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「1章 僕」
「僕の見ている世界は君の見ている世界とは違うのかい?」
ベッドの上で独り言を漏らす…
仙台の普通科高校に通う僕は普通の人間だ。都会でもなく田舎でもない土地に生まれ、裕福でも貧乏でもない家庭に生まれた。
これと言った特技ももってないし、進学に向けてなんとなく毎日を過ごしてる。
「あらた!お前、どこの大学行くんだよ!?」
「まだ、別に決めてねーよ」
新しいの「新」これが僕の名前。
由来も親には聞いたこともない。自分でも別に嫌じゃない。
「川口新!」 「はいっ!」
朝の出席確認で今日も1日が始まる。なんとなく過ごす日々がただ続く。そんな僕だが信じがたいことが最近起きて、まだ誰にも言えてないし、信じてももらえないだろう。
魔法や、タイムスリップなど映画や漫画だけの話だ。こんなのは絶対にありえないと普通なら思うだろう。
ありえないことが自分の身に起きた時意外と冷静でいられるもんだと、僕は身をもって学んだ。
「歴史を変えてしまう…、いや正確には過去に遡れるか…」