表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

何故か私が悪役令嬢

リゴーン、リゴーンとチャペルの鐘が鳴り響き、式場から出てくる二人を花びらを舞わせながら招待客と観客、更には妖精や世界樹に住むと言われている聖獣、神龍までもが祝福していた。


なんでそんな実況をしているかって?そりゃ私がその当事者の片割れである花嫁で前世の記憶を持つ転生者だからよ!


…どうしてこうなった。
















私は前世で込み合う駅のホームで電車待ちをしていると後ろから歩きスマホをしていた男がぶつかってきてそのまま線路内に転落、私の挽き肉が出来上がり。わぁい、やったね。誰得かは知らないけどさ。


そして気が付いたら生前私が好きでよく遊んでいた恋愛ゲーム『悪役令嬢をぶちのめせ!真・令嬢無双~誰がなんと言おうと恋愛ゲー~』の悪役令嬢になっていた。何を言っているのか分からないと思うけど私も何を(ry


このゲームはタイトル詐欺よろしくの正統派ルート選択式の恋愛ゲームで主人公の女の子がいろんな男の子と仲良くなってその中から一人と付き合う王道スタイルなのだが聖獣や神龍などと契約すると何故か最後に悪役令嬢とその取り巻き達を魔法や剣術などの戦闘を行い一人で百人切り (ただし殺さないスタイル)をする無双系統の血筋を引き継ぐ開発者の頭を疑うゲームなのだが私はその無双されたり正規ルートでも最後に断罪され隣国の奴隷商に売られる悪役令嬢に転生してしまったのだ!


無論、入学前に記憶を取り戻した私はボコボコにされたり[不適切な表現により削除されました]されたりするのは御免なので毎日一人寂しくテラス席で紅茶を嗜みながら本を読みふけっていました。そのおかげか学園内では歴代一位の成績を納めることが出来ましたがね。


無双的な襲撃にも備えて体と魔力を鍛えて名実共に文武両道を達成できた私は本当に苦労人だと思います。(自画自賛)


この頃には既に王太子との婚約も決定していたらしいのですがどうせ王太子は主人公の女の子に一目惚れして私との婚約も破棄されるのが運命付けられてますからね。関係の無いことです。


暫く学園生活を楽しんでいると主人公の女の子とそっくりな女の子が転入してきてあろうことか私の隣の席になりました。出来れば絡んでほしくないんですけどね。


「シャルロットさん…であってますよね?私はユリアっていいます。今日からよろしくお願いしますね」


そう言ってヒロインはニコッと微笑んで私に会釈をしました。ぐぬぬ…可愛いではないか。


「ユリアさんですわね?私の事はもうご存知のようですが、改めましてシャルロット・フォン・ヴェルズですわ。よろしくお願いしますねユリアさん」


お返しにと微笑み会釈をするとユリアは顔を赤くして私の事を見ていました。おや…ヒロインの様子が少し変ですね。何かあったのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ