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明日の分を先に出しておきます。実験的にどの時間帯が1番人に見てもらえるかのチェックの為です。

高川 松代

1回0 4

2回1 0

3回0 0


4回敵の攻撃2番から始まるクリーンナップとの戦いである。


 流石に2周目ともなるとストレート スラーブ チェンジアップだけで抑えるのはむすがしく2番がヒット3番がセーフティでワンナウト2塁で得点源にランナーが溜まってしまった。


「零最高のタイミングで回ってきたな、ここで一本打たれても点差はまだ1点あるし思い切って勝負していこう!」


「だな、高速シンカーBのタイミングは任せる!最悪変化の大きいAそれと普通の速度が遅いABでもいいぞ」


「んー、それは三重校にとっておこう、俺らは勝ちに来てるんだぜ、あとな、相手のバッター不知火 刃って言うんだけど、鋭いバッティングと相まって三重の日本刀って言われてるんだぜ」


まじか、二つ名までついているやべえ奴だったのか、たしかに雰囲気はある。


「ならその日本刀折りに行こうぜ」


俺たちはマウンドで声を掛け合って離れた。


まずは不知火の膝下に向けてスラーブをボール半個分ボール気味に投げる。


 それを見て不知火は分かったのだろう見逃した。しかし、良二は審判から見えない絶妙なキャッチングでストライクゾーンに入れる。


「ストラィっ!」


 審判の軽快な声が響く。今日俺らはビタビタのコントロールでボールを集めたため審判も甘い採点をしてくれているようだ。良二曰くコントロールがいいとこういう事も起こるらしい。だがその前提として良二のキャッチング技術がある。やはり侮れない奴だな。


 不知火はこの審判の判断に対して顔を顰めるだけで抗議などはしないようだ。しかし、その苛立ちは対峙している俺にはわかるような気がする。だから俺は良二のリードに首を振り続けてどう打ってもファールにしかならないストレートを投げることにした。


カッキッーン


 やはり、思っていた通り強引にホームランに持っていこうとしてファールになる。少しでも甘いストレートを投げていたら持っていかれていただろう。最後に投げるのはやはり前から決めていた高速シンカーBだ。

 ど真ん中から13に移動するコースだ。このシンカーはキレもよく相手の手元ギリギリで変化するため消えるように見える…らしい。俺の持つシンカー四種はみんなから絶賛されている。このシンカーで不知火刃お前をしばいたる!!


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