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白桜年代記/救済の魔刀と記憶の番人たち  作者: すえもり
Fragment:1 帝国・南部国境支部局
7/60

WCC2. スナイパーとボディガードのミス (おまけ)

***NGシーン1(本編とは関係ありません)***


 アーノルドは一瞬押し黙った。


「間違い?」


「ブレンさん宛のものでした。もしや、何か個人的な恨みが……」


「恨み? 確かにブレンとアストラの痴話喧嘩には辟易しているが」


「あーやっぱそうなんじゃないかと思ってたんだよ。この際吐いちまいなよ。楽になるぜ」


「なるほど。昨日の通信中の口論の発端はアヤ◯ミとア◯カのどちらがいいかという、くだらない話だった」


「えっ、俺、ア◯カ派」


「私はカ◯ル君」


「わ、私……ロボットが動いてれば何でもいいです」


「隊長は?」


「強いて言うならラ◯エルだ」


「そっちかよ」






***NGシーン2***


 どうも気を遣わせているようにしか思えない。近距離が苦手で艦長のガードをするはずがないし、弾は全て無駄なく機械人形に命中していた。しかし、艦長は真面目な顔のまま、「いや、仕方なくはない。ブレンの頭の中が彼女のおっぱいのことで一杯だったせいだ」と冗談を言い、ブレンを怒らせた。


「テメェ、よっぽど死にたいらしいな!」


 ブレンは片手で艦長の襟首を掴んで持ち上げた。が、艦長は相変わらず余裕そうに笑っている。


「すごい腕力だ……、それだけ力があったら、あんなことやそんなことが色々出来そうだよな」


「お前みたいなモヤシと比べんな。知ってるぜ? リアナの絶対領域ばっか見てるだろ」


「それは不可抗力だ」


「もしアストラをそういう目で見たら、そこの窓から突き落としてやるからな!」


「残念ながら巨乳には興味がない」


「あっそ! お前頭おかしーんじゃねえか」


「おかしいって何だよ!」


「おかしいもんはおかしいんだよ! 頭沸いてんじゃねえか!」


「男がみんなおっぱい大好きだと思ってんのか! まあそうだけど大きけりゃいいってもんじゃないんだ!」


「テメェこの野郎言ったな!」


 ランスは、大の男二人がくだらないことで喧嘩するのを見ていて恥ずかしくなってきた。


「あのさ、もうやめねえ?」


「いま大事な話をしてるんだ!」


「そーゆーお前はどっちなんだよ!」


「……」


 ランスは黙りこくった。


「おい、あいつめっちゃ悩んでんぞ。実はどっちもいけるクチなんじゃねえか。ああ見えてむっつりスケベかもしんねーぞ」


「恐るべき十代だ。先が思いやられるな」


 ランスは執務机を勢いよく叩いた。


「どっちでも! いいだろ! 勝手にアドリブ入れて下らねー喧嘩して、挙句に人をベースケ呼ばわりしてんじゃねーよ! カットだ! このシーン始めからやり直し! つーかアストラさんに言いつけるからな!」


 艦長とブレンは血相を変えた。


「ひっ……それだけは勘弁してくれ。殺されてしまう」


「悪かったって、頼むから黙ってろよ、な? な?」


「チョコとアメちゃんで(なだ)めようとしても無駄だぞ!」

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