ヒロインの狂気に(精神的に)殺されそうです
私ことシャルロット・フォン・ヴェルズはヒロインであるユリア・アイギスの隣になってしまいました。早急に席替えを申し上げたい。
えっと…とりあえず余り関わらないようにしましょうか。私も命が惜しいです。
それでも尚、私を凝視し続けるユリア。私何かした「シャルロットさん」なんか話しかけてきました。やめてください死んでしまいます(後々的な意味で)。
でもここで無視するのも何かしらのフラグを立てそうなので対応するしか無さそうですね。面倒くさ。
「な、何かしらの?」
「お姉様とお呼びしてもよろしいでしょうか」
また何か変な事を言い出しやがりましたよこの歩くフラグ製造機。
「えっと…それは何故?」
「何故かって?そんなの決まってます。
私はお姉様を一目見た時から運命を感じたからに他ありません!」
え?百合ルートなんてあったの?知らないけど。
「お姉様のそのその闇夜を明るく照らす月が如く美しく、それでいて儚げで触れたら壊れてしまいそうな銀髪。力強くも愛らしい全てを見通しているような紅い瞳。スラッと通った鼻。赤く熟した苺のような唇。陶磁器が裸足で逃げ出すような白くて透明感のある肌。なのにも関わらず白桃のように仄かに色付いた頬。人類の理想を全て詰め込んだようなスタイル。全て私の好みです!嗚呼、何故私は男に産まれて来なかったのでしょう!これほど自分の性を恨んだ事はありませんわ!お姉様、今からでも遅くはないので性転換の魔法を生み出して私の子供を産んでください!寧ろ私を孕ませてください!」
誰か本当に助けてください。お願いしますなんでもしますから(なんでもするとは言っていない)
ひぇー、メインヒロインがガチユリのストーカー気質って一体何がおきたんでしょうか?完全にCSLじゃないですかやだー。
作者「気が向いた時に更新していくスタイル」