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「ただいまー!」
いつもの我が家の玄関の扉を閉め着替えを洗濯機に入れてリビングへと向かう。
「おかえりなさい。ご飯できてるから食べちゃいましょ。今日はお父さんの帰りが遅いらしいの。」
「「「いただきまーす。」」」
3人で他愛もない話をして食事をし、片付けも手伝って俺は自分の部屋に向かう。
「お兄ちゃん!良かったら勉強見てくれない?」
「ああ、いいよ。部屋行こうか。」
俺は瑠璃の部屋に向かい勉強を教えていく。
「瑠璃はどこの学校に行くつもりなんだ?やっぱり制服が可愛い高川とか松商?」
「んー、できればお兄ちゃんと同じところに行こうかなって!それに松代高校の制服って夏服の白セーラーめっっっっちゃ可愛いんだよ!」
「あー、らしいなあ。まだみんな冬服だし見たことないな。」
「えー!お兄ちゃん誰かみたい人でもいるの?」
みたい人?知り合いだと結衣ちゃんとか静ねぇか?
「いや、別にいないよ?」
「そっか!ならいいんだ!それよりさここはどうやって考えるの?」
俺は疑問点について丁寧に教えながら寝る時間まで過ごした。
日曜日の朝、いつも通りに寺へ向かい瞑想の修練をする。今日の分を終えようとした時、源じぃが
「今日は朝ごはんも一緒にどうじゃ?急がないんじゃろ?」
たしかに今日は休みで自主トレもしない予定だ。整体のおかげで体のバランスがいいままなので出来るだけ動かず定着させるつもりである。
「はい、ご相伴に預かります。」
俺は源じぃに続いて見慣れた家屋へと入っていく。
「あら、零くんおはよう。今日はお味噌汁とご飯、サラダに鯵の開きよ。おかわりもあるからいっぱい食べてちょうだいね。」
「はい!静香ママのご飯美味しいから楽しみでした!」
「あ、静香がまだ起きてないの、おこしてきてくれる?」
「わかりました。」
何度も小さい頃に通っていたから道は覚えている。いつものように進み静香ねぇの部屋の前に立つ。
今は高校生になって相手を意識する年頃。気軽に部屋に入ることなどしない。
コンッ コンッ
「静ねぇ!ご飯できたよ!」
シーン
起きてこない
もう一度扉を叩くが一切反応がない。しょうがない。久しぶりに入るしかないか。
ガチャ
俺は何年かぶりに静香ねえの部屋に入る。とりあえず部屋は綺麗だ。見てはいけないものとかもなく、大人の女性の部屋って感じで安心できる。よかった。これで変なの落ちてたら俺が殺されてる社会的に。




