながら待っていてね。商業ギルドに行ってくるね」


『あっ、ぼくも行くぱんよ』


「遊んでいても大丈夫だよ。商業ギルドまでは大通りだしね」


『危なくなったら大変だから一緒に行くのぱん!』


「ふふっ、ありがとうね。途中でバングルのお部屋に行っても大丈夫だからね?」


『わかったぱん!』



 タルトと一緒にバングルのお部屋から出て、商業ギルドへ向かう。商業ギルドに着いて、受付のお姉さんにギルマスのお部屋に案内して貰う。


「おはようございます」


「ハル、おはよう」


「エリクサーが作れたので、お知らせに来ました~」


「……早いな」


「ライチに頼んで一緒に作ったらあっという間に出来ました」


「なるほどな。とりあえず、国王様からの書状と両ギルマスからの書状だ。後は錬金ボックスも頼んだぞ」


「分かりました。お預かりしていきます」


「それで、アイテムボックスなんだが、これに付けて貰って良いか?」


 引っ越しの時とかに使う段ボール箱くらいの大きさの木の箱が2個置かれている。商業ギルドと冒険者ギルド用だそうだ。これくらいなら持ち運びも出来そうだ。


「やっぱりある程度の大きさがないと不安があってな」


「確かに、ポケットに入るサイズだと盗難の危険もありますしね」


「そうなんだよな」


 ここで作業をして良いという事なので、そのまま木の箱の上に上級付与が出来るドラゴニアルビーを出して付与を考える。時間停止、容量無制限、盗難防止も付けたい……箱の横を3回叩いたらその場所から動かせなくしようか?


「ギルマス、箱の横を3回叩くと設置場所から移動出来なくするってどうですか?」


「ふむ、それは良いかもしれないな。また3回叩けば移動が出来るのか?」


「そうですね。なので、それを伝えるのはギルマスだけにしておけば安心かと思いますよ? 後、箱を触った状態でどれを仕舞いたいか出したいかを考えたら出来るようにしておきますね」


「あぁ、それで構わない。そこまで細かく決めないといけないんだな」


「そうですね。曖昧だとうまく付与が出来ないんですよ」


「なるほどな」


 後は、今何が入っているのか確認をするのはどうしようかな? 箱を開けた時に蓋の裏に何が入っているか確認出来るようにしたら良いかな。


 よし、こんな感じで錬金してみようかな。もう一度良く思い浮かべてから……。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まると1個目のアイテムボックスが出来ている。ギルマスが箱を移動させてから3回横を叩いてみる。


 持ち上げようとしても、持ち上がらなくなっている。その後もう一度3回叩くと、また持ち上げる事が出来た。


「うん、ちゃんと出来てそうですね」


 ギルマスは頷きながらアイテムを仕舞ったり出したりしている。


「ギルマス、蓋の裏はどうなってますか?」


「蓋の裏?」


「何が入っているか表示されますか?」


 ギルマスは試しに中にアイテムを仕舞ってから確認をしてみる。


「おぉ! 蓋の裏に名前で出てるぞ!? こんな設定もしたのか?」


「誰が何を入れたか書いておくのも大変だと思うので、蓋の裏に今入っている物を表示できるようにしてみました」


「それは凄く助かる! ありがとうな」


 これで良さそうなので、冒険者ギルド用にもアイテムボックスを作る。ギルマスが渡してくれるみたいなので、お任せしよう。


 材料を出して、良く思い浮かべる。


「錬金!」


 もう1個のアイテムボックスが出来た。これで買い取りしたアイテムがダメにならなくて良いね。ギルマスに挨拶をして、商業ギルドを出てお洋服屋さんに向かおう。


「アリサさん、こんにちは」


「ハルちゃん、いらっしゃい! 出来ているわよ!」


「わぁ、ありがとうございます!」


 お支払いをしている間にタルトがみんなを呼んでくれたので、キツネフードを試着してみる。


『きゃー! うれしいこんっ!』


「ふふっ、お揃いだね~」


『えへへこん』


(照れているシフォンもかわいい~!)


 思わずむぎゅーっとしちゃう。


『アリサさん、ありがとうこんっ!』


「ふふっ、どういたしまして。お揃い嬉しいね」


『こんっ!』


 シフォンはとっても嬉しそうで、私もとっても嬉しくなる。これからも新しい子が家族になったらフードを作って貰わなきゃね!


 シフォンフードは、キツネのお耳と後ろの裾にふさふさのキツネしっぽが付いている。可愛すぎる気がするけれど、喜んでいるシフォンが可愛いのでちゃんと着よう。


 アリサさんにお礼を言ってお店を後にすると、お家に帰ってお昼ごはんを作ろう。タルトとシフォンを肩に乗せてぽてぽてと歩いて行く。


 お家について、みんなはバングルのお部屋と行ったり来たりしながら遊んでいる。でも、お昼ごはんが気になるみたい。このお部屋にも遊具が必要そうだね。


(ふふっ、みんなご飯と遊びでソワソワしていて可愛いね)



 お昼ごはんはドーナツを揚げよう! 酵母入りのふわふわドーナツにしようと思うので、形を作る所まで錬金スキルで作っちゃおう。材料を出して、ふわふわのドーナツの生地を思い浮かべる。


「錬金!」


 材料が光り、光が収まるとドーナツ生地が出来た。


(よし、揚げていこうかな!)


 油でじゅわ~っと揚げているとみんなが待ちきれない感じで、後ろでソワソワと待機している。やっぱり遊びより食欲みたいだ。



 次々に揚げて、お砂糖をまぶしたら完成! みんなをテーブルに乗せてあげて温かいうちに食べよう!


『ふわっふわで美味しいくま~!』


「ふふっ、パンみたいにふわふわのドーナツなんだよ」


『ふわふわで甘くて美味しいぴょん!』


『美味しいぱんね~』


『ふわふわドーナツおいしいぴよ~』


『ハル、お代わりしたいこんっ!』


 みんなにもお代わりをあげて、楽しく美味しく食べた。


 ご飯を食べたら、まずはこのお部屋にも滑り台とハンモックを作ってあげよう。バングルのお部屋と行ったり来たり大変そうだったからね。


 狭いから大きな滑り台は作れないけど、お部屋をぐるりと半分回ってこたつの辺りにころりと滑り終わる滑り台とハンモックを作った。


 みんな大喜びで遊びだした。遊んだらこたつに入ったりとみんな楽しそうに遊んでいる。


『きゃー! たのしいぴよ~!』


『きゃー! もっとやるぴょん!』


『ぼくもやるこん!』


『あっ、ぼくもやるくま~!』


『ぼくもやりたいぱん!』


 楽しそうなみんなを眺めながら、通信の魔道具を考えよう。

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや☆の応援もありがとうございます、更新の励みになります。


明日は通信の魔道具を作ります。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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