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雨の日攻略セヨ

作者: Hatayahatanuki

あ、あー、あーー、テストーテスト、


聞こえてますか?


(あなたはだれですか?)


、、、


聞こえてますか?


(わたしは、だれですか?)


疑問を疑問で返すなんて、さすがですね。


(これは夢?)


(夢なら覚めて?一人なんて嫌だよ)


聞こえてますか?


(あなたは、だれ?)


わたしは、、、



「~~~っっ、、、あ、さ?」


(なんだか、不安な気持ちが、、、)


(どんな夢だっけ、、、?)


わたしは、、、


(がっこう、いかなきゃ、、、)






(友達なんかいらない)


(人のことなんて知らない)


「手伝ってくれてありがとう」


(きっと口だけ)


「今日は、学校来られたんだな」


(心なんてない)


「よ、」


(、、、きた!)


「あ、なんだ?今日もだんまりかい?」


(ただのお節介)


「今日の昼もパンか、だからひょろなんだぞ」


(関係ないだろ鬱陶しい)


「昨日猫見たんだぁ」


(ねこがなんなんだ、)


「お前の銀色の髪みたいなきれいな猫だったぞ」


ガタッ!

クラスが鎮まる、それは、


「あ!ごめん!気にさわったか!?」


わたしはこの世界でいじめられていたからだ。






<2年前>

そのころわたしはいじめにあっていた


そいつはいつもわざわざほかのクラスからやってくるんだ


そしてわたしのクラスの人を巻き込んでわたしを囲む


そのうちそいつはいなくなった


そんな奴がたびたび来ては消えてって


それからわたしは「呪われた女」って言われていた


消えた理由は突然死、遺族はそれしか言わないそうだ


それと、いじめにきた奴らが最後

わたしにかけた言葉が「銀色の髪」


この世界では禁句だろう。






(なんで、言いやがった!!)


バンッ

わたしが飛び出すと静かになる前と

むしろ静かになる前よりざわつきはじめる

人よりすこし耳が利くわたしにとっては地獄でしかない

「あいつ、死ぬかな?」

「噂知らないの?やばそ」

「あいつにかかわっているからさ、」

「あーこわいこわい、俺マジ無理だわ」



「悪いことしたなあ、また明日って言えなかった」






(あいつ、しんじゃうんかな)


突然死、


(嫌いじゃなかったから)


銀色の髪、


(でも勝手にかかわってくるのが悪いだろ!)


銀色の髪みたいな、


(家まで来てわたしはなんであいつのことをっ!)


きれいな猫、


わたしは、、、





(今回だけだからなっ!)


それは誰に向けた言葉か、


(あの写真の公園は残念だが近所でね)


少女は走る、


(絶対後悔させてやるからな)


(無断でかかわってきたんだ)


(今回だけ、だし)






(ここ、この公園!)


(たぶん、シーソーの、裏の茂みだよね?)


ゆっくりと近づく、がここで


(あってなにするの?)


そもそもだった。


(ねこについてはなすの?)

(昼間のこと謝るの?)

(、、、そもそもあいつはここにいるの?)


そんなことを考えているうちに、


(目の前まで来てしまった)



(、、、ねこの、こえ?)


耳をすませば猫の鳴き声は聞こえてくる


(あいつは、、、)


茂みをかき分けるとそこには



「えっ」


(嘘、血?)


(どうしよう死んじゃう)


(わたしのせいで)


聞こえてますか?


「え」


(猫がしゃべった、、、?)


どうやら聞こえているようだね


(酔った頭に一撃受けた感覚だった)


安心して、彼はまだ死なないし、君のせいじゃない


「猫、が」


ただし急がないといけないよ、


「そうだ救急車!」








おせっかいなあいつは、助かったらしい


(後日包帯一枚でケロッとして帰ってきたもんなぁ)


ただあの猫はどこに行ったのかわからない


見つけた本人でさえ覚えてない


(写真もないって言ってたしな)


(無事なだけよかったが)





(、、、きたね)


おせっかいなあいつは今日も私に話しかける、


(どうしてこうも毎日毎日、)


無視しても無視しても、


(飽きないもんかね)




(まあわたしだって)


いやじゃない


そう思うと、なんだか笑えてきて


「ふふっ」


「おっ!やっと笑った」


(どうせこいつも飽きるんだろうし)


(それまで、ね)



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